折り返し地点になる5話にエピソード0を持っていく王道感。
展開が早いドラマが多かっただけに、逆に新鮮に映りました。
(もちろん、どっちが見せ方としては正しいとか比較している訳ではなく、
話に引き込まれればそれで良いよね…という考え。)
放送時間をまるまる使って過去を掘り下げ、次回以降は再び本格始動…といった構成は、
個人的には一昔前を彷彿とさせます。
ほら…連続ドラマの放送決定にあたって、パイロット版とか単発ドラマとかの形で
連続ドラマより少し前のエピソードが描かれる事ってあったじゃないですか。
それに近い感覚があったんですよねぇ。
で、本作の場合は、現在進行形の話をあえて中断したのが逆に、
第二部に向けての良い引き締めになったとも思えました。
通常だと「初回に持ってきた方が感情移入しやすかったのでは?」と言いたくなるんですけど、
ここまで見ていて、1話完結型をどう見せて行くかで試行錯誤している印象があったので…。
生配信のくだりはちょっとマンネリ化な気もしましたし、
5話でワンクッションを置いたのは最適なタイミングだったのかもしれません。
そして、アバランチの結成秘話に繋がる内容だったからか、
映像も画作りもいつも以上に凝っているのが伝わってきましたねぇ。
モノが当たる時とそうでない時の音のメリハリは前々から注目してましたけど…
車が衝突事故を起こしたシーンの音がね…ぶつかるだろうとは分かっていても、
ガラスが粉々になるのも含めてあまりにも大きいもんだから、
思わずビクっとするくらいにはのめり込んで見てしまいましたよ(笑)
CGじゃなくて本物の車を使っている辺り、今回のためにお金を賭けた感が凄い。
あと、綾野剛さんと北香耶さんのW喫煙シーンの、いろんな意味での画の強さね。
綾野剛さんに やさぐれた表情でタバコを吸いながらも
重い過去を抱えている工員役を演じさせたらピカイチだし、
北香耶さんには未だに「バイプレイヤーズ」のジャスミンのイメージが残っているから、
真逆の治安悪めのキャラがとっても魅力的。
で…イメージも年齢も離れている2人がタバコを吸っている所を
同じ画面で収めているっていうのが中々強烈だったんですよね。
北香耶さんは歳が近めだから余計にね…そんな若さでめっちゃ吸うじゃん!!…ってw
生配信に関しては、同僚だったあかり(北香耶)が生みの親と言っても
過言ではありませんでした。
ちゃっかり録っていた彼女は賢い。
親子共々無事に生きていて良かったけれども、
理不尽な目に遭った社長(森下能幸)・娘の想いを背負って
“アバランチの羽生”として活躍していく決意を決めたんでしょうね。
それだけに…よく分からない仮面で生配信して制裁!スタイルをダサいと思ってしまって
申し訳なさも出てきたり。←でも仮面はやっぱりダサい(笑)
っていうか、顔出しでフルボッコにしてましたけど、
3年経ってから、本人かあるいは部下たちが逆襲を仕掛けてきそうで心配です。
突然の羽生(綾野剛)の指名手配犯ラストで、物語が大きく動く事を予告した第二部ですが…
そのうち桐島(山中崇)が寝返る展開があるんじゃないかとは踏んでおります。
今回の内容を見ていると、割と良い人っぽかったですしねぇ。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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