【彼岸島48日後】295話のネタバレ【北沢徹の死亡理由が明らかに】

彼岸島48日後295話のネタバレを掲載しています。295話では、徹が死んだことを知り希が泣き崩れてしまう。そして、リーダーから徹がなぜ英雄と呼ばれていたのか、そしてどのように死んでしまったのかを聞かされる。彼岸島48日後295話の内容を知りたい方はご覧ください。

彼岸島48日後295話のネタバレ
1. お兄ちゃんが、死んだ
2. 殺してやる、豹丸め

彼岸島48日後295話のネタバレ

お兄ちゃんが、死んだ

「英雄之墓」と刻まれた墓を見て希が「お兄ちゃんが、死んだ」「う、うそ」と膝をついて泣き出してしまう。

希が「嫌だ、お兄ちゃん、そんなの嘘だ」「こんな所にいるわけない」と墓を掘り返すと、聡が「やめてくれよ、姉貴」と止めようとするが、希は「離してよ、聡」「土の中調べさせてよ」「こんな所にお兄ちゃんが埋まってるわけない」「お兄ちゃんは誰にも負けない、絶対に死なない最強の男なんだから」と掘り返し、ついに頭蓋骨を見つけてしまう。

希が「嫌アアアアア」「嘘だ嘘だ、やだよ嫌だァァ」「こんなのってないよォォ」「お兄ちゃぁぁぁぁん」と泣き叫ぶと、ネズミが「ねェ、あんま大声だして注目されたらやばいよ」と伝え、聡が希を抱き締め「今はちょっと我慢だ、姉貴」「声を小さく、目立っちゃ駄目だ」「他の人間たちにも変に思われたくないし、吸血鬼の見回りも来る」「とにかく声だけはおさえよう」「できるね、姉貴」と声をかけていく。

希たちは近くのテントの中に入らせてもらい話をすることにした。

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聡が「なァリーダーさん、お兄ちゃんにここで何があったんだ？」「お兄ちゃんはなぜか英雄と呼ばれていて、そしてここに墓がある」と聞くと、リーダーは「そうですね、彼はまさに英雄でした」「彼はこの楽園に来て、人間のあまりの待遇の悪さに愕然としていました」「もともとは全員裸でトイレもなくすぐに死者が出て、その死体もほっておかれ病気が蔓延していました」と語り出す。

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殺してやる、豹丸め

リーダーが「我々にはそれが当たり前だったし、もうみんな生きる気力もなくそのまま受け入れてました」「でも、彼は違いました」と徹が「我々は食料じゃない、労働要員だ」「だとしたら、無駄に病んだり死んだりと労働力が低下するのは吸血鬼側にも損なはずだ」「これは交渉できるかもしれない」と言っていたことを話していく。

リーダーが「吸血鬼側も目にくるほどの腐乱死体の臭いや病気からくる垂れ流しの汚物や吐瀉物などに嫌気がさしていたのでしょう」「彼は交渉の末、死体を埋葬する事やこの布一枚の服などを勝ちとってきました」「我々は狂喜乱舞しました」「こんな事は初めてだったからです」「自分たちの意見が通る、この地獄にいてこんなに気持ちのいい事はありません」「無気力だった者たちもしだいに生きる気力を取り戻し、我々は彼を英雄と呼び、リーダーに担ぎ上げました」「彼は少し困惑していました」「目立ってちやほやされるのは本意ではないようでした」「ただこの絶望的な場所に生きる人間たちには英雄という偶像が必要であり、彼はそのためにも英雄であり続ける必要がありました」「我々は彼に頼って共同トイレやテントの増加など様々な事を交渉しました」「最初は吸血鬼たちも面白がって提案をのんでくれましたが、しだいに人間が主導権を持つ事が鼻につく吸血鬼も増えてきました」「彼だけノルマを増やされたり、意味もなく電気棒で叩かれたり、露骨な嫌がらせを受けるようになりました」「それでも彼は動じませんでした」「何もなかったかのように翌日も平然と仕事をこなす姿を見て、どれだけの人間が勇気をもらった事でしょう」「私を含めてかなりの人間によって、もう彼だけがこの楽園の唯一の希望でした」「そんな頃、豹丸様から彼に呼び出しがかかったのです」「言わずと知れたこの楽園のボス豹丸様です」「豹丸様が今まで我々人間に興味を持つ事など一度もなく、ましてや誰かに相会いたいなどとは考えられない事でした」と語る。

徹が「多分俺は殺されるな」「だからといって応じないわけにはいかない」「せめて胸を張って正々堂々と行こうと思う」「みんなが見ているからな、英雄が弱腰な所を見せるわけにはいかないだろ」「せっかくみんなが生きる気力を取り戻したんだ」「それを失うわけにはいかない」「俺は堂々と死んでくる」「だから、後を頼んだぞ」「人間の中の希望を絶やさないでくれ」と言うと、リーダーは「彼の手は震えてました」「誰もが本当は死ぬのが怖いのです」と語る。