風間公親−教場0− 9話 感想|なんでそうなる?としか言いようがない。

ドラマ

 

 

プライベートの描写は女性刑事2人の時にはありましたが、

男性刑事の中込(染谷将太)の回でもガッツリやるんですね。

まぁ、ブツ切れで挿入していたとは言え、

母親役の余貴美子さんの佇まいも相まってか事件パートとの温度差を感じず、

終始ジリジリとした緊迫感を保った作りにはなっていたので

そこは良かったですけども。

 

中込のキャラクター自体も、何か才能が見込まれて送り込まれた

今までの刑事たちとは違い、完全なる問題児で、

風間(木村拓哉)と張り合おうとする様子は少し新鮮味がありますし。

前回に引き続き、”風間道場”らしく風間が指導する姿もしっかり描かれています。

ただ…肝心の事件パートは、前回はせっかく上手くヒントを見せていたのに、

また「戻っちゃった」って所でしょうか。

あまりにも無理くりな展開で、おいおい、いくらなんでも…と思えてしまうほどでした。

 

ドラマは基本フィクションであり創作物なので、

全てを全てリアルに寄せる必要はないとは思います。

しかし、本作のような「刑事モノ」、あとは「探偵モノ」…

つまり、トリックの解明や推理が物語の鍵を握る作品ともなれば話は違ってきて、

「いかに視聴者を納得させられるか」「視聴者がいかに推理を楽しめるか」

重要になってくる訳で。

ご都合主義が度を超えれば超えるほど、視聴者も一気に興ざめしてしまい、

終いには作品の雰囲気も壊しかねない気がするんです。

 

仮に、頭脳明晰な子供が大人顔負けの観察眼で真相を見抜く某探偵アニメや、

今期で言うなら(もう見ていないものの…)赤ちゃんが事件解決に導く某ドラマなどのような

“ご都合主義=ファンタジー“を取り入れた作風だったなら、

「その手の作品だから」と割り切って楽しめたかもしれませんが…

本作の場合はいたってシリアスで、リアル寄りではあるんですよね。

でも、リアルな描写をしている割には、真相や着地点はファンタジー

以前でも書きましたが、やたらと重厚な演出&劇伴も含めて、

そのチグハグさが本作の面白味を損なわせてしまっているんだと思います。

 

そもそも、「倒叙ミステリー」の描き方もずっと疑問で。

犯人を先に見せれば良いってもんじゃないのでは?というのも引っかかるんです。

犯行に及ぶのが頷ける動機だったり、証拠だったりを

視聴者に前もって提示するのが「倒叙ミステリー」だと捉えているんですが…

事前情報もなく、ただ殺害する様子を描くだけなので、

その後の情報が全て後出しジャンケンに感じてしまうと言いますか。

一応”ヒント”のつもりで、前半部分で伊上(堀田真由)を病院に連れて行くエピソードを

挿入していたんでしょうけど、それも事件に繋がるのがあからさまで、流れとしては強引。

もっと経緯を冒頭に盛り込めば、内容にもついて行けそうなのに…

何だか粗っぽいんですよね。

 

それにしても、刺した時にカメラがスポーン!と出たんだと想像すると失笑もんですし…

大体、遠方への列車が帰ってきたお陰で、証拠品が見つかったって…(汗)

もうこうなってくると、気を衒わない方が得策な気がするんですけどねぇ。

って、あと2話の段階で書いても遅いか……。

 

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Source: りんころのひとりごと。

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