初回の内容へと軌道修正していった感じですね。
いや、むしろ、武四郎(吉沢亮)を”不器用で未熟な新人医師”としてではなく
“1人の医師”として描いたのは今回が初めてだったので、「お?」と思わされました。
主人公がミスを起こして、自分が担当した患者が自暴自棄になるのを目の当たりにして、
反省して学んでいく…という成長パートも、
本作のテーマが「小児科での新人お仕事奮闘記」だったら、
見応えがある…で終わっていたんですよね。
(まぁそうでなくても、あのパート自体、見応えはありましたが。)
でも、私が前回の内容を見てちょっと引っかかっていたのは、
舞台が「医療体制が整っていない未完成の小児科施設」で、
「その施設が理想形になるまで」を主軸とした作品なのに…?という所。
斬新な設定なのにもかかわらず、従来の医療ドラマの形式に
落ち着いてしまっている所にギクシャクしていたんです。
極論を言えば、本作の場合は、患者の症状の具合や治療経過を描くよりも、
PICUが1話内でどこまで理想形に近づけられたかを
重点的に描く事が大切だと思っています。
その点を踏まえて考えれば、後半に人員確保のくだりを持ってきたのも
ちゃんと”らしさ”が見えました。
元々乗り気ではなかったのに、武四郎の熱意に心動かされて加入を決めた…というあの流れは
正直、4分程度で済ませるには綺麗過ぎる気はしましたし、
PICUにとって一段階進んだ回なだけに、もっとそこに尺を割いた内容にして欲しかった
気持ちもなくはないんですが。
でも、その他にも、前回私が「こうなったら良いな」と勝手に思っていた
武四郎と植野(安田顕)とで反省点や目標を共有するやり取りや、
ドクターヘリの不備から来る医療の限界、時間内での戦いなど
本作のテーマに沿った要素が全体に散りばめられていたお陰で、
軸のブレなさを最も感じさせた物語にはなったんじゃないかな…とは思います。
綿貫(木村文乃)の訴訟問題については、
今の所、話を広げる意味を見出せていないんですが。
植野の過去に人手不足が絡んでいたように、
彼女の設定にもきっと、現代の医療問題に繋がる”何か”があるんだろう…と
好意的に捉える事にしておきます。
ところで…悠太(高杉真宙)の件、今回で完結しなかったとはね。
てっきり彼がPICUに異動する回だと思っていましたし、
でないなら、屋上から飛び降りようとするショッキングなシーンで終わるのでは…?と
予想していましたが、そうでもなく。
2話でもう仲間入りした昨日のドラマを見ただけに、本作も同じ流れになるのかとつい…。
まぁでも、いずれその展開は来るんでしょうね。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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