【ブルーピリオド】16話のネタバレ【藝大1次試験が終了】

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ブルーピリオド16話のネタバレを掲載しています。16話では、藝大1次試験の課題が「自画像」と明らかになる。八虎は途中、鏡が割れるというハプニングに見舞われるが、そのおかげで納得のいくテーマを思いついていた。ブルーピリオド16話の内容を知りたい方はご覧ください。

ブルーピリオド16話のネタバレ

「自画像」

監督生が「ちょっと」「ちょっと君待ちなさい」「え、何?棄権するの?」と会場を後にする龍二を止めようとするが、龍二は「絵を描くのに見る目ないんですね」「それ以外どう見えるっていうんですか」と告げ去っていった。

東京藝術大学油画科油画専攻入学試験第1次試験(素描)。試験課題「自画像」。

八虎が「自画像はシンプルかつ、いや、シンプルだからこそ難しい課題」「単純に考えれば自分の容姿を描けばいい」「けど、これは「絵」だ」「自画像は昔からいろんな画家が描いている」「その画家の権威を象徴することもあれば、モデルを雇う金のない画家がよく描くモチーフでもある」「その瞬間の画家自身が反映されると言ってもいい、それが自画像」「つまりこの課題、受験生が受験生自身をどう解釈しているかが問われる」「俺に与えられた時間は5時間」「完成しないと元も子もないから早くどうするか決めないと」「それに、クソッ、飛び道具の真の重要性が今わかったわ」「予備校にいたときは気づけなかった、いや、気づかないフリをしてたんだ」「この人数の中で目立つことができなければおそらく落ちる」「去年の油画専攻の倍率は約20倍」「単純に考えてこの部屋の中から受かるのは1人〜2人ってとこか?」「最下位の絵より無難で目立たない絵が一番危険なんだろーな」「逆に、ヒドい絵でも目が行く絵にできれば少なくとも印象は残せる」「「俺が好きな絵」を描くのは大前提」「でも、いつもよりシンプルで目立つ構図」「それで?」「俺は俺を、どう思ってるワケ?」「「鏡の中の俺」と「鏡の外の俺」、今この世には2人の「俺」がいる」「「不良」と「優等生」」「「努力家」と「臆病者」」「「ロマンチスト」と「リアリスト」」「二面性、すべてのものに二律背反の性質が内在している」「「自分の二面性」を「鏡の中の俺」と「鏡の外の俺」で表現する」とテーマを見つけていた。

八虎が構図を考えるが「ダッセーしありがち」「うう、テーマは悪くないハズだけど」「シンプルすぎり構図って絵の完成度あげにくいんだよなあ」「そもそも俺の性質って「二面性」で収まるのか?」と苦戦していき、すると前の受験生がぶつかってきたことでキャンバスが倒れてくる。

鏡も落ちてしまいぶつかってきた受験生が受け止めようとするが、取り損ね鏡が割れてしまった。

ぶつかってきた受験生が「わあああ、ごめんなさい」と謝ると、八虎は「「あーあ」みたいなみんなの引いた視線」「しばらくしたら「自分は無関係か」と言わんばかりに再開する鉛筆の音」「うぜえ」「こんなんで落とされるワケな、ないよな?」と考え、ふと割れた鏡を見ると何かに気づいていく。

監督生が「あと5分くらいで鏡来るんで、関係ない人も戻ってくださーい」と伝えると、八虎は「割れてない鏡を見てたときは「二面性」のイメージに引っ張られすぎたんだ」「割っちゃえばいろんな俺が映る」「「二面」じゃない、「多面」的な性質があるという解釈」「割れたような構図も悪くないけど、いずれこの鏡は撤去されるし、この構図は俺が微妙にワクワクしないんだよな」「ならさっき描いた「二面性」構図を単純にもっと割ってみる」「縦位置より横位置の方が多く割れるな」「向かい合わせじゃなくて」「よし、よし」と納得いく構図を考えていた。監督生が「さっき鏡割った人ー、新しいのー」と鏡を届けると、「受験でトラブルはあるあるだけど、ポッキリ心折れちゃってないかしら」と八虎の作品を見ると、「なぁるほど」「面白い構図考えるねぇ〜」「怪我の功名、いや、窮鼠猫を噛むかな?」「でも、その構図」と感心し、八虎も「この構図はシンプルな分、絵に密度を出せるかが肝になる」「つまり、時間との勝負」と考えていた。

八虎が「まずはマスキングテープでマス作りをする」「コラージュしなきゃマステはOKなはず」「1マス飛ばしてマステを貼って、最初にそのマスの明度を決めて塗ってく」「粉末はダメだけどこするのはOKだよな?」「マステ剥がす瞬間気持ちい〜」「顔にかかる影を参考にしつつも画面に締まりが出るように明度にメリハリをつける」「絵の密度を上げるには「ひたすら描き込む」ことは必須だ」「絵は情報量が多い部分ほど目がいく性質がある」「けど、逆に全部描き込むと全体に目がいってしまい絵がボケちゃうんだよな」「ならどうしたらいい?」と考え込み、「矢口さん、回り込んでいるところは少し色や描き込みを弱くしてあげるとより立体的に見えます」という佐伯のアドバイスを思い出し、「あえて描き込み過ぎない部分も残しておく」「そうか、静物だって正面からみたら平面的」「でも、本当はそこに奥行きが存在するんだよな」「構図がシンプルだからこそ手前と奥の「奥行き」を誇張することで密度を上げる」と作品に取り組んでいった。


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この絵を描かせてくださいって気持ちが

昼休憩の時間となる。

八虎が廊下に出て「あと2時間」「午後は描き込みが映える「目」「口」「ピアス」に重点を置いて仕上げる」「はい、反省終わり」「昼休憩はちゃんと休んで新鮮な目で最後の2時間やるぞ」「にしても、すげえなこの空気感」「試験の昼休みって友達できたりすることあると思うんだけど」「敵同士」「でもそりゃそうだよな、実際ここにいるほとんどが落ちるんだ」「飯食ってるときもピリピリして当然」と考えていると、ぶつかってきた受験生が「先ほどはあ、鏡を割ってしまいい、申し訳ありませんでしたああ」とすごい勢いで謝ってくる。

八虎が「あ、あ〜、鏡」「いや、全然大丈夫っすよ」「むしろアレで緊張ほぐれたとこあるし、ほんとほんと」と返すと、女は「や、優しい」「でも、あの、制作に支障が出てないなら良かったです」「その、お、お互い頑張りましょう」と応援してくれた。

八虎は「まぶし〜、美術系であのタイプ初めて見た」「こういう場で愛想よくできんのスッゲーな、つーか素?」「あっ、母さんのお守り」「受験生でも殺意剥き出しなヤツばっかじゃないんだ」「いや、みんな怖いだけか」「俺も」と考えながら昼休憩を過ごしていた。

八虎が「残り2時間、1時間58秒、56秒」「最後の一瞬まで手を動かす」「1時間休んで目と頭が冷静になった」「休憩前は気づかなかったけど」「気持ちよく、かっこよく、えげつなく描き込む」「あ〜、すっげえ脳みそ動いてる、脳汁ドバドバきてる」「俺いま多分、脳みそが手についてる」「同時に存在するんだよ、絶対受かりたいって気持ちとさ、全員殺したいって気持ちとさ、合格なんてどうでもいいからこの絵を描かせてくださいって気持ちが」とハイになりながら作品を描き込んでいった。

そして、1次試験が終わっていった。

八虎は「これが受かる絵なのか落ちる絵なのかは俺にはわかんねー」「ともかく1次試験が終わったんだ」と考えながら会場を後にしていった。帰り道、橋田に鏡が割れた件を話すと「鏡て」「そら災難やったなあ、八虎」と言われ、八虎は「まーねー」「でもまあ、これも「運」のうちでしょ?」と返した。橋田が「僕の部屋は踊りながら描いとるちょんまげさんと唸り声あげながら描いとる美人さんがおったで」と伝えると、八虎は「地獄じゃん」とツッコんでいく。

八虎が「世田介くんはどうだった?」「試験前は珍しく緊張してたみたいだけど」と話を振ると、世田介は「別に、思ってたほどじゃなかった」「頭一個抜けてるやつが数人いたけど」「1/3は記念受験じゃない?」「藝大の倍率がなんであんなに高いのかわかった」「確かに美大受験は「とりあえず藝大は受ける」って風潮あるし、俺は多分1次受かるよ」と余裕だった。

橋田が「でも、数がいればまぐれで受かる人も中にはいる」「本当に怖いのは2次試験や」と言うと、八虎は帰宅し「ラッキーも実力も全部総出の大乱闘」「ま、1次通ればの話やけどね」「「頭一個抜けてるやつが数人いたけど」」「帰りにちらっとみたけど上手かった」「いや、やめよう、考えてもキリがねえって」「とにかく1次試験が終わったんだ」「お疲れ様、俺」と考えながら眠っていった。

八虎が「2次試験のことは1次試験が受かったら考えればいい、ってわけにいかないのが藝大受験」と考えながら予備校に来ると、大葉が「インや〜、お疲れお疲れ」「でも、2次試験まであと10日しかないから今日もビシバシかこうね〜」とハイテンションで話してくるが受験生たちはぐったりだった。

八虎が「1次の結果発表は3日後だけど、待ってる時間はねーんだよなあ」「でもぜんっぜん気持ちが切りかわんねー」と考えていると、大葉は「うーん」「ま、この時期はどうしてもねー」「でも、2次までにあと10日しかないし」と考え「よし」「ちょっとみんなで、息抜きに出かけましょうか」と伝えていった。

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Source: サブかる

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