伏黒恵に指を食わせて宿儺が受肉したことによって「五条悟に勝てる存在」の出現です。
呪術廻戦212話で虎杖から1分間の自由を得た宿儺は指を千切って伏黒に食べさせました。
これによって自我が殺されて沈められた伏黒恵に宿儺が入り込むことになります(受肉の成立)。
強靭な器だった虎杖は自我を殺されることなく存在することが出来ていました。
しかし伏黒恵はそんなことも出来ず、宿儺化してしまっています。
伏黒恵が生かされた理由がここにあったのは言うまでもないでしょう。
これによって五条悟が言った通り江戸時代に「無下限呪術と六眼の持ち主VS十種影法術師」にて相打ち死亡した片側に宿儺が入り込むことになりました。
最強の呪術師への対抗が可能となったことで宿儺となった伏黒恵=ラスボスが確定したと言えるでしょう。
五条悟一人で全て葬れた
完全体となった宿儺に対しては五条悟でも「しんどい」という表現をしていました。
千年前に存在した呪いの王に対して「しんどい」という言葉で終わらせるような五条悟の強さは言うまでもないでしょう。
実力が五分である可能性もありますが、五条悟は「勝つさ」と自信がありそうでした。
羂索に関しても「強すぎる」と評しただけに、五条悟一人で全てを葬れるだけの力を持っていると考えていいでしょう。
さすがに簡単に倒せる相手ではないにしても、宿儺が敗れてしまえば後は誰も五条悟に勝利できなくなります。
完全体で「しんどい」程度となれば、文句なく最強のキャラといっていいでしょう。
だからこそ羂索は呪術廻戦2巻で「五条悟の戦闘不能」と「宿儺を仲間に引き入れる」を勝利の条件としていました。
呪術廻戦2巻は宿儺と虎杖の契約や、上記の羂索の話などが登場し、非常に重要な伏線が張り巡らされているところです。
また伏黒恵に対して「やってもらうことがある」と宿儺が明言し、何かしらの可能性を感じた部分でもありました。
五条悟に関しては封印以外に方法がないと考えていたのが分かるところ。
実際に獄門疆に封じることは成功しましたが、獄門疆の裏からの封印解除という裏技を仕掛けられてしまえばご破算です。
それに対抗すべく動いたのが宿儺ということになるでしょう。
宿儺としても契約の中にある「誰も傷つけない」が虎杖を含んでいるのかいないのかは賭けでした。
しかし呪術廻戦212話でその賭けに勝利して伏黒恵との受肉に成功しています。
なぜ伏黒恵との受肉を行ったのかも重要でしょう。
五条悟に勝てる呪術師
五条悟は最強の呪術師であり、宿儺や羂索でも勝てない相手です。
しかしながら過去には五条悟と同じ六眼と無下限呪術の二つを併せ持っていた人物と引き分けた呪術師がいました。
それが江戸時代に御前試合を行い、相打ちした伏黒恵と同じ血筋である禪院家の当主であり十種影法術師でした。
使ったのは八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)ではないかとされていますが、もしかしたら他にも驚異的な式神が存在している可能性も否定できません(すでに十の式神が出ているので無いと思いますが)。
何にしても伏黒恵の体を手にした宿儺。
しかも渋谷編で一度戦っている最強の式神。
その八握剣異戒神将魔虚羅との対戦で領域展開「伏魔御厨子」を使用しました。
これは解(呪力を帯びないものに対応)と捌(呪力を帯びたものに対応)の二つの斬撃を絶え間なく繰り返すものです。
しかも領域は閉じずに最大範囲は半径200メートルというもの。
それでも魔虚羅は死亡はせずに次の一撃で屠られました。
それがおそらく宿儺の中での最強技に近い「開(フーガ)」でした。
漏瑚を焼き払ったのも開(フーガ)であり、このフーガの手前にはなぞの言葉が入るので、大きな伏線と言えます。
※表記としては『「■」「開(フーガ)」』とされていました(呪術廻戦13巻のラストを参照)。
よって宿儺であれば最強とされる式神の魔虚羅を調伏することも可能でしょう。
※これら八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)の説明は全て呪術廻戦14巻でされています。
最強の式神であり、歴代の十種影法術師は誰も調伏できていません。
それどころか五条悟と同じ無下限呪術と六眼を持つ人間でも殺されてしまいました。
式神は一対一で勝利すれば調伏可能になります(複数での召喚だと倒しても調伏は出来ず)。
伏黒恵の肉体を得た宿儺がこれを倒せば調伏出来ますが、問題は八握剣異戒神将魔虚羅の術式にあります。
「あらゆる事象への適応」
よって一度食らった技については全て適応してしまうという驚異の存在。
やり直しではなく宿儺とすでに戦った摩虎羅が現れるのだとすれば、解と捌、そして開についても適応されてしまいます。
後は『開』があるので、『閉』という大技も存在していると考えて、その一撃で葬って調伏完了という構図が生まれます。
伏黒恵=宿儺がラスボスとなる
伏黒恵を受肉した宿儺。
その宿儺が受肉した伏黒恵は唯一歴史上で五条悟と同じ六眼と無下限呪術に相打ちした十種影法術師の術式を使用する人物です。
あらゆる事象への適応というチート術式を使用する摩虎羅を調伏して戦えるとなれば、圧倒的な強さを誇るのは言うまでもないでしょう。
五条悟に対しても一度目で摩虎羅を倒しきれなければ、それ以降の技については適応されます。
摩虎羅だけを相手にすれば良いならまだしも、そこに宿儺本人までとなれば五条悟とて勝てるかどうか分かりません。
宿儺はおそらく「これで五条悟にも勝利できる」と考えているのではないでしょうか。
呪いの王だけに、誰かに敗れる状況など想定していないほどのプライドの持ち主でもありながら、戦略や戦術も練るタイプの人物でもあります。
羂索でも勝利は不可能な相手、それが五条悟です。
呪術廻戦におけるラスボスは最初から「宿儺であろう」と言われていましたが、十種影法術師である伏黒恵を受肉に使ったことで「五条悟にも勝てる可能性」が現れて確定しました。
伏黒恵=宿儺が呪術廻戦におけるラスボスと考えて間違いないでしょう。
釘崎野薔薇を失い、そしてラスボスとして君臨するのが伏黒恵ということになった苦境の虎杖悠仁。
最後に救いはあるのでしょうか。
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Source: マンガ好き.com
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