遂に始まる史実でも有名な宜安と肥下の戦いです。
王翦は勿論、昌平君、そして李牧も目を付けた宜安。
趙の王都である邯鄲から王が逃げる道筋に蓋をして完全包囲のもとで趙の滅亡を図る策となります。
この必殺の大戦略ですが、鄴攻めのように気付かれずに進められる訳ではありません。
最初に現地に向かって考えを導き出したのは李牧。
要するに秦国の方が後手です。
守りの将として春秋戦国時代を代表する最強李牧が対策した場所に向かう秦国軍という構図になります。
危険であることは容易に想像出来るものでしょう。
春秋戦国時代の代表的な武将
李牧は史実でも最強の武将
宜安から戻った李牧
李牧は宜安から戻ります。
そして秦国の動きを考えて今後の策を配下に伝えていくことになるでしょう。
李牧は逸早く宜安に到着して、そこで地理的な状況も見ていました。
カイネを連れて一望する宜安の土地を見て「悪くない」の一言です。
まず持って守りを固めておける守戦は攻撃側よりも有利なもの。
それにプラス、その指揮を取るのが李牧となれば問題も大きくなります。
閼与は捨てる
李牧は宜安での超大軍に対応していく策を講じているはずです。
扈輒軍という王都にとっての大軍を失った趙。
一年ばかりでそれが回復するはずもなく、分散するだけの兵力はありません。
よって閼与は捨てて、宜安と肥下での戦いに全力が向けられるように戦略を組むでしょう。
李牧としては万全の準備を気付かれないように閼与戦も展開としてはあるかもしれませんが、基本的には李牧もそこで王翦軍や桓騎軍をどうにか出来るとも思っていないはずです。
宜安に攻め込むのは桓騎軍
李牧が守る宜安に攻め込むのは、またも桓騎軍となるでしょう。
これは史実でも同じで桓騎軍が宜安を攻めて武将を討つのが確定しています。
討たれる武将の最有力は扈輒将軍との戦いで生き残った幹部ではないかとされています。
龍白公と虎白公。
この辺りは宜安にて桓騎に討たれる可能性がありそうです。
特に雷土の仇となる龍白公は最有力となります。
しかし桓騎については李牧もどんな策で来るのかを予想しているはず。
さらに言えば黒羊において桓騎の戦い方を見て「弱点」を見つけています。
よって李牧としては鄴の知略戦で驚異的な実力を見せた王翦が先頭に立たずに桓騎が来てくれるのはありがたいことと言えそうです。
桓騎が出てくると分かった李牧は肥下にて罠を張って桓騎を討つことになるでしょう。
これが現段階で明かされることはなさそうです。
最後にどんでん返しされて秦国は敗北に至ると思われます。
正攻法で李牧に勝利するのは困難
王翦は勝てない戦をしない人間です。
よってこの宜安攻めについては十分に李牧が準備している事実も王翦は知らないと考えられるでしょう。
もし仮に李牧が完全に準備をして挑んでくると分かっていれば別の策を講じた可能性が高いからです。
趙王との確執の大きさ。
現実に今趙を十分に李牧が指揮できる状態にあるという事実を王翦は知らなかったと考えるのが妥当でしょう。
長城についても秦国からすれば先手を打たれた状況です。
間を通って先に見に行った王翦はさすがですが、それよりも先に李牧の思考は動いていました。
結果的に王翦が長城を見つけるよりも前に宜安の地に赴いたことになります。
ここで青歌城の将軍である楽彰(がくしょう)と同じく青歌城の将軍である上和龍(じょうかりゅう)との会話を見ると「秦国が大いに後手を踏んでいる」のが分かるでしょう。
李牧が先の先を読んで策を固めた場所に正攻法で挑んで倒せる相手ではありません。
この宜安と肥下の戦は史実では秦国の大敗となります。
李牧の強さを見せつけられた王翦だからこそ、最終的な趙滅亡の戦にて邯鄲を守る李牧との戦いに対して謀略をつかうのだと分かります。
李牧の秦国殺しの策、それが待っていると完全に分かっていない秦国の超大軍。
王翦がこの李牧の先の準備に最終的に気付くのは終盤、本当に秦国が負けの一手に突入する時かもしれません。
鄴での勝利、そして宜安と肥下での敗北で一勝一敗の王翦と李牧という関係も到来しそうな予感がします。
まずはどんな戦が繰り広げられるのでしょうか。
最初の進軍は閼与となります。
飛信隊や玉鳳隊、そして楽華隊がどの配置で戦を仕掛けていくのかも見ものです。
※キングダム704話も内容が分かり次第ネタバレを含む考察を更新します。今しばらくお待ち下さい。
趙を滅ぼす武将の一人
羌瘣は史実で趙を滅亡させる
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Source: マンガ好き.com
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