<キングダム811話ネタバレ考察|長老を許す信、未来に繋がる飛信隊の在り方|展開>
信を後ろから狙った長老。
これから滅びゆく国、その国民と共に統一を目指すことになる秦国。
その意味でも、この長老の思い、そして対応する信は非常に重要な意味を持ちます。
ただ許すだけでは、何度でも襲われることにも繋がるでしょう。
根幹から意識を変えさせる必要があります。
信が語る言葉
長老は、このまま斬られてもおかしくありません。
秦国の将軍に対して殺害の意志を持ちながら刃を向けたのだから当然です。
ただ信はそれでこの長老を斬首にしたりなどしません。
それどころか、なぜこの老人が「今自分の命を狙うのか」を考えています。
国とは何か。
敵国の将とは何を意味するのか。
帰属意識、それの向かう先のようなものを韓非子とのやり取りも踏まえて考えているのではないでしょうか。
あの時、韓非子と最初にやり取りをしたのは信でした。
これがこの場で信の思考に幾つかの芽を出させることになりました。
人は環境で変化する
韓非子は性悪説を説いている人物でもあります。
信は、この老人の在り方、その思い、その行動の根幹を考えます。
そして自分たちの根幹にも行き着くでしょう。
なぜ自分たちは戦い、今ここにいるのか。
韓を滅ぼした後でも、民たちの信任を得るために動いている現在。
ただその理由は、単に上手く取り入れて軍力を高めて、次の国を滅すためなのでしょうか。
当然違います。
中華統一の、その先にあるものを感じ取らなければ、付け焼き刃の「あの国なら滅ばされても、そこまで痛い目に合う訳じゃない」といった即物的な思想ではどうにもなりません。
共に「より良い国造り」を意識して、民衆が秦国そのものを盛り上げるような在り方を目指す。
考えれば考えるほどに途方もないことに思えますが、それを実行しようとしているのが嬴政です。
信の語りと態度によって、少なくとも、この長老と周辺だけは、秦国ではなく飛信隊という存在の輝きに触れることになります。
強いては、この事実が、後々に訪れる大きな秦国に対する反活動を抑制する結果に繋がっていきます。
実際の新鄭攻めまでは時間がかかる
小規模集団を信の考えに近づけることが出来ても、これが一気に広がる訳ではありません。
当然ながら小競り合いも起こるでしょう。
実際に南陽が問題なく機能し、言ってみれば目指す中華統一の形、その最前線であり、理想郷となるのに1年を有します。
新鄭の攻略は翌年。
実際に史実では翌年になるので、ここでは「タイムリミット」のギリギリのところで戦が始まっていくものと予想されます。
年単位の練兵となれば、付け焼き刃の軍も相当な手練れになっているでしょう。
少しだけ出ていた長身の部族や騎馬の得意な新兵なども飛信隊の目立つ存在になっているかもしれません。
戦闘開始までもう少しの間、南陽の内省状況に話数が振り分けられそうな様子です。
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Source: マンガ好き.com
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