お話自体は毎回惹きつけられるんですよね。
元々の原作が良いのか、本当によく出来ているなぁと思わされます。
頭脳明晰で洞察力に優れた主人公が何らかの出来事に巻き込まれる形で、
本来事件を解決する者の代わりに謎を解く…というフォーマット自体は同じでも、
取り調べを受けたり、バスジャックに遭ったり、
記憶喪失の男と爆弾を仕掛けた場所を辿っていったり。
そして…今回の場合は、隣の患者と謎解きクイズをしたり(笑)
シチュエーションや導入部分、結末までの結びつけ方は
どれもミステリーの定番から外れていて、
「今度はそう来るか!」と思わされるもので、パターン化を一切感じさせません。
また、今回のゲストは小日向文世さんという事で元々楽しみにしておりましたが、
純粋に”ゲストの役者さんの演技を堪能する”雰囲気作りもされていたなぁ…と。
セピアの照明、少し哀愁漂う古風な病室と
耳馴染みの良いクラシック音楽が組み合わさって、
最終的に昭和の空気を仄めかす世界観になっていたのが好み。
ゲストが若い世代の方だったらあの味わいは生まれなかっただろうし、
一世代違う菅田将暉さんと小日向文世さんがそこで会話劇を繰り広げる…という構図も
何とも印象に残るものでした。
ただ、「お話自体は」と書いたのにも理由があって、
どことなくハラハラさせられる感情と常に隣り合わせなんですよねぇ、本作って(笑)
主に音楽の使い方と、後述する要素の2点。
前回は特に言う事ない出来だったのに…若干戻ってしまった感じです。
まず前者は…お話を感動っぽく見せるための音楽の挿入の仕方については
今回はあえて割愛しますが、
やっぱり、全体の放送時間における主題歌のタイミングが変なんです(苦笑)
主題歌って、個人的にはどうも最後に流れるイメージがあって、
「ああ、今回も良いものみたなぁ」とか「あ〜もう終わっちゃったか〜…」とか、
その日見た内容の余韻に浸るための”しるし”みたいなものだと捉えているので、
まだ約半分も尺が残っている段階で流されると、ちょっと調子狂っちゃうというのか。
まぁ、そうしているのも、次のエピソードへ誘導させるため…という
意図がある事は分かるんですけど。
でも、これだけ時間内での話の入れ替わりが多いとなると、
挿入歌も用意した方が違和感が残りづらかったんじゃないかなぁ?と思ってしまうのですw
そして、それ以上に「大丈夫か?」と思うのは…今回で浮上してきた三角関係の匂わせ。
原作未読でも何となく分かります。風呂光(伊藤沙莉)の恋の揺れ動き描写は
製作局の意向で作られた設定だと(汗)←多分そうだけど、違ったらごめんなさい
私としては、恋愛がなくても面白いドラマは作れるという考えでいるんですが…
ドラマに恋愛って結構求められがちなのかしら。
“恋のライバル”として消化されるだけの人物ではないでしょうから、
次回以降は彼女の謎にもっと迫って欲しい所ですね。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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