や、やばい……凄い…………w
ダイキ(森崎ウィン)の子供を身籠ってしまうのでは?という予想を超えて、
展開がカオス過ぎて口が開きっぱなし。
戸次重幸さん、よくあの役を引き受けられたなぁ。
心を殺して挑まないと無理でしょう、あのシーンは…(笑)
日高(戸次重幸)の「あお〜〜ん」という獣のような喘ぎ声はかなりクレイジーでしたけど、
それがリキ(石橋静河)の「もうどうにでもなれ!」とでも言いそうな
若さゆえの暴走や衝動とリンクしていて目が離せませんでした。
でもね…最後まで見ていて、不思議とリキを怒れはしなかったんですよ。
いや、そりゃあ、依頼主の赤ちゃんを産む契約を結んでいるのに
他の男性とするのはもちろんアウトではあるんですけど(汗)
ただ、基(稲垣吾郎)からの長文メールが送られてきたときに、
ちょっとハッとさせられた自分もいるのです。
チラッと見えたのが、「いつも居所は承知していたいので」の一文。
これって、実際拘束しているようなもんじゃないですか。
体は確かに大事にして欲しいけど、こんなに縛りつける必要があるのかどうか。
おまけに「辛い妊活を毎月耐えろ」「酒を飲むな」「タバコを吸うな」「遠出はするな」
制約・命令の連続でうんざりしちゃいますよねぇ。
リキの視点に立って考えてみたら…まぁ、自分で選んだ道とは言え、
自分ばかり「〜するな」と命じられて窮屈な想いをし、
男性の方はただ精子を渡すだけでそこまでの苦労や痛みはない。
メールのシーンが来るまでは、正直、基側の意見に寄りがちだったけれども、
なんで私だけ…とヤケになってしまう彼女には、少し同情してしまいました。
世界で認められている実際の代理出産も、
きっとこうして富裕層が貧困層に子供を産ませるケースが多いのかもしれません。
何と言うか…デリケートな箇所を売買しているビジネスが存在している事、
その発案者自体に嫌気が差してきますね。
「ここにあるのはただ雪と…過去だけ」
「私はもうあなたたちが知らない世界を生きてる」
もう故郷〈過去の自分〉とは決別するつもりでやってきたリキに出てくる食べ物が
佳子(富田靖子)がかけたある種の呪いにも通じていて、
一生この世界から逃れられないよ…という皮肉が効いていてニクかったですね。
そして、もう1つニクいと言うか…今回見ていて気づいたのは、青沼(朴璐美)の映し方。
青沼という名前の割に、当たっている照明は赤なんですよね。
席にもたれかかってため息をついている後ろには、水槽がブクブクと泡を立てている。
1話のときにはその水槽は、片足を突っ込んだらもう二度と抜け出せなくなる
地獄を表しているように思えたのですが、
今回は(多分今までもだったのかも?)赤の照明と相まって、
ふつふつと込み上げる青沼自身の怒りにも捉えられて、より恐怖に感じられました。
物語の衝撃度があまりにも大きいので、
感想もつい物語に沿ったものになってしまうのですが…
それは演出による効果も大きいんですよね。
終盤では「さーて、誰の子でしょう?」状態になってしまったリキ。
お墓のカットで思ったのは…この例えは変かもしれませんが、”命=生”を扱っているのに、
リキも、このまま離婚の形になってしまいそうな悠子(内田有紀)も、
代理出産を選んだ事によって自由や幸せを失うという意味での
“死”に向かっている気がしてなりませんねぇ。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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