ニカ・ルフィが繰り出した技。
その名が確定したのがワンピース1048話でした。
「ゴムゴムの神猿銃(バジュラングガン)」
バジュラングというのはハヌマーンというインドにおける神です。
そしてこの神様の特徴はまさにニカってことでハヌマーンそのものがニカのモデルと考えていいでしょう。
それではバジュラングという言葉からハヌマーンについて少しお伝えします。
ハヌマーンはまさにニカ・ルフィ
ギア5としてニカ化したルフィ。
自分自身が巨大化したり、雷を掴み取ったり、周囲をゴムに変えたりと自由気ままな戦いをしています。
そしてそのモデルとなっているのが「ハヌマーン」というインドの神様です。
このインド神様ハヌマーン(別名バジュラング)ですがどんな存在かを見るとニカ・ルフィのモデルなのがよくわかります。
- 変幻自在に身体の大きさや姿を変えられる
- 空を飛ぶ事が出来る
- 雷鳴のような咆哮を放つ
- 四つの猿(モンキー)の顔に一つの人間の顔
- 果物と間違えて太陽を持ってこようとした
- 一度インドラに殺されている
- 復活時に不死と決して破られない強さと叡智を得た
- ハヌマーンの復活によって世界に再び風が吹いた
これらを見ているとニカ・ルフィとの対応が多いことにも頷けるのではないでしょうか。
そして世界に再び風を吹かせた存在ということで、実際に風を吹かせたのはヴァーユですが、ハヌマーンが復活したことで機嫌を良くしたのが理由。
ハヌマーンが死んだ時にヴァーユが風を止めて、そのため多くの人間や動物が死にました。
何となく世界政府と今の世界の関係を表しているようにも見えます。
ゴムゴムの実(ヒトヒトの実モデル幻獣種ニカ)の覚醒が言わばハヌマーンの復活であり、それによって世界が救われる風の復活が成し遂げられることになるのでしょう。
そしてこのハヌマーンは猿王と呼ばれる存在との関係も深いものです。
猿関連では西遊記でも有名でしょう。
これは尾田先生が敬愛する鳥山明先生のドラゴンボールとも密接に関わっています。
そもそもドラゴンボールの主人公である孫悟空は西遊記の主人公でもあります。
この時代のアジア大陸における猿の存在がどういったものだったのかを感じるところでもあります。
ハヌマーンを軍師とした猿王スグリーヴァ
ハヌマーンは猿王スグリーヴァの軍師として活躍したことがあります。
猿王と言えばルフィの技にもありました。
「猿王銃(コングガン)」
これを考えると、その時からバジュラング(神猿)についても想定されていたということになるのでしょう。
ちなみに猿王スグリーヴァと軍師ハヌマーンの話は「ラーマーヤナ」にて描かれています。
ラーマーヤナにはジブリの天空の城ラピュタでも登場した話のモデルが多く出てきます。
(ヒロインのシーターやインドラの矢など)
スグリーヴァは太陽神の息子
ハヌマーンを軍師とした猿王のスグリーヴァ。
そしてハヌマーンはスグリーヴァに対してヴァーリンの追ってから逃れるためにリシャヤムーカという山への逃亡を指示しました。
その前は世界を放浪していて、その時に世界そのもの地理に精通したのがスグリーヴァでもあります。
またスグリーヴァは太陽神スーリヤの息子でもあります。
ここでも太陽という言葉が出てきてニカと繋がる部分でもあります。
ちなみにスーリヤは闘神であるインドラの兄弟とも言われているので、この先でもインド神話をモデルとした話の展開があるのかもしれません。
そう考えるとインド神話も抑えておくとワンピースをより楽しめる可能性もありそうです。
バジュラング=ハヌマーンということで色々な共通点が出てきたワンピースのルフィ。
インド・中国と猿という存在に大きな意味を持つエピソードが残っていて、更にルフィの名前にモンキーが付いている。
当初は尾田先生の好きなドラゴンボールがモチーフで、そこから孫悟空=猿=西遊記と流れていったと考えれていました。
さらに深掘りしてインド神話にまで突入したこのモデルになっている世界観。
ルフィが鍵となって世界が変わるのは間違いありませんが、そのストーリーの軸にインド神話が絡んでいるのかもしれません。
それがあまりに壮大で想像だにしなかった読者も多かったのではないかと推測できます。
ワンピースとルフィの猿神銃(バジュラングガン)からハヌマーンに至るまでの簡単な考察でした。
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Source: マンガ好き.com
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