血の轍103話までのネタバレを含む考察です。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
ママは釈放されましたが、静一の面会には来ません。
もう会う気はないのでしょうか。
静一はしげるを突き落とす時にママからの解放があったようにも見えました。
実際にはより強くママとの融合を果たしただけだったのかもしれません。
精神崩壊の手前まで来ている静一。
一週間してもママは来ない
また今日も父親との面会です。
そこに母親、ママの姿はありません。

血の轍102話/押見修造先生/小学館
ママに会う想像をした静一
ママに会う想像だけはしていました。
しかし出所から一週間。
未だに面会に来るのは父親だけです。
「静一に会うには心の準備がいる」
そういう父親ですが、おそらくママは会う気がないのでしょう。
それを見抜いている静一です。
静一は父親の目をじっと見つめて「嘘だ」と言います。
その時に「嘘じゃない」と父親は言いましたが、少し目が静一から逸らされました。
おそらくこれは嘘でしょう。
静一を何とか勇気づけたいと考えている父親からの嘘。
ではママは今何を考えてどうしているのでしょうか。
期待だけしている静一
今日は来るだろうかと期待だけしてしまっている静一です。
もう会いたいと思っていたのかどうかも分かりません。
日々が過ぎ去って静一はずっとママが何を考えているのかを考え続けていきます。
「顔も見たくないのか」
「心底見放したのか」
そうじゃない場合、ママは何を考えて会いに来ないのでしょうか。
審判の日が近づいている
静一の審判の日がもうすぐ来ます。
ここで処罰が決定することになるのですが、静一の罪はどんなものでしょうか。
人を一人崖のところから突き落として、そのまま放置。
一見すると殺人罪と言えるのかは定かではありません。
本当はママを考えての行動だったのですが、それも静一が被る形になってしまうのか。
静一からすれば、これでママと同じって気持ちがあったでしょう。
そのママが静一がしげるを突き落として殺したことが判明すると自供を撤回。

血の轍70話/押見修造先生/小学館
しげるの父親に無理やり土下座させられ「警察に行く」とママ
確かにそう言うしか無かった様にも見えるでしょう。
そう供述してもおかしくない状況にありました。
だとすれば、静一から解放されるために離れたとも言えそうです。
帰る家なんて無い
静一に反省の気持ちがあって伝えれば施設に入らずに家に帰れる可能性を伝えられます。
しかし帰る家なんてもう無いと静一。
とすれば反省の色を見せずに施設行きというのが流れかもしれません。
ママが審判の日には来るという話も静一は信じていません。
徘徊する裸の何者でもない静一の妄想。
「まま、まま」とただひたすらにママを呼ぶ声だけ。
眠りに付きながら静一は涙を流しています。
ママはなぜ来ないのか
ママの行動が静一からの解放だった場合。
捕まって刑務所で静一と離れようとしたら同じ行動をしてきた静一。
そうなると次は静一だけを施設に入れてしまえばと考えたのかもしれません。
ママの真意は全く分かりません。
このままママが来ずに静一が審判を受けることになった場合、何を望んでの行動に至るのでしょうか。
すでに帰る家はないと諦めている静一です。
帰る家が無いのなら施設に入る方が良いと判断しそうな気もします。
すでにしげるを殺したことなんて微塵も何も考えていない静一に対してくだされる処罰はどんなものになるのか。
次回血の轍104話では審判の行方が描かれるものと思われます。
8月27日発売のスペリオールにて連載予定となります。
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Source: マンガ好き.com





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