「悠作は子供からお年寄りまで、幅広い世代に嫌われてんだな」
その通り過ぎて笑った。
3人ともダメ男ではあるんですけど、
悠作(吉岡秀隆)だけは何だか頭1つ抜けているんですよねぇ。
順基(作間龍斗)も自分勝手なんですけど、
推薦が迫ってきて不安に感じる気持ちは分かりますし、
高校生ならではの迷いだと思えばまだ可愛らしいもんですし。
達男(小林薫)は達男で、投資詐欺で失ったお金を自分の力で取り戻そうとして
実際に行動に移している上に、
過去の自分に非があった事を認めて、本音を吐き出してくれている。
対して悠作は…良い所や同情出来る所が1個も見当たらないようなw
万里江(小池栄子)が達男に、ああ見えて男らしい所はあるとは言っていたものの、
その前後では「(刺身がなくなった事で)真っ先に疑われるのはこの俺なんだからな!」
「大きな貸しを作る事になるんだけど、その辺は大丈夫?」なんて発言をするくらい
大人気ない態度を取り続けるので、
なんで彼女があの旦那を庇おうとするのか、
なんで離婚の選択肢がぼんやりでも浮かばないのかがよく分からないのです(笑)
それも、吉岡秀隆さんのねちっこい口調や演技が本当に上手いから、
ダメダメっぷりが倍増するんですよねぇ…。
今回の「家族って良いな」ターンは、万里江と達男の焼き鳥屋でのエピソード。
別れは突然訪れるからこそ、
大切な人が今こうして元気で生きててくれている有り難みを実感する。
もう会える事はないと気づいてから、ちゃんと仲直りしてれば良かった…
子供の場合なら、もっと親孝行すれば良かった…と後悔してしまうのはあるある。
日常やいろんなドラマでの描写を通して、
人間関係が円満で、納得のいく形で死を迎えるっていうのは滅多にないと痛感しているだけに、
感謝の気持ちを率直に伝える万里江の姿がとても印象に残りました。
そう…深堀家だって、妻と旦那、息子、祖父の4人で
いつまで仲良く食卓を囲めるかは分からない。
順基も家を出る時がそんな早くないうちに来るだろうし、
これは内容的にないかと思いますが…
もしかしたら、離婚して家族バラバラになる可能性だってある。
悠作も、家族内での口喧嘩や自分に向けてくる発言が
今ではうるさいし面倒臭いと感じていても、
将来独りになったら、あの賑やかしい日常が
いかに貴重な時間だったかと思う時が来るはずなんですよね。
離婚してからじゃ、老後を過ごすようになってからじゃ遅い。
…と考えると、悠作の成長を見守るのが、本作の一番の楽しみ方なのかもしれません(笑)
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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