羌瘣は羌族で共に育った姉である象姉の敵討ちを行うための旅を行っていました。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
その途中で参加した戦で信と出会います。
そして結果的に信を愛するようになっていくキングダムにおけるヒロイン役。
これは龐煖と相打ちした信の命を自らの命で救った羌瘣と象姉の会話の部分。
あの世ではありませんが、三途の川に似たような生死の境で象姉との再会を果たしています。
それではキングダムにおける羌瘣の一つの区切りの物語。
象姉の復讐・敵討ちについて見ていきます。
復讐相手は幽族の連(幽連)
キングダムの進行で言えば廉頗大将軍と蒙驁大将軍が対峙した山陽の戦いが終わった後。
ここで羌瘣は飛信隊を一時的に抜けて復讐の旅に歩んで行きました。
敵討ちの相手は幽族の連(以後、幽連)です。
実際に羌瘣が幽連を発見して戦うことになるのはキングダム33巻で函谷関の戦いが終わった後になります。
⇒函谷関(かんこくかん)の戦いの全容
卑怯な方法で象姉を討ち取った幽連に対しての復讐を達成させます。
しかし幽連は卑怯な方法によって祭をくぐり抜けたとは言え、相当な強敵であったのは事実です。
羌瘣を持ってしてもギリギリの勝負となっています。
厳密には飛信隊との繋がりが無ければ殺されていたでしょう。
信たちとの出会いは敵討ちにとっても全く無駄ではありませんでした。
幽連は助走なしで巫舞の領域まで到達
羌瘣はやっと探しだした幽連を相手に最深部まで落とした巫舞で短期決戦を持ちかけます。
巫舞の深さで言えば他の蚩尤の一族では一番である羌瘣。
しかし、この深さに合わせて反撃してくるのが幽連でした。
しかも幽連は巫舞を使用していません。
秘密は祭にあります。
巫舞とは精神を内の深い所へ向け人の秘められた力を引き出す術だ。
その集中力を生むために特殊な呼吸法と神堕としの舞で意識を陶酔の中に落とし込む。
-幽連-
(キングダム33巻)
本来怒りや愛といった感情はこれらを陶酔状態から妨げるものでしかありません。
しかし祭をくぐったことによって現世とのつながりを強引に断ち切ることに成功出来ます。
愛や怒りの超越。
象姉を討った後も当然続いた祭。
幽連は勝ち続け、最後に立っていたのは同族で過ごし続けた実の妹だったと言います。
この妹の心臓を貫いて殺したことで幽連は蚩尤になりました。
感情を超越して、常に巫舞状態の陶酔を可能にしたと言えます。
これであのトーンタンタンと羌瘣が唱えている巫舞を経由せずに即座に神堕としの状態に到れるのが祭を潜った本物の蚩尤です。
巫舞の秘密が分かった羌瘣
祭をくぐり抜けた幽連に苦戦する羌瘣。
死を覚悟した中で見えるのは飛信隊の姿でした。
これによって羌瘣は巫舞の本当の秘密が分かります。
象姉が羌瘣を倒すために編み出したと言う技。
巫舞で陶酔状態で自らを落としていく時に「それ以上落としてはいけない」と言われる領域があります。
魄領(はくりょう)と呼ばれるそれよりも落とせば帰り道が分からずに意識不明となってしまうのです。
一度象姉はここまで足を踏み入れてしまって昏睡が続いた事がありました。
羌瘣は今、その場所まで身を落とそうとしています。
それがなぜか。
戻り方を飛信隊の姿から感じ取れたからでしょう。
それは象姉が与えてくれたヒントにあります。
とてつもなく深く落ちてって、何も聞こえなくなって、頼みの白鳳すら感じなくなった。
真っ暗でどっちが上かも分からず怖かったけどそのうち考えることもできなくなってて。
そしたら一点の光がぼんやりと。
その光をたどって戻って来たの。あの光は多分、いや間違いなく瘣だったよ。
ありがとね、瘣。
-象姉-
(キングダム34巻)
戻る場所さえ明確に持っていれば魄領を超えても戻ってこれるのが巫舞の深部であると分かったのです。
今の羌瘣には明確に帰る場所があります。
それによって繋がれた糸は切れずに更に深みに羌瘣を連れていってくれました。
結果的に巫舞の領域を超えた深さで集中しきった羌瘣の剣術の前に為す術もない幽連。
最初にお見せした胸を貫くシーンへと行き着きます。
かなりの苦戦を強いられましたが、幽連との戦いによって更に一皮剥けた強さを手にした羌瘣です。
幽連の死は隠した
蚩尤は一人しか存在出来ません。
幽連が死んだと分かれば、また祭が行われることになります。
次の蚩尤を決める為です。
羌瘣は幽連の死を隠すように伝えます。
そうすればまた祭が行われて同じ悲劇が繰り返されないと考えたのでしょう。
残念ながら後に羌瘣と象姉よりも下の世代である妹的な存在が蚩尤として目の前に現れることになります。
羌礼という妹のような存在。
この羌礼もまた羌識という姉のような存在がいました。
それを殺して祭を突破した後に羌瘣の元に現れる展開が鄴攻めと言う戦の後に訪れます。
羌瘣の言葉によって羌礼も救われて飛信隊への合流を果たすことになりました。
羌瘣が敵討ちの後に目指すもの
幽連を殺した羌瘣は戻って飛信隊と合流します。
羌瘣帰還によって武功をあげ続ける飛信隊。
その強さは尋常なものではありません。
そして信との話で羌瘣は「将軍を目指す」と言い出しました。
史実でも羌瘣は実在する将軍なので不思議ではありません。
目指すは大将軍。
更にもう一つの目標が信との間に子供をつくることでした。
ただ女しかいない羌族で育った羌瘣は男女が何をすれば子供が出来るか知らなかった様子。
どうやら強い男と組んで力を合わせて高い山に上って何かを炸裂させたら子供が出来ると思っていたようです。
何となくイメージは合っているのかもしれませんが、これについては河了貂が詳しく教えてくれます。
河了貂はこのあたりちゃんと知っていたんですね。
最終的には羌瘣と信はキングダムの物語の中で結ばれることになるでしょう。
以上が羌瘣の復讐、敵討ちからその後の目標についてのネタバレ考察となります。
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Source: マンガ好き.com
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