いつもなら序盤であるはずの決め台詞「ざわざわする」がないまま
物語が展開されていくという、まさしく小さな”ざわざわ”が残り続けたお話。
仄かな三角関係の他に、仁和(安藤政信)の縦軸にも触れている
メインエピソードがあるのに、就活詐欺のエピソードも
合間合間に加えるとなると複雑にならないか?
別に就活詐欺の方はわざわざ最終回前に持ってこなくても…と
途中まで疑問に感じながら見ていましたが、
最終的には、なるほど…それなら納得…と思えるラストに仕上がりましたね。
単なる味変や尺埋めではなく、何かしらの意図が含まれていたのだと
後から気づいて新鮮さを覚えるという、種明かし的な構成になっていたのが面白かったです。
ただ、強いて言うなら、失明したライターの話の着地点が
ちょっと単純だったかな?という気がしないでもありません。
「プライドが死ぬ」って事は、要は彼には
「ライターでありたい」意志がまだ残っていたんでしょう?
なら、口述筆記でも出来たんじゃないかとは思えてしまうんですよね。
例えば、元々”目で見て感じたものを取り入れる”所にこだわりを見出している人だから
作家人生を捨てた…とか、いざ口述筆記してみたものの馴染めなくて諦めた…といった
補足が加えられていたら、妻が引き継ぐのにも説得力が持てましたが。
一応取材ターゲットなのに、全体に漂う謎めいた雰囲気作りを優先し過ぎたあまり、
彼の描写や背景が丸々カットされているのは気になりました。
まぁでも…今回の話はあくまでも仁和の”裏の顔”を知らしめるための内容ではあるから、
あえてそこは深く追求はしなかったと捉えた方がいいのかもしれませんね。
とりあえずは…カンフルNEWSと繋がりがあると思って見ていなかった
インターネオとの合併には衝撃を覚えたので、
このままエンタメらしさを押し通す最終回になる事を期待しています。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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