今回の山場ではないものの、レンタルショップで獅子王(鈴木伸之)が
森生(杉野遥亮)と2人っきりになった時に言った言葉が何気に心に残ったなぁ。
「世の中便利になるのは良いが、覚えなきゃいけない新しい事がどんどん増えていく。
年寄りはついていくのは大変だよな」
「俺たちも必ず歳をとる。運が良ければの話だが」
「つまり明日は我が身って事だ」
年寄りはボケるから仕方ないと言って、他人事で済まそうとしない。
元気なままいつまでも長く生きられるのが当たり前とも思い込んでいない。
人を年齢や性質で判断せず、病気や怪我、それで引き起こす障がいが
いつか自分たちにも訪れるかもしれないという考えが根底にある。
だから獅子王は店長に昇格出来たし、そんな彼と長い付き合いだから
森生のどこまでも真っ直ぐな性格が形成されていったんだろうなぁと思えます。
でも、森生は自分の良さを自覚している訳ではなくて。
就職先が決まったのは彼の人間性を買われたからなのに、
自分を認めてくれた事に対して喜ぶんじゃなくて
「ユキコさんのお陰です!」という相手への感謝の気持ちが先に出てしまうのが
もう”らしく”て泣けるんですよね…。
無意識にでも心から支えられているのはユキコ(杉咲花)の存在だというのも、
終盤のハグシーンを見ていれば伝わってきますよ。
いや〜…ハイヒールを使って「身長差」と「心の距離」を縮める展開の多幸感ったらない!
それを履けば当然、元々低身長側の顔が高身長側の胸の位置に来ていたのが
今度は少し上の位置(頭のてっぺんは肩より上)に来るようになるんですけど、
差が縮まれば縮まるほど頭を相手の体に預けやすくなって。
何と言うか「ただ抱きしめられている」受動的な状態から
「甘えに行く(心を許している)」能動的な状態になるから、
率先して抱きしめているはずの森生が不思議と彼女からの愛をいっぱいもらって、
その愛をもっともっと吸収したいがために
表面積多くくっつく形で彼女に身を委ねているように映ってしまって本当に堪らなかったです…。
(ここの感想、書くのにかなり時間を要してしまったけど、言いたい事は伝わったか不安…^^;)
他の内容も、メインはイズミ(奈緒)との話かと思いきや、
視聴後に振り返ってみれば、2人の進展、
父・誠二(岸谷五朗)の両極端な思考の娘たちを持つ複雑な心境や、
冒頭でも書いた獅子王の持論、獅子王のおばあちゃんの懐の広さと結構盛りだくさん。
でも詰め込んだ感じがしなかったのは、
「色眼鏡に囚われる人」「囚われない人」「中立的な立場で物事を判断したい人」
それぞれのタイプの人がいて。
いろんな人がいるから交わっていくうちに何かに影響を受けて、刺激を受けて、
交流で得たものを他の誰かにも共有して互いに視野を広げて…という
“人との繋がりの興味深さ”が一貫して描かれたからではないかと思っております。
次回を早く見たい気持ちにさせるラストも忘れない。
お・ま・え〜!
ってリアルに声出してツッコんでしまったハチ子(生見愛瑠)の不意打ちキス!
幸せに満ち溢れたまま終わりたかった(泣)
でもドラマなのでそうは行きませんし、むしろ面白い。
いろんな人がいると提示してからの次回、100%は共感出来ないだろうけども、
彼女にも訳ありの事情がある事を信じております。
っていうかめるるさん…某住まい関係や某ゼリーのCMで特に期待していなかったんですが、
演技が全然違和感なくて驚いてます。お芝居行ける方(かた)なんですねぇ。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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