TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 10話 感想|死者1人は身近な人…。急に鬼畜になる最終回前

ドラマ

 

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いや〜……あ〜………………そういう展開にしちゃったか…。

視聴時はあまりにもショッキングな内容で引き込まれてしまったもんですけど、

時間が経って今冷静に考えてみれば、あの展開、いる…?という疑問しか湧いて来ません。

医療ドラマとしてではなく、戦隊モノとして本作を楽しんできた私でも

流石に受け入れ難いものがありました。

 

別に、主人公の恋人とか、家族とか、一番身近にいる存在を

死に追いやる展開自体を嫌っている訳じゃないんです。(むしろバッドエンドは好んで見てる方)

そして、脚本側からしたら、最終回に向けて物語を大きく動かせる上に、

視聴者にも余韻を残せて都合が良いのかもしれません。

ただ…本作の場合、「常に”死者0人”」「誰も死なない超人過ぎるヒーロー達」という

ある種のファンタジーを貫いてきて、それが結果的に視聴者を勇気づける作風だっただけに、

最終回前になってから急に”不条理”をテーマとする内容になった事に

違和感を覚えてしまったんですよね…。

 

その”不条理”にしても、今まで「死者0人」という数字にこだわっていたのを考えれば、

初めての死者1人が涼香(佐藤栞里)である必要はないし。

喜多見(鈴木亮平)が闇落ちするきっかけを作るのがテロリストである必要もない。

個人的に凄くモヤっとしているのは、この2点。

「医療従事者にリスペクトを!」といった謳い文句を掲げている作品が、

政府やら、公安やら、テロリストやら、

特殊組織との攻防戦を繰り広げる描写に注力しているのは

矛盾しているのではないかと思えてなりませんでした。

 

どんなに粗があろうが、喜多見率いるチームのプロフェッショナルな所が

好きで見ていたんだけどな…

やっぱり、公安が登場した辺りから向かうべき方向性に迷いが生じてきたな…感は否めず。

椿(城田優)側からしたら、医者ならば一番大切な人も守れるだろうと

試した意図もあったんでしょうけど。

でも、今回のような悲劇は、テロリストを絡めなくたって、

例えば喜多見を「スーパードクターも1人の人間だった」の視点で描いて、

自分と仲間を信じて常に目の前の治療に取り組んできた彼が

ある判断ミスによって(本来助かったはずの)1人の患者を失ってしまった

=全ての患者を救えなかった責任をとって辞職願を出す…みたいな展開にしてみても

多分整合性はとれた気がします。

 

にしても…前回のラストで口を開けるシーンがなかったから

真相は漏らしていないと期待していたんですけどねぇ。

まさか本当に漏らしていたとは。なんて迂闊なのか(汗)

爆弾にしても、強い衝撃で爆発したと考えたら、

静かに置いた方が何も起こらなかったかもしれないのに…

レスキュー隊の危険物管理専門の人(?)があの場にいたらまた違っていたのかも。

まぁ、何にせよ、今回の内容は賛同出来る仕上がりではなかったのは確かです。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

 

Source: りんころのひとりごと。

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