韓非子が求めるのは李信の答えでした。
韓の王である王安王は秦との同盟を希望していました。
しかし秦国側も当然ながら今の情勢で韓との同盟など出来るはずがありません。
それどころか趙の侵攻が難しくなったことで次は韓を狙おうとしているところです。
後は韓非子の意見というところでしたが、何故か執拗に李信将軍(信)に質問を繰り返します。
果たして信は何を韓非子に答えるのでしょうか。
史実では連れ帰りが確定していますが、それが信の功績なのか、信の言葉から来る嬴政への興味からなのか注目です。
信は性悪説を採用している可能性
信に思想面の何かを答えるというのも酷な話。
どんな話し方をすればイイのかもわからないでしょう。
しかしながら根っこの部分ではどこかに”性悪説”、つまり韓非子と同じものを感じている可能性を秘めています。
それは趙の万極を討った時にも感じたところです。
自分もそうなっていた可能性というものを示唆していました。
漂や嬴政との出会いがあり、そこから高い目標を掲げて生きたからこその信の今という考えを持っている気がします。
もし誰にも出会うこともなければ利己的に生き続ける人間だったかもしれません。
直前に殺された桓騎大将軍のことを考えても信は思うところがあるはずです。
何かしら強い信念のもとで韓非子に信が伝えることになるのか。
ただもし仮に韓非子が「秦国に行く」と決定したとして、それを王安王が許諾するのかは不明とも言えます。
史実における韓の末路は決まっている
騰が韓を滅亡させる
韓非子が面白さを感じる
今の状況から韓非子を連れ出すとすれば、興味をそそられたという展開だけな気がします。
完全に納得したというものではなく秦国、それこそ嬴政という人間そのものに興味を抱くというケースです。
それの呼び水になるのが信という可能性はあるでしょう。
思想面を同調させるなどではなく「一体この信という人間をこんな人物に仕上げた嬴政という存在は何なのか」というところに感じるものがあるのかもしれません。
史実を考えると韓非子が秦国に向かうのは確定事項です。
但し韓非子のその後は意外にも悲惨なものになってしまいます。
李斯が抱く危機
史実を見れば韓非子の最期は決まっています。
そしてそこには強く李斯が関わってくることに。
ということで、どこかで韓非子を連れ帰るところと李斯の考えが描かれることになるはず。
言ってみれば李斯にとって韓非子は同郷、つまり同じ師匠から学んだ直接のライバルです。
この時代において、出世するにも目の上のたんこぶに当たりそうな人物を残す意味はありません。
師匠は荀子になるので当然ながら李斯も性悪説を採用した思想を持っている人物です。
呂不韋の傘下で牢獄の中から地上に出されたのは法家としての実力を見られてのもの。
謀反の可能性は常に疑われているはずです。
史実での秦の始皇帝は非常に疑り深い人物だったので尚更「別の人間が自分の役割に取って代わる」というのを警戒したのでしょう。
本当の意味での死活問題だったはずです。
キングダムではそこまで疑り深いような王ではありません。
そう考えると李斯がどうして韓非子を・・・という点をしっかりと描いておく必要性が出てくるはずです。
よって韓非子のところに加えて李斯の考えも描かれる可能性が高いでしょう。
韓との戦はすぐには始まらない
韓との戦が始まるのはもう少し後です。
これも韓非子が関わってくることになるのか。
おそらくはそうなるでしょう。
韓としては見過ごせない王族の死という出来事にプラスしていく韓の陥落の戦争。
もしかするとソレも予想した上での策略が秦国内で巡らされるのかもしれません。
ちなみに韓が滅亡する戦は今の魏の同盟が明けた後の話。
その前に大きな戦が趙によってもたらされるので、それらの話が進行していくのは随分と後の話になるでしょう。
まずは信が韓非子に対して何を答え、そして韓非子の心をどう打つのか。
それともその逆で韓非子は秦国という場所をどうにかしなければならないと考えてくれるのか。
まだまだ続きそうな外交回となりそうです。
キングダム759話の最新情報が出次第、また改めて記事を更新していきます。
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Source: マンガ好き.com
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