冒頭の演出から漂う低予算で作られたCMっぽさ…もうその時点で嫌な予感はしてましたが、
「やっぱり」としか言いようがない出来で…(苦笑)
内容自体、視聴リスト&期待度で書いていた
「作品の方向性が迷子になってない?」「医師設定にする必要あった?」を通り越して、
もはやさすらいの出張ドクターが活躍する医療ドラマのようでした。
まぁ…別の例えをするなら、2話を見ている感覚に近かったです。
前時間の作品が説明過多ならば、本作は背景の説明がなさ過ぎました。
物語の本筋であるはずの”逃亡劇”、かつ今後展開していく上での肝となるであろう
「なぜ濡れ衣を着せられたのか?」がさらっと済まされて
船で泊まり込みの生活を送るエピソードにすぐシフトしていったのが、
本作が逃亡劇である事を実感しづらかった最大の原因だったと思います。
この手のドラマって、殺人犯だと疑われてしまうのにも理由がある主人公の言動や過去、
他に両者の生活に関わっていそうな怪しげな人物は誰か?といった情報を掴んだ上で、
事件に至るまでの一部始終を想像する事もまた1つの楽しみ方だと考えているんですが…
そこも端折られるとなると、ただ「現状」を見て都合良く解釈するしかないんですよね。
そんな状態で”恋人想いだった”という回想を入れられても…
指名手配犯になる前の”普段の藤木(成田凌)”を見せられていないから
感情移入しづらいと言いますか…(汗)
逃亡劇というジャンルの作品が既に出尽くされている以上、
斬新な印象を持たせるためにあえて今回の展開にしたのかもしれませんが、
新しい場所で出会った美香子(森七菜)の幼少期や
拓郎(松岡昌宏)の余分な動きを描く前に、
本筋を、本筋に関連するエピソードをまずは初回でじっくり描くべきでした。
いや、次回以降もそこが描かれなければ、
「なぜ濡れ衣を着せられたのか?」という導入部分が全く意味を成さなくなる気がします。
船上でのモブ同士の意味不明なやり取りや、謎の選曲チョイスを見る限り、
エンターテインメントだから楽しんで!というつもりで作っているんでしょうけどねぇ…
その割には怪我の描写はリアリティがあるし、劇伴で熱い人情劇”風”に見せようとするし、
そもそもこのご時世を考えると、
医療部分で笑いをとるのは何か違う感じがするので…(頭が固くてすいません)
“逃亡劇”らしい描写を増やさない限り、最後までぎこちない雰囲気を感じたまま
見終える事になるでしょう。
という訳で、もう少し様子見はしてみますが、
案の定の仕上がりだったので、次回の内容次第では今回の感想が最後になるかもしれません。
土曜日はやっぱり、月曜と金曜のドラマの感想をスライドさせる日にしようかなぁ…(汗)
Source: りんころのひとりごと。
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