桓騎軍が龍白公を雷土の仇として扱い、同じ様に切り刻もうと考えていました。
同じく龍白公もまた扈輒大将軍の仇であると桓騎を討つべく走り抜いていたところ。
確かに復讐心というのは士気をたやすく引き上げてくれるものでもあります。
ただ信はこの互いの復讐心の間に入って制止を無視した一刀両断。
信が一つ争いの源泉と言える復讐の心、仇討ちの心理の鎖を強引に断ち切ったと言えます。
これこそ嬴政の剣としての役割と言えます。
復讐の連鎖で中華統一は出来ない
信は趙においてもっとも強力と言われた怨念と対峙しています。
函谷関の戦いでそれを斬ったのも信でした。
白起が行った趙兵の生き埋めに対しての怨念をまとったのが万極の軍勢でした。
桓騎とはまた違った白起の長平の大虐殺は趙に強烈な遺恨を残すことになりました。
結果的に遺児や親族もとにした万極軍は恨みの力によって凄絶なやり口で秦人を苦しめてきたのです。
この怨念は趙に人質として捕らわれていた嬴政にも伸し掛かっています。
それだけに嬴政としても人の恨みが成す強力な負の側面を知っていると言えるでしょう。
その恨みの連鎖となる源泉を断ち切ったのが信でした。
今回も同じように桓騎に対する恨みを持つ龍白公、そして雷土を刻まれた恨みを持つ桓騎や側近たちの鎖を強引に断ち切りました。
戦はあれども恨みの連鎖を呼び続けて嬴政が目指す中華統一が成る訳もないと信ははっきりと心で理解しているのでしょう。
虎白公は包囲を抜け出し離脱もある
虎白公に関しては龍白公に道を譲って飛信隊との前線に残りました。
龍白公が討たれたことを知ったとすれば、離脱の可能性もあります。
はっきりと舜水樹に「桓騎と刺し違える以外は全て無駄死に」と明言されています。
これで龍白公が桓騎を討てたのなら舜水樹の言わんとしたことを成り立たせたことにもなりました。
しかし残念ながら龍白公は信の一撃によって討たれています。
このまま残って飛信隊の渦の中で死ぬのは無駄死に。
それを脳裏に宿した虎白公はそのまま離脱を図るのではないかと予想されます。
そして後に起こる宜安と肥下の戦いで桓騎を討つときの一助になる気がしてなりません。
史実の桓騎はどうなるのか
桓騎は李牧に殺される
閼与は二軍に分断される
閼与城の戦いは龍白公が登場して、王翦が田里弥のところまで現れて救う展開となりました。
これが一つの遅れに繋がったのは間違いないでしょう。
そして閼与の兵が桓騎の十万の首切りによって士気を最大限まで強化された者たちの守りだと知ります。
このまま閼与で時間を取りすぎるのは問題。
そうなれば桓騎軍だけを先に行かせる可能性もあるでしょう。
結果的に李牧が言っていた策がそのまま秦国軍に刺さることになります。
閼与での秦国軍を半分にする策です。
史実では宜安、そして肥下へ攻め込むのは桓騎大将軍だけとなっています。
王翦が史実の中で存在しないことを考えると、このまま桓騎軍が北上して、合流し攻め込むことになるのかもしれません。
王翦がいたら勝てていた
春秋戦国時代の最強は王翦
飛信隊は桓騎についていく
今までの流れから考えると王翦は桓騎軍と共に飛信隊も動かすでしょう。
相性は最悪に見えますが、なんだかんだで桓騎軍の勝利は飛信隊の関与が強く認められます。
黒羊で討ち取った慶舎、影丘での岳白公討ち、そして今は目の前に迫る龍白公を討ち取りました。
龍白公に関しては桓騎が予想していたことでは無いにしても、意味するところは桓騎を救ったとも取れます。
(刃が届かなかった可能性はあれども桓騎軍の幹部の誰かが死んでいた可能性はゼロとは言えません)
これらを加味すると桓騎軍と飛信隊に北上を命じて軍の二分化を行うのではないかと予想されます。
果たしてキングダム708話で信は桓騎に何を語るのか。
そして閼与の攻防はどういう顛末に至るのかに注目です。
※キングダム708話についてはヤングジャンプを確認の後、ネタバレを含んだ考察記事も更新していきます。今しばらくお待ち下さい。
李牧は本当はどのくらい強かった
李牧は史実でも最強の武将
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