キングダム713話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
赤麗は無血開城となり、兵隊はおろか若者もゼロ。
当然のように赤麗城に十四万の兵は入りこんで夜を明かします。
次なる戦いは宜安。
ただ燕のオルドは現状の秦国と趙国の戦いを、完全に情報封鎖して最後の六大将軍だった王騎を討った戦になぞらえています。
一体次に李牧の餌食になるのは誰なのか。
それではキングダム713話を考察していきます。
趙と秦の北部戦の史実
桓騎軍の行く末はどうなる
赤麗城は無血開城
予想通りの展開ではありますが、違和感のあった城。
戦闘が始まっても相手の攻撃はなく、門が開いて老人が白旗。
すでに城の中に若者も兵もおらず、老人と病人などだけで戦える余力がありません。
無血開城という状況になりました。
無血開城と言えば日本でも江戸時代末期のものが有名です。
しかし当然ながらこの時の無血開城と李牧が行う無血開城は意味が違います。
何が起こっているのか、全く分かっていない桓騎軍。
それに比べておそらく全て予定通りに進んでいる李牧軍。
この情報の差は非常に大きいと考えていいでしょう。
一節には「戦争とは情報だ」と言われることもあるほどに大事なものです。
那貴と桓騎
無血開城となった赤麗を奪い取り、十四万は城内で眠ります。
夜に那貴と桓騎が久しぶりの対峙。
砂鬼もいましたが、桓騎は少し話すと那貴との会話。
会話という会話ではなく「どう思う」というくらいのもの。
この一言に桓騎の今の考えが浮かぶ気がします。
あの不敵に進み続けた桓騎も今の状況がどういうものなのかが図りきれない。
見えない敵と戦っている感覚があるのではないでしょうか。
相手の嫌がることをするという桓騎でしたが、相手が見えなければ嫌がることが何かは分かりません。
当然弱音を吐く人間ではないので、その細部を言葉で表現することはないはず。
それでも那貴との対話を行ったあたりを考えても桓騎の普段との違いを感じるところです。
オルドが思う李牧の動き
今回は解説役として選ばれたのがオルド大将軍でした。
マンガの特徴でもありますが、第三者の誰かによってある意味で神の目のように解説する存在が必要になります。
無血開城によって宜安の喉元に迫った秦国の桓騎連合軍。
状況だけ見れば趙国が不利な情勢であり、もしこのまま秦国が趙を北部を全て手中に収めることになれば燕との隣接という状態になります。
地図を見れば状況が分かりやすくなります。
当然趙が全面的に滅んでも同じことです。
この侵攻は燕としては無視できない状況にあるのは事実。
その危機に周囲は騒いでいますが、オルドは特に気もしていません。
なぜなら李牧がそう安々と趙の北部を渡す訳がないからです。
共に合従軍を戦ったオルドだから分かる李牧の底のある怖さを理解しているのでしょう。
失敗に終わりましたが、あれは予想外である山の民、楊端和軍の加勢があったからであり、通常どおり運んでいれば秦国は滅亡していたと考えていいでしょう。
李牧の次なる餌食
オルドは秦国と李牧が最初に対峙した戦を思っています。
六大将軍最後の存在、王騎を討ち取った戦です。
ここでも北で匈奴十万単位を知略に嵌めて殺すだけの軍勢がいることを完全に情報封鎖して、結果的に王騎を討ちました。
今の宜安に向かう秦国軍も同じです。
趙北部の情報は一切持たずに、ただ無傷のまま進んでいます。
本当にこれが良い状況なのでしょうか。
オルドはそう思いません。
この情報封鎖は李牧の仕掛け、そしてその罠に深部まで入り込んだ桓騎連合軍が壮絶なダメージを受けてしまう。
以前は六大将軍の王騎、そして次なる相手も六大将軍の桓騎です。
新旧の差はありますが、オルドはこの戦いで秦国の誰かが餌食になると分かっています。
映し出される桓騎の姿。
キングダム713話はここで終了していますが、先の不穏な未来が見えてきます。
史実では宜安も桓騎が取ります。
ただ李牧が集結させている力は宜安にもないでしょう。
あるのはその隣の肥下であると考えて間違いありません。
史実どおりであれば肥下に力を溜め込み、桓騎を討つに至ります。
キングダム714話で桓騎連合軍がどう動くのか、そして宜安には誰が残り、どんな戦を仕掛けてくるのか。
史実では宜安にて趙の武将が一人死ぬとあります、それを守るなら無血開城という可能性は低いと考えていいでしょう。
趙滅亡に大きく関わる武将の三人は王翦と羌瘣と楊端和
⇒羌瘣は史実で趙を滅亡させる
⇒楊端和の史実と引退
⇒王翦の強さは史実にあり
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Source: マンガ好き.com
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