ワンピースにおいて長きに渡る謎の一つであった”ジョイボーイ”についてワノ国のカイドウ戦で判明しました。
ルフィがゴムゴムの実(本当の名前はヒトヒトの実モデル幻獣種ニカ)を覚醒させたことで「ルフィが現在のジョイボーイ」で確定。
また元ネタ(想像と幻想の不思議な世界)も判明してジョイボーイがどういう存在であるのかが明白になったところです。
ジョイボーイの正体が今はルフィであると確定していますが、これまでも多くの者の手によってゴムゴムの実は逃され続けてきたと言えるのかもしれません。
元ネタの最後の文章から「その肩から絶望という黒いマントを振り落としてしまう」という表記があります。
これによって黒いマントを所持している者が「絶望」を背負っていて、ジョイボーイがそれを解放してくれる流れが生み出される可能性が高いと言われています。
ジョイボーイの正体はゴムゴムの実の覚醒者
まずジョイボーイの正体ですが、これはゴムゴムの実(ヒトヒトの実モデル幻獣種ニカ)の覚醒者というのが判明しました。
カイドウ戦で死亡したと思われたルフィの心音が解放のドラムの音色に変わって悪魔の実を覚醒させました。
太陽の神であり解放の戦士と呼ばれるニカになったルフィ。
ズニーシャもここで「ジョイボーイが帰ってきた」と明言しています。
ニカ化したルフィが単行本の表紙に描かれました。
ここで月と共に描かれた太陽の神というワンカットで「月との関係」「月と太陽」の考察も行われ、エネルとの対比も予測されているところです。
非常に楽しそうに戦う姿は今までの切迫した雰囲気の戦闘からかけ離れたものとなりました。
カイドウに対しても危なげなく、まるで遊んでいるかのような戦い方で撃破し、読者を衝撃の渦に巻き込んだと言えるでしょう。
ルフィは生まれ変わりではなく器
ゴムゴムの実の覚醒がジョイボーイ化した人物ということになれば「ルフィは一つの器にすぎない」という考え方も出来ます。
まだジョイボーイになるための条件は不明で一説には「Dの意志を継ぐ者」である必要があるという話も出ています。
ただこれもはっきりとはせず、ルフィのように覇王色の覇気が使用可能な人物であり、尚且つ戦闘によって命を落とさなければならないという条件もあるのかもしれません。
何にしてもルフィがジョイボーイの血筋であるというよりは「器」という印象が強いのかもしれません。
また一つの説として「麦わら帽子が重要な役割を担う」というものもあります。
ゴムゴムの実の継承と同時に麦わら帽子もまた継承していく必要があるとされる説です。
実際に空島編の手前にあったノーランドの回想(ワンピース31巻)では麦わら帽子を付けた少年が描かれています。
こうやって麦わら帽子とゴムゴムの実は秘密裏にずっと継承され続けてきたのかもしれません。
もしそうならゴムゴムの実はシャンクスが食べるつもりだったのでしょうか。
ゴール・D・ロジャーもゴムゴムの実を食べていた可能性が出てきます。
ただ何となくその説については微妙で、もっと明確に「ジョイボーイの覚醒の可能性」というものが分かっていたのではないかという気がしてなりません。
よってロジャーもシャンクスも麦わら帽子とゴムゴムの実を保持してジョイボーイの器を探す旅に出ていたのかもしれません。
そして継承者としてルフィが選ばれたと思いたいところですが、シャンクスが狙ってルフィにゴムゴムの実を食べさせた訳ではありません。
置いてあった悪魔の実を勝手に食べたのはルフィであり、この時はシャンクスを含め全員が驚愕の表情を浮かべていました。
よって血筋や何かしらの境遇を知ってルフィに継承させた訳ではないと言えるでしょう。
なぜルフィはゴムゴムの実の覚醒まで至れたのか。
そして何も伝えずにルフィに麦わら帽子を渡した理由は何だったのか。
この点についてはワンピース本編のどこかで語られることになりそうです。
ジョイボーイの元ネタから今後を予想
ジョイボーイがワンピースに登場した時点では元ネタは不明でした。
しかし今となっては明確に「モデルが存在した事実」が判明しています。
冒頭で紹介した「想像と幻想の不思議な世界」という空想世界などの存在が描かれた百科事典の中にありました。
ここのジョイボーイの一節を全文ご紹介します。
ジョイボーイ(JOYBOY)・・・
踊り、歌い、歓呼の声をあげたいという人間の欲求を具現化した西インド諸島の人物。
彼は寒冷地の祭礼に華を添える踊り子の神の親類にあたり、どうやら初期の奴隷船に乗って西アフリカからカリブ海を渡ってきたらしい。
ジョイボーイは、人間の抱えるあらゆる欠点や問題を絶えず笑い飛ばして、思わず引きずり込まれてしまうリズムで太鼓をたたきながら、人間の苦悩をいやしている。
ジョイボーイの音楽を聴いたものは、誰でもそれに合わせて踊ったり歌ったりせずにはいられないようになり、ついには、その肩から絶望という黒いマントを振り落としてしまうのである。
–想像と幻想の不思議な世界(ジョイボーイの一節)-
まずいきなり冒頭から「人間の欲求を具現化した」という悪魔の実そのものの存在理由だとベガパンクが伝えた言葉に近い文章から始まっています。
これによって最初に生まれた悪魔の実という可能性も秘めている気がしてなりません。
また初期の奴隷船という話で「Dと名の付く者たち」は元々奴隷だったのではないかという考察の一つも真実味を怯えてくるのかもしれません。
少なくとも今のマリージョアにおいても奴隷をエネルギーの原動力とする場面は多く登場。
天竜人は奴隷を当たり前にエネルギーの一つとして使っているのを考えると「この奴隷の中から神の親類として現れた」というのも頷けるところでしょう。
よってDの名を持つルフィが覚醒させたのも元ネタから外れていない気がします。
他にも解放のドラムと呼ばれるリズムでの覚醒からの文章は、まさにワンピースにおけるジョイボーイの姿そのものではないでしょうか。
そしてクライマックスでは「絶望という黒いマントを振り落としてしまう」という部分。
カイドウ戦ではルフィが黒いマントをしていました。
更にシャンクスや鷹の目のミホークもずっと黒いマントをしています。
ここにはそれぞれが背負う「絶望」の姿があるのかもしれません。
シャンクスがロジャーに抱きつきながら流した涙の理由が「絶望」と絡んでくるのではないでしょうか。
⇒シャンクスの正式名称はフィガーラン・D・シャンクスか
そしてそれら全てを癒し、最終的には一緒に踊って歌って、絶望なんてものを忘れさせてくれるような展開がワンピースに用意されているのかもしれません。
それこそ解放のドラムの音が鳴り響いた空島のキャンプファイヤーのような様子がワンピースの結末に待っているのでしょうか。
ルフィの夢の果ての姿がこの空島のワンカットに眠っている可能性は十分にあるでしょう。
だからこそ空島の終わりには「ドォン」とルフィのシルエットが、それこそニカを思わせるように浮かび上がったのかもしれません。
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Source: マンガ好き.com
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