うーん…”ドラマ臭さ”が加速してきたような…(汗)
会ってそんなに日が経っていないママさんがお節介で物件を紹介してくれるとか、
リモコン戦争の後、たまたまテレビを点けたら主人公の名前が出たとか、
そういった本筋から外れた如何にもな”ご都合主義”は無視するとします。
(いや、後者は部分的に新事業に関わってくるから無視はし切れないかな…?)
でも、私が今回の内容を見て一番気になっているのは、
「漁協の人々が賛同し、協力してくれたら企画は成功」みたいな話に
映ってしまっているって事なんですよね。
その原因は簡単で。漁協側、特に組合長・杉浦(梅沢富美男)のキャラを、
下手したら日曜劇場でお馴染みの悪役と言われてもおかしくないのでは?と思えるくらい
ステレオタイプに描き過ぎている点。
「主人公vs漁協」の対立構造を引っ張り続けている点。…この2点が大きいです。
何に反対しているのか分からず、感情的になっているのもあって、ますますクドい。
40分過ぎまではその2点に加えて、
和佳(奈緒)の家庭事情でエピソードを膨らませているから、
彼女がどうやって試行錯誤を重ねているのかの仕事ぶりがぼやけているし。
何でも出来ますと言っている割には、具体的な考えなしに
ただ勢いだけであちこちに説得しに行っているように見えてしまうんだと思います。
確かに、お魚ボックスの試作品を送りつけては、中々上手くいかない様子も、
サービスを行う事でどんなメリットが生まれるのか?にも言及しているシーンはありました。
でも、回想を少し挿入する程度か、説明台詞でバーッと済まされて、
実質”後出しじゃんけん“な構成になってしまっているのが問題なんです。
改革を起こすサクセスストーリーを描く作品なのに。
「よう考えちょる」その中身をもっと見たいのに…。
そもそも、仮に企画が通ったとしても、企画自体が正しいものなのかどうかを精査し、
ちゃんと実行に移せる証拠を出して初めて”企画が成功”と言えるはず。
それを絡めて言うなら…例えば、そこ、曖昧に進めて行く気なの?と疑問に感じているのは、
試作品の段階でも、混獲魚を入れると決定した段階でも
「発泡スチロールに氷を敷き詰めてその上に魚を入れる」という同じ方法をとっていた事。
琴平(渡辺大知)によると、届いた試作品は氷が溶けて水になった状態で、
魚がぐずぐずで売り物にはならないと言ってましたよね?
入れる魚を変えた時点で、梱包方法に変化が見えないのはもちろん、
どうしたら…と解決策を考える描写がないのにも違和感を覚えました。
まぁ、そのうち実践してみる様子が描かれるんでしょうけど…
揉め事で引き延ばすくらいなら、大臣にも認めてもらえる企画書が出来上がるまでの
“裏側”に尺を割いて欲しかったです。
で、今度は「詐欺師呼ばわり」で対立構造継続、ですか…(汗)
前回はラストで惹きつけるシーンがあったからまだ良いですが、
このままだと、実話の方が見応えがありそうな気がしてなりません。
何をメインにしたいのか、見ていてモヤモヤします。
ビジネス…でしょ?保守的な組織をギャフンと言わせるのが
目指すべき所ではないんじゃないでしょうか。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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