冒頭からガッツリ縦軸に踏み込むんですねぇ。
10年前の出来事…8年前の出来事…
鷹野(亀梨和也)と雨宮(大島優子)の馴れ初めを描いていたから、
じゃあ今回は1話完結型というよりかは縦軸が強く関係してくる話になるのかな?と思いきや、
割と長めの回想の後でさらっと杉村(北山宏光)が担当した別案件の話が始まったので、
構成にちょっと戸惑ってしまいました。
最終的には、安倍川事件と今回の事件どちらにも
検察官・長谷川(高橋克実)が関わっていたから、関連性がないとは言いませんが…
うーん、今回のような縦軸の絡め方をするなら、
最終章とも言える次回(4話)の方が相応しかったのではないでしょうか。
「ああ、弁護してやるよ。とことん弁護する。」
「高裁でも最高裁でも弁護して、お前の人生最後まで見届けてやるよ。」
相手をからかうクズな被告人に対して、
目に涙を溜めながらそう語る北山さんの演技が印象に残っていて。
弁護する事の責任の重さと、自分はなんで簡単に騙されてしまったのだろうという
未熟さ故の哀しみと怒り、
それでも自分が関わった人をどうしても放っておけない優しさと、
少しの時間でいろんな感情や彼自身の人柄が垣間見える
“杉村の成長”を真に描いた見応えのあるシーンだっただけに…
杉村が中江(須賀健太)を救いたいと感じたきっかけ、
「僕の事を分かってくれた」と感謝されるほど親身に話を聞いていた様子など、
1話分まるごと使って彼の成長過程をじっくり見てみたかった気がしました。
実際に弁護していた時の動きも台詞で片付けられていて、個人的には勿体なかったです。
まぁ、コミカルよりもシリアスな演技の方が、役者としての良さが出るのかも?という
収穫はあったので、そこは良かったけども。(ちゃんと演技をお見かけした事がなかったもんで)
そして、長谷川の自殺の件ですね。
木村ヒデユキの名前を出した時点で「あ、こりゃ消されるな…」と思ったら案の定(泣)
いかにも怪しげな登場をした一ノ瀬(萩原聖人)がそのまま
安倍川事件の真相を知る人物となるのかどうか?ですね…大事な所は。
元医者の設定にしても、一番”らしさ”というか”片鱗”を覗かせたのは2話のみなので、
野球好きの部分をもうちょっと控えめにしてもらわないと、
このままでは「元医者の弁護士」ではなく
「野球マニアの弁護士」のイメージがついてしまいそうです。
やたらめったら野球に例えたり、キャッチボールしたりするのは原作通りなんでしょうかね。
佐伯(奈緒)への例え…誰か理解出来た方います?(笑)
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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