血の轍102話のネタバレを含む考察です。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
ママが突然に「やっていない」と供述したことで静一は狂い始めました。
更に今回は父親とあってとんでもないことを聴いてしまいます。
『ママの釈放』
それでは血の轍102話を考察していきます。
父親が伝える良い知らせ
父親に会った静一。
頭を抱えていて表情もちょっと恐怖を感じる雰囲気が出ています。
このあたりの描写が天才的なほどに上手い押見修造先生です。
父親を目の前に頭を抱えながら覗き込む表情。
自分が何をしているのか、ママはどうなったのかが気になる中で聞き出せません。
そもそも冷静に物事を見れているのかも分からない真実を見たくないけど見なければいけない感情がよく分かります。
父親は静一に対して「いい知らせがある」と言います。
これを聞けばきっと元気が出る、な。
-父親-
(血の轍102話)
いや、絶対に出ない!って言い切れるフリの効かせ方でした。
父親は笑っているのか微笑んでいるのかといった表情を見せます。
見せるというか、静一にはそう見えています。
ほくそ笑んでいるとも言えそうな表情。
ママが釈放された
父親はいい知らせとして伝えた内容は予想通りです。
『ママが帰ってきた』
要するに釈放です。
ママがやっていないことが認められたのだと言います。
物的証拠も無ければしげるが特に強く話した訳でもありません。
よって証言としては静一のものが全てになってくるところで昨日の発言です。
これらを含めた静一の証言はママに対する釈放を早めたと言えるでしょう。
証拠不十分となれば起訴されることもありません。
無罪放免。
ママもこれを分かっていたのではないかと感じさせる部分もあります。
捕まった時には分からずとも静一の後の行動から「しげるが死んだ」と分かれば証言を覆す意味も出てきます。
ママは会いに来ていない
ママは今ホテルにいるとのこと。
そして静一を心配していたと言いますが、実際にどういう発言があったのかを静一は聞きます。
『静一はどうしてる?』
ただそれだけです。
もうママというのがどんな存在だったのかを理解しなければならないでしょう。
今は来れていませんが、出たばかりで色々大変な状況なのだと父親は言います。
そしてママに会いたいよな、と父親。
この父親は本当に何も分かっていません。
恐怖似た表情の静一。
今もしママに会ったところで精神的に耐えられるとは到底思えません。
発せられる言葉にの内容によっては完全に静一が壊れることになるのではないでしょうか。
ここまでが血の轍102話です。
ママの驚愕の策略
ママは「しげるが死んだ」「静一が殺した」と知った上で供述を覆しています。
しげるの意識が戻って正常に近づけば突き落とした事実は明るみになります。
実際これも本当の話かは分かりません。
描かれているものが静一のフィルターを通したものなのか客観的事実なのか読者でも分からないのが血の轍の一つの特徴とも言えるものです。
事実はどちらか誰にも分からなくなりました。
これについては作品の中で真実が語られることはないのだろうと予想します。
そしてママがしげるの死によって確定的な供述がなくなり、また静一は自分を決して裏切らないと信じたのかもしれません。
しげるがいなければ静一の証言のみです。
自供を覆して静一が「突き落としていました」と言わなければ証拠は何もないでしょう。
結果的にママが突き落としていたのだとすれば、全てをかぶって静一が罪を償うことになります。
冷たく恐ろしい展開になってきました。
ママは本当に静一に会いに来るのでしょうか。
その時にどんな言葉を投げかけるのか。
どんな表情を見せるのか。
注目です。
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Source: マンガ好き.com
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