岳白公を討ち取って影丘の本陣を砕いた飛信隊。
影丘を一日で攻略するという快挙を成し遂げることに成功しました。
続いてすぐに扈輒本陣の強襲を行うべく動き出すことになります。
しかしながら扈輒は万が一を考えて中央に兵力五千を残していました。
恐ろしいまでの用心深さは扈輒が「三千」と言ったのを重厚にして腹心であろう部下が五千とした点でしょう。
そしてこの万が一であった飛信隊の影丘の突破が実際に起こり、キングダム690話で残していた五千を動かすことが確定しています。
桓騎が動き出すきっかけを作りました。
この一連の扈輒の動きは桓騎の予想通りなのでしょうか。
桓騎を取り逃がした
先の画像でもあげられているもう一つのポイント。
それが「桓騎の取り逃がし」にあります。
趙の左翼である新しい龍白公は雷土が捕らえられたことで瓦解した桓騎軍の右翼を撃滅。
軍として機能しない状況にまで追いやっていました。
そして中央の虎白公の戦況も厘玉と黒桜を分断して押し込んでいた戦況。
龍白公の右翼軍を中央に向かわせることで「桓騎の取り逃がし」が無いように務めました。
しかしながら現実の桓騎は少し前に動き出しています。
キングダム686話で雷土の死を感じ取った黒桜と摩論。
この摩論は桓騎と共に行動しています。
周囲の描写を見れば分かりますが、摩論の行く先には戦闘はなく安全地帯を動いているのが分かるでしょう。
今桓騎は一体どこを歩いていたのか。
逆サイドを考えると飛信隊に目が向いたことでの扈輒強襲が可能になりそうです。
崩れた秦右翼側が突破口
影丘を突破したことで扈輒本陣の意識は左翼である飛信隊に向きました。
残していた中央の虎白公の軍五千を飛信隊に向けたところ。
中央についても桓騎軍は厳しさの中にありますが、総崩れという状況にはありません。
仮に桓騎が安全地帯を通って動いているのだとすれば中央に留まっているのではなく右か左に移動したと考えるのが妥当でしょう。
最初の画像にて「桓騎を取り逃がさないために龍白公を中央に向けた」のが一つの扈輒軍の動きでもあります。
本来は雷土も一緒に後退させて桓騎はさらにその裏をかく戦略を取る予定だったのかもしれません。
結果的にこの後で龍白公の息子を捕まえて惨殺することで龍白公自体を討ち取ることに成功しました。
ただ長男で現在の龍白公である竜布に捕らえられて結果的に雷土は死ぬことになります。
(まだ死亡が確定した訳ではありませんが)
桓騎の策が龍白公を討つことでよりやりやすくなると考えていた雷土です。
だとすれば右翼側で大きな戦果を上げるのは逆効果にも思えます。
仮に龍白公が討たれただけで雷土が生きていれば注目されるのは趙右翼側となっていたはずです。
桓騎が弱っていると考えた場所から強襲する予定なら目立つ行動は避けるでしょう。
恐らく龍白公が中央に移動した後で秦国左翼側から桓騎登場はないものと見て良さそうです。
隙きをつくのが難しい
兵力規模が二倍となる扈輒軍。
これに対して野戦を行うのは本来の戦の定石から大きく外れるところです。
とんでもない奇襲が成り立たない限りは勝ち目のない桓騎軍。
軍の規模を見れば「本陣の後ろに回り込む」などの方法が取れないのも分かります。
それをしようにも索敵の量も圧倒的であり見つかって討ち取られてしまいます。
小規模の奇襲も役に立たず、どこにも隙きが見当たりません。
いつもの敵兵なりすまし作戦はどうでしょうか。
五千の兵に混ざっている可能性
ただ結果的に飛信隊の突破と残していた五千の動きによって桓騎は機会を得た様子。
となればこの五千に近い場所で息を潜めていたのでしょうか。
過去の戦でも廉頗四天王の玄峰や函谷関での成恢を討つきっかけなど「敵兵に化ける」ことを平気でやってきました。
今回もこの五千の中に桓騎軍が潜入している可能性はあるのか。
非常に難しいと言えます。
玄峰の時も成恢の時も言ってみれば混乱に乗じているだけです。
今の扈輒軍と扈輒本人の性格を考えた軍の特性から「潜入して気づかない」なんてことが起こるでしょうか。
もししていたとしても飛信隊に向かう途中で本陣に向かうことはしないはずです。
五千の陣の後方に数百でも用意できていれば、飛信隊との乱戦中に五千を一気に叩くことが出来ます。
飛信隊を槍として扈輒の本陣強襲を行うのでしょうか。
ただそれだと桓騎らしい「完全勝利を狙った戦い」とは言えません。
桓騎の戦は王翦の「勝てない戦はしない」ではありませんが「完全勝利」を目指して戦っています。
今回も史実を見れば扈輒の敗北は明白。
だとすれば今まで通り桓騎の完全勝利があるのでしょう。
飛信隊が突破すると扈輒討ちが終わっている
すでに桓騎軍は相当な痛手を被っており、更に腹心の一人である雷土を失う結果。
どう見ても完全勝利ではありませんが、それでも予想できる策とは違う形での勝利となるのでしょう。
史実では扈輒を討ち結果的に重要な平陽と武城を桓騎が取ります。
今は龍白公軍が中央に向かって桓騎を取り逃がさない様に軍を厚くしています。
虎白公軍の五千が予備隊として飛信隊に向かった状況。
だとすれば、五千が一先ず置かれていた左よりの場所が僅かな隙きとも言えます。
厘玉と影丘の間には川が流れていますが、ここをぬって桓騎本軍が扈輒本陣を突破することになるのでしょうか。
今、この図で見れば影丘の右手にある山の中央に近い位置に虎白公の五千がいたことになります。
唯一の抜け道に予備軍五千がいた状態で、それがいなくなれば桓騎は悠々と抜けていけるとも言えます。
扈輒が未だに桓騎が中央の奥にいると思っているのなら、ここは大きな隙きになるでしょう。
少なくとも今までの流れから考えると「飛信隊が五千を突破」となった時点では扈輒が討たれて戦が終わっているのではないかと予想出来ます。
「一体何があったんだ?」と信はまた桓騎の予想できない戦略に驚愕するのではないかと思われます。
次回キングダム691話の内容を読み次第、改めてネタバレを含んだ考察記事を更新しますので今しばらくお待ち下さい。
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Source: マンガ好き.com
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