あれ?こんなにコミカルだったっけ?というのが第一の感想。
初回を見て、真面目で堅実な雰囲気とキャラクター描写が気に入って
しばらく感想を書き続けてみようかと決めたのですが…
前回とあまりにも雰囲気が違い過ぎたために、
本作がどんな方向性で行くのかが分からなくなり、かなり困惑してしまいました。
海辺での手嶋(阿部亮平)と西本(川瀬莉子)のセクハラ云々とか、
芹沢(柳美稀)に似顔絵作成をお願いするシーンとか、
所長・早瀬(高島礼子)と芹沢のやりとりとか、
科捜研が協力してくれたのを知らずに徹夜で似顔絵を完成させた武藤(半海一晃)に
こちょこちょして見せて下さいよ〜って頼む所とか。
私が「あれ?」と感じた部分はこの数点なんですが、全部お仕事パートにあったんですよね。
コミカルなシーンの挿入は物語に緩急を生む効果があるので、
それ自体を否定したい訳ではないんですが…
題材が題材なので、せめてプライベートのパートで盛り込んだ方が適切なのでは?と思います。
今回は、独居老人のフリーワーカーのエピソードという事で、
現代の社会問題を取り扱った、より身近に感じられるお話に。
個人的には、日テレ土曜ドラマ×片岡鶴太郎さんと言えば「イノセンス」の8話で、
娘と面会室でガラス越しに手を合わせるシーンは今でも覚えているくらい
余韻の残るシーンだったのですが、今回もまた切ない役どころでしたね。
モノクロの映像で綴られる雪雄の生前の姿だけでも贖罪の日々を想像させるのに、
倒れる際のうめき声以外は片岡鶴太郎さんに台詞が一切なかった事がまた、
贅沢もせず、言い訳もせず、ただ自身の過ちによる後悔と息子たちの幸せを想って
何十年間も仕事に徹して生きてきたんだろうなぁ…と感じられて、
思いがけない死がより一層悲しく、気の毒に映りました。
1話完結型のエピソード自体は変わらずシリアスで、人情寄りの話だっただけに、
お仕事パートに”おふざけ”ともとれるやり取りが多く、
結果的にみんなが真面目に仕事をしていないように見えてしまったのが残念でした。
クスッと笑える描写の匙加減は、初回の方が好みです。
あと、見ていてもう1つ気になったのは…「歳の差同期バディ」と呼ばれる
女性&歳の差バディ設定で風変わりな刑事モノとなると「ハコヅメ」を思い出し、
そちらは戸田恵梨香さん演じる藤に、頼れる姉御みたいなどっしりとした芯があり、
2人の凸凹具合で楽しめた部分もあったので、
その作品を見てからだとどうも物足りなさを感じてしまうんですよね。
ぶっちゃけて言うと、現時点では桜と真の違いがよく分かっていません。
桜を猪突猛進でおっちょこちょいな性格に、真を冷静で落ち着いた性格に…と
もっとキャラを明確にした方が、役者自身の個性も出て、魅力的に映るのかもしれませんね。
3話以降も2話のようなテイストだったら…ちょっと考えものですねぇ。
Source: りんころのひとりごと。
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