※4話(10/29放送)の感想ですm(_ _)m
凄い…凄い結束力だわ。なんか見ていてワクワクしちゃいました。
楽しかった事があっという間に過ぎ去っていく青春の趣さえ感じさせます。
普通だったら、何か悪さをするって分かったら否定して止めに入るのが「犯罪」なのに、
本作の登場人物はなぜか肯定的…というか、むしろ協力的な人ばかり。
そこも面白いんですけど、特に今回の何に惹かれたかって、
「相手が報われて欲しい」と願う”親”と”子”それぞれの視点で物語が紡がれていった所。
現実が思うように上手く行かないもどかしさを抱えている榎本(長澤樹)が、
お互い夢を叶えるためにと桐子(松坂慶子)に持ちかけた誘拐計画に、
娘を幸せにしてやれなかったと後悔する久遠(岩田剛典)の本音も絡める。
それぞれの想いが交錯して、初めて一体感が生まれる…という展開の仕方には
そうきたか!と驚かされました。
「誘拐ごっこ」のエピソードも、思わぬ”ほっこり”でしたね。
まぁ、警察の父の事だから、この誘拐計画も娘の電話越しの喋り方で、
家出しているのもあって見抜いてしまうんじゃないか…とは予想していましたが。
まさか、幼少期の娘の電話に父が付き合った”楽しかった思い出”の1つである
「あの頃の誘拐ごっこ」が計画失敗の決め手となってくるとは。
ハワイ留学までは流石に許可してくれなかったものの、
今回の出来事に当時の思い出を重ねた事で、
今まで心を閉ざしていた親子関係に”再生”の欠片がちらりと見え始める…
そんなほのかな温かみを感じさせるオチになっていたのも良かったです。
前回の感想でも書いた通り、本作は、桐子のムショ活が周りをどんどん巻き込んでいって、
やがて影響を与えるまでになるという作風が魅力的だと思っているので、
それが最も活きたエピソードになっていた気がします。
しかし、犯罪を取り扱っている以上、ほっこり…微笑ましい…だけでは終わりません。
桐子が「誰にも迷惑かけない犯罪がしたい」と言っているのが、
いや、そんな犯罪ないだろう…と思えてしまって、いつも疑問だったんですよね。
ですが、今回の件で、彼女も「利害は一致していようが、人を巻き込めば
かえって迷惑をかけてしまう事もある」と気づいたようです。
雪菜の顔は世間に晒されるし、クラス中には笑われるし、警察も振り回されるし、
アパートの住民たちは、あと半年だとしても居心地の悪さを感じてしまうし…。
生配信していたYouTuberも後々叩かれるんでしょうし、
父・和也(神尾佑)が勘の鋭い人だったからまだマシだったものの、
そうでなければ、同じパート仲間の坂井(富田望生)が
冤罪にかけられた可能性だってあったかもしれません。
「刑務所に入って残りの人生を楽しみたい」という
“自分の欲望”を満たすためにやってきた事が、不特定多数の人たちに迷惑をかけてしまった
桐子のショックな心境も描かれました。
もうどうしよう…まさかあんな事になるなんて…と迷っている桐子に
寺田(宇崎竜童)が提案したのは殺人計画。
最後の砦でもあり、桐子にとって一番遠い犯罪でもあります。
それを知っていて提案したんだから…余命わずかなのかもしれませんね。
そして、気になるのは、やっぱり最終回の結末について。
知子(由紀さおり)の過去を見る限り、ひょっとしたら、
桐子と出会う前までは彼女と同じ”ムショ活”をしていた?とも考えられそうです。
つまり、知子が学んできた事を、桐子が今学んできている。
どちらにしても…「幸せは衣食住だけでなく、”人との繋がり”によって成り立っている」と
教えてくれるラストにはなりそうで、今から最終回が楽しみです。
(感想はまた1週間後になるかもしれませんが…(泣))
身を委ねて楽しもうと思います。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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