※本編ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい。
指輪を渡すワンシーンで、みちは誠への、そして誠はみちへの想いを再確認してしまう。さよならしたくない本心。
指輪を渡してくれた誠。
そして誠が転職してしまい、もう会うことがないと分かるみちです。
本当の意味での喪失に胸が苦しくならないはずもありません。
直接会ったことでみちは誠への、誠はみちへの想いを再確認してしまったところでしょう。
このまま「さようなら」という綺麗な状態にはならない気がします。
それでは、あなたがしてくれなくて77話を考察していきます。
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指輪はもう要らない
指輪を返してくれた誠です。
しかし実際のところ、みちは指輪のことを完全に忘れていました。
要するに「もう付ける気がなかった」ということです。
どこにいったのかと一応程度に探すこともなかったので「いかに陽一に対して気持ちがなくなっているのか」がはっきり分かる描写でもあります。
誠の転職に驚くみち
誠から転職するという話を耳にしました。
その直後に渡された指輪を落とすみち。
まるで「これは要らないからあなたがそばにいて」という感覚を暗に描写したようにも見えます。
みちの強い同様が伝わるところでしょう。
そしてまた指輪を拾おうとするところで触れ合う指。
本屋で上にある棚の本に指が重なり合うのとは、また訳が違う一瞬でしょう。
この時にお互いに「以前までの強い気持ち」が舞い戻り、好きという感情が溢れ出したはず。
表面張力で膨れ上がったコップの水が溢れ出すような瞬間を見た気がします。
二度と会えない
もう不要な指輪を受け取って、それで誠との最後になる。
そんな悲しいことがあっていいのかと言いたい気分になります。
しかし誠は陽一とみちとは違い、離婚の準備をしている訳ではありません。
今ここでみちとやり直すようなことがあれば、それは楓に対する強い裏切りと言えるでしょう。
誠はそんな人物で会ってほしくないと願うばかり。
「さようなら」と感謝を伝えた誠ですが、そこには強烈な寂しさがにじみ出ています。
この言葉、最後という状況にみちも強く心を揺り動かされてしまいました。
陽一からの電話
立ち去る誠。
後ろを追わなければ、二度と会うことは出来ません。
勇気を出した誠、それに対して受け身のままでみちがいるのかどうか。
このタイミングで陽一から連絡が来たのは「離婚届、書いて送っておいた」と伝えるためでしょう。
もしそうなら、みちは誠を追う可能性だって出てきます。
問題は誠と楓が夫婦としての愛情はなくとも、夫婦として維持することを決めている点です。
これでは誠は有責配偶者となりますし、みちは楓に不貞の戦いを挑むような形になります。
誠もみちに強く惹かれている
そして誠側の気持ち。
これも誠は気持ちに蓋をしていたに過ぎません。
本当はみちのことが大好き。
だから本心で言えば楓を捨てて、みちのところに走りたい気分でしょう。
実際に今後そうなる可能性は大きくあります。
人間はそんなに理性的ではいられないもの。
一つのきっかけで大きく転がり落ちる展開も十分にあるはずです。
誠がこの気持ちに気づいたことで、みちと新たに関係を結ぶ前に楓に離婚を切り出せるかどうか。
さすがに全てを忘れて心に傷を負いながら「時間が解決してくれる」と誠が諦める気はしません。
みちへの気持ちに気づいた誠を後目に楓は家で美味しいごはんをつくって待っています。
これも悲しい現実。
上手く合致してくれない歯車ではありますが、現実の世界も同じように「全ての人が幸せに」とはならないものです。
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Source: マンガ好き.com
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