冒頭からネタバレかましますが…
まさか本当に打本(田中要次)が退場する展開になるとは!!(泣)
いやぁね、4話の感想で、消されるとしたらこの人かも?とは
何となく予想してたんですよ。
唯一違うとしたら、誰かというよりみんなを庇ったって所ですけど、
「エモい」もちゃんと使ってきたし、
“初めて出来た仲間だから”という彼のキャラも活かしてきた辺り、
視聴者の心の揺さぶり方を知ってるなぁ…と悔しくなりつつも
かなり衝撃を受けてしまいました。
ちなみに、藤田(駿河太郎)が生きていたのも想定内ではある。
死亡が確認された時の姿ははっきり映さなかったですからね。
ただ、爆破事件で死亡扱いになっていた点で考えれば…
次回予告で遺影にはされているものの、
打本の無事もワンチャンあり得るんでは??と思える自分もいて。
でも逆に、藤田と同じようにギリギリで助けられて、
敵側に戦力として取り込まれる線も考えられるのかも。
藤田の復活。(すぐ目付けられちゃったけど)桐島(山中崇)の寝返り。
で…次回では、記者やマスコット的存在の総理が
アバランチを救うキーパーソンになる。 ←勝手に断定しておく
ここまではある意味予想通り、つまり視聴者の要望に応える流れが続く。
サプライズ性は正直言ったらなしに近い。
しかし、それでも引き込まれるように楽しめているのは、
やっぱり元々の”素材の良さ”が大きいんだろうなぁと思います。
エピソード0が終わってから徐々に…
そして今回で遂にその良さを、いろいろとアレンジを加えては最大限に発揮する展開方法も上手い。
例えば、大山(渡部篤郎)の魅せ方。
初回からどの役者さんも適材適所の役を演じられている印象があったけれども、
特に渡部篤郎さんは「黒幕と言ったら篤郎さん」という代名詞がつきそうなほど
ぴったりでしたもんねぇ。
大山のしっとりと語りかける姿に
ふつふつと湧いてくる不穏な雰囲気を想像させる劇伴を重ねてみたり、
アバランチを例えるのに小さくて軽い角砂糖を使う事で、置いた時のコロンとした音も相まって
「俺の手にかかれば君たちを潰すのも容易い」といった黒幕ならではの恐ろしさを演出してみたり…
「黒幕と言ったら…」とは書いたものの、
本作が一番、渡部篤郎さんをどう魅せるかを”知っていた”気がします。
他に挙げるとしたら、無音でどん底に落としてからの新たな曲調の劇伴を挿入するバランスだとか、
目が笑ってない…で、「仲間になりませんか」→「はぁ?」って声が今にも聞こえそうな
綾野剛さんの表情だけの演技とか。
普段は存分に見せてくれるアクションシーンを
今回では山守(木村佳乃)と大山の心理戦を引き立てるためにあえてバックにした事で
いつもとは違う感じを醸し出したりだとか…。
役者にしても、劇伴にしても、演出にしても、それぞれが粒揃いでも
脚本との相性・組み合わせ方次第では共倒れになってしまう作品も多い中、
「整理整頓すればしっかり盛り上がる」というのを改めて証明してくれたような内容でした。
それにしても、あと2話…どうなるんでしょう。
最初の頃は生配信で成敗!なんていう1話完結型の時代劇テイストで通すのかと
ちょっと残念に思っていた分、
ここまで尻上がりに面白くなるとは思いもしませんでしたよ…。
ドラマの可能性は本当に未知ですね。
唯一の”予想の裏切り”が良い方向に化けてくるのを指していて良かったです。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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