完全に準備をして挑んでいた趙軍、しかも士気は最高潮。
その事に今更ながらに気付いた秦国側。
しかし遅すぎました。
兵力の規模は趙軍が三十一万に対して、桓騎軍は十四万。
半分に過ぎない軍力の差を地形的にも入り組みの少ない正面衝突でどう防いでいくのか。
秦国軍、絶体絶命の危機です。
史実における桓騎VS李牧
桓騎の最期はどうなる
左右の楽華隊と飛信隊が肝
現状の布陣は壁軍を中央として左翼に楽華隊、そして右翼に飛信隊となっています。
ただそういった布陣でどうにかなるものでもありません。
退路も経たれているとなれば、この軍勢は扈輒の時と同じく「李牧の首狙い」を軸に作戦を進めることになりそうです。
その場合に重要になるのは当然左翼と右翼の楽華隊と飛信隊でしょう。
これはいつもの事ながら、今回は明らかな死地と呼べる場所。
桓騎大将軍がどういった策でこの平地戦を戦っていくのかが見ものです。
正面激突して武力で対抗するのは難しいと言えます。
相手は練度も上げて、士気は李牧の檄で最高潮に上っています。
閼与での苦戦は見ての通りでしたが、同じ覚悟で望んでいる兵で構成された三十一万となれば、受けきれるはずもないでしょう。
正面突破の攻勢はすでに不可能な状況。
せめて桓騎軍の武力の要の一つであった雷土がいてくれれば話も変わったかもしれませんが、それもない状況。
苦しいと言わざるを得ないでしょう。
最初に滅ぶ国は趙ではない
騰が韓を滅亡させる
武将の数でも負けている
趙側で軍議に参加していた武将たち。
将軍だらけなのが分かります。
紹介された順番で見ていくと、
- 総大将・大将軍:李牧(りぼく)
- 李牧側近・副将:馬南慈(ばなんじ)
- 李牧側近・副将:舜水樹(しゅんすいじゅ)
- 青歌将軍:楽彰(がくしょう)
- 青歌将軍:上和龍(じょうかりゅう)
- 青歌五千人将:フーオン
- 李牧側近・五千将:カイネ
- 李牧側近・将軍:傅抵
- 五千将:馬風慈(ばふうじ)
- 宜安将軍:袁環(えんかん)
- 雁門将軍:骨珉伯(こつみんはく)
- 扈輒側近・将軍:虎白公(こはくこう)
実に十二人の将たちが揃っていました。
将軍級だらけであり、舜水樹に至っては十万規模を率いた経験もあることから大将軍級とも取れます。
同じような実力とすれば馬南慈も似たようなものかもしれません。
秦国軍との対比で見ていくとどうなるか。
将というかどうか怪しい存在も桓騎軍には含まれていますが、名前が通っている面々を見ていきます。
- 六大将軍・総大将:桓騎
- 桓騎側近:黒桜
- 桓騎側近:摩論
- 桓騎側近:厘玉
- 桓騎側近:砂鬼
- 桓騎側近:ゼノウ
- 飛信隊・将軍:李信
- 飛信隊・五千将:羌瘣
- 楽華隊・将軍:蒙恬
- 壁軍・将軍:壁
五千将以上で考えるとこうなるでしょう。
趙側は将軍級が李牧を含めて九人に対して、桓騎連合軍で見れば桓騎と信、蒙恬と壁という状況です。
桓騎側近を全て将軍級と考えて何とか同一まで持っていけるもの。
ただ実際には砂鬼やゼノウあたりを将軍とするのは苦しいでしょう。
摩論はどう考えても軍師です。
黒桜と厘玉だけは五千将や将軍級と読んでもいい気がしますが、それを含めても六人。
倍以上の兵力差と武将の差を考えるなら、相当に苦しい状況であるのは言うまでもありません。
相手の武将で死ぬのは一人
史実の通りに進むのであれば、宜安における趙の武将の死は一人だけです。
将軍という表記がされているので、五千将を除く誰かが死ぬことになるでしょう。
しかし桓騎連合軍はそれどころでは済みません。
但しキングダムはあくまでもオリジナルストーリーに重きを起きながら史実を踏襲する傾向にあります。
史実だけを見ると宜安については桓騎が占領した事実があります。
よって展開によっては、この平地戦は一時的に桓騎の勝利に終わる可能性もあるでしょう。
もしそうなれば、そこから李牧の強烈な逆襲に合うってことになります。
残された策は多くない
物凄い大規模な平地戦ということもない場所で扈輒を討った時のような奇策は通用しません。
周辺の山々から裏手に回って李牧を討つ戦略を取ろうとすれば兵力が縮まる故に正面突破を許す形にも成りかねない現状。
もはや布陣の時点で詰みの様相を呈していると言えます。
上記で見たキングダム714話での布陣を見ても「何をどうすればいいのか」と考え込んでしまうものでしょう。
通常の軍略は通用しないと考えて良さそうです。
キングダム715話で桓騎が何をするのか。
最初は摩論に任せてしまうのか。
それとも桓騎が最初から何か指示を出していくことになるのか。
この一事でも桓騎の心境が読み取れるかもしれません。
異質な策を取るとすれば、戦わずに一気に退却するような奇策を講じることも考えられます。
飛信隊と楽華隊、そして壁軍だけを残して自分たちだけ逃げるなんて一件卑劣に思える策を取ることも考えられるでしょう。
全く予想できない宜安での戦い。
李牧と桓騎という正攻知略の極みと呼べる武将と、異端の極みと呼べる武将のぶつかり合いが始まります。
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Source: マンガ好き.com
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