血の轍106話のネタバレを含む考察です。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
母親をやめると言い出したママ。
そして、更に発言を繰り返すママ。
今回は完全に静一を見捨てる強烈な精神的打撃を受ける回となりました。
全てが計算なら恐ろしすぎるママです。
それでは血の轍106話を考察していきます。
母親のふりをするのをやめる
母親をやめると明言したママです。
意味が分からないので質門されます。
これについてママは言い直して「母親のふりをするのをやめる」と言い出しました。
トンデモ発言でしょう。
今まで一度も母親になれたことなんて無いと言い出します。
静一の精神を考えれば、この発言は止めさせる必要がありそうです。
しかし裁判官を無視して「子供を作るべきじゃなかった」と言います。
子供にとって絶対に聞きたくない言葉ではないでしょうか。
お前は不要だったと言われているに等しい言葉です。
子供を産めば救われると思ったママ
どうやらママは子供を産めば自分が貰えなかった愛情を注いで自らが救われると思っていたようです。
それであれだけ過保護に静一を見ていたのでしょう。
救われたいのは自分で静一のことを考えていた訳ではないと今回で分かりました。
この発言の連続に「退室を警告」されたママです。
しかし続けます。
妊娠した時に救われると思った様子、でもその時点で私なんかが産んで良いのかと堕ろすことも考えたと言います。
更に産んだ後も「産まない方が良かったのでは」と思っていたとも答えました。
何の表情もなく淡々と話すママ。
実際だったら物凄く怖いだろうことはよく分かります。
ここで流石に静一に聞かせられる話ではないので退室を命じられました。
人殺しの子供は捨てられる
退室を命じられてもまだ話し続けるママ。
静一は耳をふさぎたくなるのではとも感じましたが集中して聞いています。
「もう子供を捨てる」
そう言い出したママ。
更に「人殺しの子供だもん」と捨てていい理由まで静一の心を貫く残酷なものです。
やっと独りになれるとママは感動の様に表情がパっと明るくなりました。
ずっとママのふりを続けて辛かったのが分かります。
そこで独りになれる喜びを噛み締めている様子。
これが真実なのだと誰もが分かる表情。
当然ですが静一もそれは感じ取っています。
「私の人生がはじまるの」
その後に続けて「ありがとう、ひとごろしになってくれて」と静一に言います。
同時に静一の人生が終わりを迎えることが決定したようなもの。
これは強烈でしょう。
全てを捧げたママへの愛が無残に砕け散った静一の表情は焦点の合わない虚無のものでした。
そのままママは退室させられていきます。
表情は明るく、嬉しそうですらありました。
「ばいばい」
これがママが退室時に笑顔で投げかけた静一への最後の一言になります。
血の轍106話で一挙にママの全てが暴露された様子。
迷いのないママの本心を知った静一。
絶望する中で、この審理はどう進んでいくのでしょうか。
見捨てられたのなら静一もママがしげるを突き落とした発言を撤回するかもしれません。
ただ今の精神状態であれば証言そのもの信憑性はありません。
ママだけが救われた状態。
やはりこの目論見すべてがママが計算していた独りになる方法だったのかもしれません。
少なくともどこかから計算だったはず。
おそらくは静一がしげるを殺したことを知ったところでしょう。
刑務所に入って静一から解放されて独りになれるところを、静一が殺した事で自分が外に出られると分かったママ。
そこから一挙に逆転の形勢を作り上げました。
だとすれば恐ろしすぎる。
血の轍106話の考察は以上となります。
次回の展開は非常に気になるところです。
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Source: マンガ好き.com
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