血の轍120話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
巻頭カラーで血の轍120話の連載となりました。
死ねない静一。
他の方法を模索しますが、全てママの目に遮られます。
本当は死にたくないってことでしょう、もう一度ママに会うまでは、とも取れます。
そして東京の市外局番、知らない番号からの着信です。
終わらせたいのに死ねない
静一は死にたいと願っていました。
ただそれが本心だったのかと言われればそうではないでしょう。
ママが出てきて止めた訳ですが、そのママを内部で創出しているのは他でもない静一です。
死にたくない。
その気持ちは「ママとの再会」を心のどこかで期待しているからに他ないと言えそうです。
幻影として現れるしげるもまた静一が作った幻。
こちらは「死ぬことで罪を償う」という静一のもう一つの心と言えそうです。
それとも「死ぬことで逃げる」という精神かもしれません。
罪悪感は人を殺すほどに悩ませるというのもまたドストエフスキーの『罪と罰』に近いものを感じます。
別の方法を考える
首吊りが出来なかったことで他の方法を考えます。
飛び降りや睡眠薬、煉炭に轢死。
他の人の迷惑を考えるなら轢死や飛び降りや止めてくれって思いますね。
飛び降りについては人を巻き込んで死ぬ事があります。
実際、令和になってからも飛び降りの巻き添えで死んでしまった人がいます。
また轢死は想像よりも多くの人に迷惑をかける行為です。
ただそのどれも達成は出来ない静一。
幻影のしげるには「まだ?」と急かされていますが、空に浮かぶママの目が見ていて出来ません。
東京市外局番からの電話
結局ママの目からは逃げ出せずに「仕事に行かなきゃ」と自殺について取りやめというか、考えるのを止めた静一と言えます。
そこでかかってきた電話。
「03」から始まる東京市外局番からの連絡。
知らない番号ではありますが、静一の中では「ママではないか」という気持ちが出ているはずです。
父親から聞いてママに静一の番号が伝わっていた可能性もあるでしょう。
果たしてママからなのか。
それとも全く異なる展開が待っているのか。
警察からかかってきていて、ママについての事情聴取とか、そういうあらぬ展開への転び方も十分にあります。
大人になってからが血の轍の本章であるのなら、ここから事態は一変するのかもしれません。
次回、血の轍121話は5月13日発売のスペリオール11号にて連載となります、お見逃しなく!
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Source: マンガ好き.com
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