血の轍113話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
倒れたと聞かされた父を見に来た静一。
そして腸に穴が開いて早期手術を行ったために今はとりあえず問題ないとのこと。
但し油断も出来ず、場合によっては最悪のケースの覚悟もいると言われる静一。
静一は事件後の父親を思い出しています。
どうやら父親は全然息子を異物として扱わずに、なんだかんだで寄り添っていてくれたことが判明。
静一は何を思うのでしょうか。
血の轍113話を考察していきます。
父親、長部一郎の容態
寝ている父親の顔。
最初に入った時はゆっくり休んでいる様に見えました。
しかし、今では半目を開いていて何となく容態が悪いのではないかと思えます。
そして静一は医者から現状を聞きました。
病名は「腸穿孔」で腸に穴が空いた状態。
今は緊急手術によって一応無事にいるとのことです。
但し状況次第では合併症によって「万が一の覚悟」という言い方をされました。
静一はいつも通りの無表情ですが、どこかで何かを感じている気もします。
事件後の父との記憶
静一の回想に入ります。
教護院に入ってからも何も喋らない静一を面会し続けた父親。
そして出た後も「ふたりで暮らす」と部屋を借りてくれています。
「ここからやりなおす」と言う父親は別に静一を邪魔者として扱っている様子はなく、見る限り良き父親です。
担当官が訪れたときも「高校にもちゃんと行けている」と父親が積極的に答えてくれて担当者も安心している様子。
しかし静一は何も喋りません。
夜になるとお酒を飲む父親、何となく寂しい背中が見えていました。
ある日、静一は「一人になりたい」と高校卒業と同時に東京にいくことを父親に伝えました。
驚く父親でしたが、静一は辛辣な一言を発します。
「今まで僕を見て見ぬふりをしてくれてありがとう、さようなら」
冷たすぎる一言ではありますが、父親も涙を流す訳でもなく、寂しそうな表情をするだけでした。
ずっと気にしてくれていた父親
そんな表情を見せて、そのまま静一は東京に出て、あの工場で静かに暮らしていたのでしょう。
実はその後もずっと留守電に「元気か、お金は大丈夫か」と連絡をしていた父親。
なんだかんだで心配していたのではないかと思えてなりません。
しかし静一からすれば「父親の役割を演じている」くらいにしか思っていなかったのかもしれません。
静一は何を思うのか
意識が戻らない静一の父親。
病院の受付に「仕事があるので帰る」と伝えて何かあれば連絡が欲しいと言う静一。
その表情もまた何も考えていないのではないかと思わせるものでした。
帰り道も空虚な表情の中年になっている静一。
父親が死ぬかもしれない状況で、完全に穴が開いた闇に放り込まれていた静一の精神は何かしらの刺激を受けたのでしょうか。
これによって血の繋がりを感じるのなら「もう一度ママに会ってはっきりさせる」という気持ちも芽生えるのかもしれません。
血の轍113話の考察は以上となります。
次回は1月28日発売のスペリオールにて連載となりますので、お見逃し無く!
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Source: マンガ好き.com
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