それってパクリじゃないですか? 5話 感想|知財部の空気感が良くなってきただけに…

ドラマ

 

 

公式サイトだと「凸凹コンビが、知的財産をめぐり巻き起こる様々な問題に立ち向かう!」と

記載されていた事から、視聴前は、二人三脚で目の前の問題に向き合っていく様子を

コミカルに描いていく物語になるのだと想像していた私からしたら

少し違う方向には行っているんですけれども。

それでも、今回で初めて、2人とも息が合っているなぁ…

この2人のやり取りをもっと見ていたいなぁ…と魅力的に思えましたね。

前回で北脇(重岡大毅)が親会社から送り込まれたスパイではないと分かり、

彼は弁理士を目指す動機を亜季(芳根京子)に明かした事で、

お互いようやく1歩ずつ踏み出せたって所なんでしょうか。

北脇の新たな一面が垣間見えたのが関係性の変化を物語っていましてねぇ…。

以前からごく稀にタメ口にはなっていましたが、何だかんだで世話焼きで、

しかもサポートの仕方がかなり遠回りで(笑)

見ていて楽しいし、微笑ましかったです。

 

コンビだけでなく、知財部3人+助っ人社員・又坂(ともさかりえ)のチームの空気感も、

それぞれのキャラクターも良い感じに描かれてきています。

知財部の社員”としてまだ初々しさが残る亜季と北脇を、

ベテラン2人が見守るという構図が素敵。

見守るスタンスも違っていて、

北脇をちょっと揶揄いながら、場を和やかにしてくれる又坂と

周りを俯瞰的に見ながら時々アドバイスをし、

巧みな話術で社員のやる気を向上させる熊井(野間口徹)で、

適材適所で見せ場が用意されているんですよね。

そんな訳で、前回は若干キャラにブレを感じて、心配にはなりましたが…

脚本家が再び丑尾健太郎さんに戻ったお陰でもあるのか、

人物描写においては満足のいく作品になっています。

 

ただ、ここまで見てきて、1つだけ惜しいなぁ…と思える点はやっぱり話の構成にあって。

以前の感想でも言及しましたが、本作って、メインエピソードに他のエピソードを持ってきて

内容を複雑に見せるきらいがあると思うんですね。

今までは複数案件の同時並行でも、クライアント企業や、登場人物の言動などで

何かしらの関連性を持たせていた上に、尺も調整されていたのでまだマシでしたが、

今回の場合、「窪地の特許出願の引き継ぎ」と「ポスターの写真の無断使用」のこの2つは

特に共通点がある訳でもなかったため、

わざわざ1話内で同時に盛り込む必要はあったのかな…?というのが気になってしまいました。

実際、片方の案件を描いたらもう片方は放置…で、途中でCMが開けた途端に

もう片方の案件に戻る流れになっていましたから。

個人的には、その場面転換でややこしさを感じましたね。

 

いや、熊井が序盤で「知財部の仕事は調整に次ぐ調整」と言っていた事や、

亜季が「調整」のワードを頻繁に発していた辺り、

きっと、案件をたくさん抱える知財部の大変さを表したかったのだろうとは思うんですが。

それだったらせめて、一気に2つの案件が…という見せ方ではなく、

一仕事終えそうな所でまた次の案件がやってきて中々休まらない…という見せ方でも

良かったのかもしれません。

 

にしても、ポスターに使用した写真については…

ネットから拾った画像で、よく大判ポスターのサイズに対応出来るほどの解像度があったなぁ

っていうツッコミもそうなんですけど。

社長(赤井英和)…本当に間抜けなんじゃないかと(笑)←これでも言い方和らげた方w

上司も上司で、完成してから画像の出典元を確認したりしないんでしょうか。

大企業だろうと中小企業だろうと関係なく、著作権に配慮するのは

社会人(特に作り手側)として当然の行為な気がするんですが(汗)

前回の結果オーライ!もそうでしたが…お仕事の描写の甘さも

今後控えめになって欲しいなぁと思う限りです。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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