飛信隊の最強弓兵の仁と淡によって雲慶が討ち死にしました。
更に深部に向かった信に立ちはだかる武将もキングダム722話で後ろから迫った羌瘣に狙われることになりました。
これによって上和龍側が瓦解していきます。
上和龍側が崩れるとその余波は楽彰側にも響き始めて、愛閃の突破力を吸収しきれなくなるでしょう。
止む無く青歌軍を後退させることになるはずです。
秦国はこれで左側に大きな余裕を作り出すことに成功しました。
上和龍側が崩れ始める
羌瘣によって討たれる上和龍側の後方を担っていた武将。
上和龍は雲慶を含めて大事な軍長を二人失ったことになります。
青歌軍の全体で考えてもこれは一大事です。
当然ながら信と羌瘣の部分が大きく崩れたことは崇原が戦っている歩兵との総力戦の場にも伝わります。
これで一気に歩兵が息を吹き返して飛信隊の全体が士気向上の元で突き進めば青歌軍の半身は崩れ落ちます。
それを黙って見ている訳にもいかない楽彰。
自軍から援軍を出して事なきを得られるのかってところですが、戦況はそう上手く運ばないでしょう。
楽彰側の愛閃も勢いづく
楽彰側が上和龍側に気を取られてしまうと目の前の愛閃が勢いづきます。
蒙恬は死んだ訳ではなく、更に楽華隊の攻撃力の中心である愛閃。
少しでも気を許せば愛閃が強烈な突破力を見せることになります。
これによって楽彰も中央での膠着を維持できなくなるでしょう。
上和龍側がこれ以上瓦解して戦えなくなってしまえば飛信隊が楽彰側の後ろを突いてくる可能性も出てきます。
そうなれば青歌軍の全滅もあるでしょう。
引き時を間違える訳にもいかず、楽彰の判断で一旦後退することになると推察されます。
秦国の左側に余裕が生まれる
青歌軍を後退させれば、その分だけ秦国軍の左側に余裕が生まれます。
しかしそれで何とかこの局面を大きく打破出来るのかと言われれば疑問。
特に策を講じられる訳でもない狭い範囲で倍を越える兵力、しかも相手も精鋭揃いとなれば詰みの布陣に僅かな小石を投げて波紋を起こした程度でしょう。
但しこの隙きを見て桓騎が何らかの動きを示すはず。
今までの桓騎の戦い方を見ていると「行くだろう」と予測されるところで「何もしない」というような行動に出ることが多かった。
仮にこの青歌を後ろに下がらせて、大幅に左側に余裕が出来ても「傍観」って可能性はゼロではありません。
それこそが李牧の想定外とも言えますが、李牧は李牧で桓騎の弱点を知る武将。
奇を衒った策も全てが想定の範囲内ということもありそうです。
であれば戦いの定石とも言える少数側が集中しての一点突破狙いでしょうか。
実質的な趙軍の被害とは
ここで青歌軍が後退したとして、趙軍の実質的な被害はどんなものか。
最初に軍議に現れていた今回の趙軍の要となる武将。
その一人も討ち取れてはいません。
代わりに上和龍軍から二人の猛者を討ち取りましたが、逆に飛信隊は岳雷を失いました。
上和龍を傷つけられたことは意味のあるものでも、どこまで深手を負わせられたのか。
楽華隊の蒙恬が傷ついたことを考えると対比で見れば微妙なところです。
兵力が倍以上あることを考えると相手の被害が3倍4倍となって始めて戦果と呼べる状況になるとも言えそうです。
そういう意味では被害としては趙軍を苦しめるものではないはずです。
楽彰の判断が早く、大きな損害もなく後退したとすれば、戦況はほぼ変わらないと言えるでしょう。
上手く後退や撤退が出来るのも名将である条件と言えます。
抜け出した飛信隊と楽華隊
青歌軍から抜けて確かに李牧の想定を上回る力を示した楽華隊と飛信隊。
それでも李牧からすれば、まだ想定の範囲内ではないかという気がしてなりません。
確かに圧倒的な強さを誇る青歌軍を抜いた二つの部隊の強さは計り知れません。
しかしながら飛信隊はそれによってある程度の傷がつきました。
そして蒙恬も実際に傷を受けて、すぐに戦線に戻れるのかどうかも分からない状況。
同じような態勢で突破力を維持した二つの連合部隊が今後も作れるとは限らないでしょう。
何にしても小石の波紋程度なら秦国連合軍として大きな動きを、この隙きに起こすかどうかです。
桓騎軍は動くのか。
この動きを見て少数を集めての一点突破なら桓騎軍は兵力を秦国の左に寄せることも考えられます。
言わば少数が多数に奇策を用いずに勝利できる数少ない定石と呼べる戦略の一つ。
桓騎がそれを使うとも思えませんが、どう動くのかは必見です。
キングダム723話の確定ネタバレ考察は後日更新しますので、今しばらくお待ち下さい。
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Source: マンガ好き.com
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