ブルーピリオド15話のネタバレを掲載しています。15話では、恋ちゃんのおかげで八虎は絵を描く楽しさを再び取り戻していた。そして、ついに藝大1次試験が始まっていく。ブルーピリオド15話の内容を知りたい方はご覧ください。
ブルーピリオド15話のネタバレ
俺が描く絵は俺が好きな絵にしよう
八虎が「絵を描くのが怖いんだよ」と打ち明ける。
恋ちゃんが「俺は、八虎が大変なときだってわかってたのになんで自分の話ばっかりっ」と悔いると、八虎が「あっ、ごめんごめんごめん」「むしろせっかく恋ちゃんがめでたい話してたのに」「ごめん、愚痴っちゃって終わり」「けど受験で病んでたけど元気出たわー」「今日は俺のおごりで」と取り繕うが、恋ちゃんは「笑うなよ」「その笑い方されるとこれ以上入ってくんなって言われてるみてえで虚しくなんだよ」と伝えていく。
八虎が「ごめん、じゃあちょっとだけ愚痴らせて」「予備校の先生にさ、お前には自分勝手さと楽しむ力が足りないって言われたんだよね」と話していくと、恋ちゃんが「楽しくないのか?」と聞き、八虎は「わかんない」「昔はあったんだけどね、でももうその感覚が思い出せないんだわ」「楽しんでるやつが魅力的なのはわかるよ、俺だってそうなりたいしそうなろうと頑張ったんだ」「でも楽しむってさ、すげーホンキな気持ちじゃん」「楽しんで作ってそれ否定されたら、立てなくなりそうで怖いんだよ」と本音を伝えていった。
恋ちゃんが「周囲が思ってるよりずっと自分に自信がないよな、八虎は」と言うと、八虎も「あれ、バレた?」と言う。
八虎が「技術重ねるのも枚数重ねるのも苦じゃないんだけどね」とため息をつくと、恋ちゃんは「八虎の努力は自信のなさの裏返しか」「なあ八虎、俺ぁ先生の言うことも少しわかるぞ」「お前は昔から聞き上手だ」「空気も読めるし、こっちの欲しい言葉を理解して話してくれる」「それってすげえ心地いいんだ」「でも、虚しさもあってよ」「んな八虎が絵の道を選んだとき震えたよ、こいつ本気で決めたんだって」「なあ八虎、お前は知らねえかもしれねえが、俺たちはみんなお前の話を聞くのが好きなんだぜ」と告げた。
恋ちゃんの言葉を聞いた八虎が「あ、そっか」「空気を読むのも勉強すんのも楽しい方を怖がってたのも、俺いつの間にか美術でもあの頃と同じような」「でも」と感じ涙を流し「でも恋ちゃん、それでも怖いと思っちゃったらどうしたら」と聞くと、恋ちゃんは「そんなときこそ役に立つんだろ、今までの八虎の話術が」「話術で本音を隠すんじゃなくて本音を技術で武装したらいいんじゃないか?」とアドバイスした。
八虎が「今日はほんっとにありがと」「途中から俺の話ばっかでごめんね」と感謝を伝えると、恋ちゃんは「お互い様だ」「もう大丈夫か?」と返し、八虎は「ああ」と答え、その顔は自信に満ち溢れていた。
残り4枚。八虎が予備校に顔を出すと「俺、先生の言ってることちょっとわかった気がします」と考えており、八虎の表情を見た大葉も「おや?矢口は意外と顔に出るねえ」と感じていた。
八虎が「なるほどね」「対応力と自分勝手力と楽しむ力は矛盾してるもんだと思ってた」「今までは俺が課題に「対応」してたからだ」「でもそうじゃない」「課題は噛み砕いて俺のものにしていいんだ」「俺が描く絵は、俺が好きな絵にしよう」と晴れた気分で課題に取り組んでいった。
作品を完成させた八虎は「ま、んなすぐには切り替わんねーもんだよな」「でも、久しぶりにちょっとワクワクした」と満足感を感じていた。
八虎が「はー、絵ってほんと全部バレるな」「手かざすだけでサラサラ〜っと描けたらどんなに楽かっつー」と考えながら桑名を見ると、桑名が特殊な描き方をしていることに気づく。
大葉から「矢口〜、ヤバい顔してるね〜」「お?絵はいいじゃん」「ん?どした?」と声をかけると、八虎が桑名を指差し、大葉は「あー、飛び道具ね」「みんな聞いてー」「明日の藝大1次入試では鉛筆・木炭以外使用禁止」「水・粉末顔料・コラージュが禁止されている可能性もあります」と告げていった。
石井が「粉末って桑名さんとかモロ使うよね」と言うと、岡田は「で、でも、粉末使ってる合格再現作品見たことあるんだけど」と言う。八虎が「つか、禁止ってわかってたならなんでいろんな画材使わせたんスか」と尋ねると、大葉は「いろんな表現ができることを知る方が大事だからよ」「それにコレは完全に禁止ってワケでもないので、この禁止事項は入試当日にアナウンスされる可能性がある」「まあ、ここ10年くらいは言われてるし十中八九禁止されるだろうけどね」「まず「コラージュ」」「マスキングテープや違う素材を貼ったままにする技法、これは絶対禁止、どんなに作品が良くても確実に落とされるわ」「次に「水の使用」」「濡らすことで普通の素描画材では出ない水彩的表現ができるわ」「これもかなり厳しく禁止されてるし、これをする受験生はほとんどいない」「そして、「粉末顔料の使用」」「粉にした顔料をローラーや布で乗せることで均一なグレーが出せる」「これは他の二つと違ってかなりの受験生が行なっているわ」「合格作品も多い、故に監督官も黙認に近いのが現状よ」「黙認するのになぜわざわざ禁止するのかっていうと、水と粉末は入試会場や他の受験生の画面を汚す可能性があるからね」と説明し、八虎は「つまり、周りに迷惑かけなきゃ即不合格ってことはないワケか」「めちゃくちゃだな」と感じていた。
大葉が「知ってると思うけど、いろんな画材を使うメリットは他の画材ではできない表現ができること」「ちなみにさっき桑名が使ってたのは粉末を隠して使用する自作道具、通称飛び道具ね」と説明を続けると、岡田が「でもそれって反則技じゃ」「そんなことまでして」と言おうとすると、橋田が「受かりたくないって言い切れるん?」「藝大側はそれでも合格にしてるんや」「そもそも勇者の剣を村人Aが使っても魔王は倒せんやろ?」「つまり、いい画材だからって受かるわけやない、良い絵だから受かる」「藝大受験は究極の表現実力主義」「はあ、コーフンするわ」と興奮していた。
大葉が「当たり前だけど飛び道具を使わなくても受かる人は毎年たくさんいるの」「要はその画材が自分の表現にあってるかどうかが大事ってこと」「リスク・リターンをどうするかは」と話していくと、桑名は「アタシはやるよ」「リスク負っても勝率いじれんならやるでしょ」と覚悟を決めていた。
一方、八虎は「俺は、やめとく」と言い、橋田が「優等生やなあ〜、チャコペンくらい大丈」と言おうとするが、八虎は「別にそういうつもりじゃねーよ」「実力以外で落とされる可能性にビビりながら描いても良い絵を描ける自信が俺にはねえの」と打ち明けた。
と言いつつも内心「あ〜、マジか〜」「試験明日だぞ、でもムリだもん、ビビリながら描くなんて」「チャコペンが使えなくてもこの2ヶ月は絶対ムダじゃない」「まだ終わったわけじゃない、つーか始まるんだ」「とりあえず鉛筆と木炭で再現できそうな表現はいろいろ実験してみて、逆にルールの範囲内なら何しても」と焦っていると、大葉が「さてと、みんなここまでよく頑張った」「つってもまだ1次だけど」「でも、みんなかなり良い調子できてるよ」「だから、今日家に帰ったらご飯をよく食べてお風呂に入って、くだらないバラエティを少し見て寝る」「そして明日は、楽しんでかましてきなさい」と伝えていった。
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開始してください
帰宅し風呂から上がった八虎は早めに部屋に入り眠っていった。
そして、いよいよ家を出て藝大受験に向かっていく。
電車に乗りながら八虎が腕を見ると「グロ、俺のストレスをこいつが代わりに叫んでんのかな、グロいな」と感じていた。
そして、上野駅を通り過ぎると龍二らしき人物を見かけるが「いや、気のせいか」と考えていた。
藝大に到着した八虎は「わかってる、落ち着け、全員が油画専攻志望なワケじゃねーんだ」となんとか自分を落ち着かせようとしていた。
八虎が「文化祭で来たときとは全く別の場所」「全員絵の描けるやつだと思って頭おかしくなりそうだわ」「誰か一人くらい知り合いに会ってもよさそうだけどなー」「龍二は日本画だし、てかアイツ最近見ないけどちゃんと」と考えていると、世田介を発見する。
八虎が「人やばいね」「合格倍率のこと今考えると頭おかしくなりそ」と言いながら「世田介くんなら「別に描くだけでしょ」とか言いそー」と考えていたが、世田介も「うん、もう帰りたい」と意外な反応を見せていた。
八虎が「サクッと描いてサクッと帰ろ」「俺7階だからココで」「世田介くん、また後で」と拳を合わせると世田介も「うん」と返していった。
八虎が試験部屋に到着する。
八虎が「あれが試験官、藝大の学生かな」「見るもの全部、強烈な輪郭をもって焼きつけられる」と感じていると、課題文が配られていった。
課題を見た八虎が「意外とシンプルなのきたな」「受かっても落ちてもどうせチャンスは一回きりだ」「この課題は俺のモノだ」「楽しんで、楽しんで、楽しもう」と考えていると、ついに1次試験が始まっていく。
日本画試験会場の龍二は試験が始まるや否や、キャンバスにバツを描いて早々に部屋を出て行ってしまっていた。
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Source: サブかる
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