ひとりでしにたい 1話 感想|麿赤兒さんの贅沢なキャスティング!

ドラマ

 

 

本格的に夏ドラマが始まる前の放送なので…

綾瀬はるかさんが主演である事、終活を扱うドラマである事、

ポスタービジュアルからして、そんなに暗い感じにはならないんだろうな〜という

ふわっとした認識で視聴してみた初回。

 

「私も伯母さんみたいになりたい!」と憧れの眼差しを向ける幼少期の鳴海を見て、

当時は伯母の生き方を夢見ていたけど、

いざその歳になったら、仕事もプライベートも両立出来ず…で

現実を痛感する流れになるのかと思っていたら、

ベタな考えを遥かに超える現実が待ち受けていました。

 

未婚で子なし、大きな会社で定年まで働く人生を選んだ伯母・光子(山口紗弥加)。

鳴海(綾瀬はるか)の言う通り、それだけ長く働いていればお金も持っているはずじゃ…と

思いたくなるものですけど、財産は投資や宗教に打ち込んだらしくすっからかん。

多分そういった行為に走ったのも、年金暮らしでは生きていけないと薄々感じて

老後の人生に大きな不安が押し寄せたんじゃないかとは何となく察せられるんですけど、

それよりも、「罰当たり」よりもグサグサグサッと来てしまったのは、

アラフォーで焦ってマッチングアプリに登録しても、30〜40代男性は20代女性ばかり狙うし、

逆に来るとしても50過ぎの男性か、親の介護目的の男性だという情報。

私は鳴海より年下ですけど、や…やめろ!そんなの聞きたくなかった!状態で

耳を塞ぎたくなりました(苦笑)

 

立派な会社に勤めてはいませんが、

独身、推しのいる生活、今が楽しい思考は自分と重なるんですよね。

結婚願望はなくはない…たまにホームビデオを見ると

母になって子育てをしている未来を想像するけれど、今はまだ良いかなという感じ。

家庭を持てば、特に小さい子の育児なら自分を癒す時間が持てなくなるのは

ドラマや特集で見て学んでいるので、

その生活になる前に、やってみたい事・行ってみたい場所はいろいろあるし、

まだまだ1人を謳歌したいけど…将来への漠然とした不安もある宙ぶらりんさ(汗)

だから、私が伯母の死を経験しても、鳴海のように周りに振り回されて

急に婚活に走る姿が頭に思い浮かびます。

 

SNSでは賛否両論だった演出ですが、

限界ラブリ〜♪でアイドルと一緒に踊り出すシーンや、

魚眼レンズを使用したカメラワーク、

停電の中幽霊に「バカ」の称号を与えられる所など、

今まで現実逃避で乗り切ってきたけど、

いざ不安に感じると過剰なまでにその思考回路から抜け出せなくなる

鳴海の気分屋な性格が反映されているようで、個人的には好きです。

パスカルズの劇伴も、今まで他ドラマで聞いた劇伴よりはトーン低めですが、

内容を邪魔しない適度な緩さ・穏やかな曲調に

彼女の心の移ろいやすさが滲み出ているんですよねぇ…。

内容自体は自分の分身を見ているようでキツい所もありますが、そこまで重い気分にもならず

ユニークな印象が上回るのは、演出と劇伴の味付けが大きいのかもしれません。

猫の魯山人の存在も、バランスをとっていますしね。

 

鳴海が辿り着いた「終活」がどんな形になっていくのかは興味はありますが、

その興味は初回の時点では、アラフォーで終活って早くない?という疑問から来ています。

周りの友達でもニュースでも聞いた事ないですし。

終活って定年後の人がするイメージで、死ぬのは随分先であろう年代が

もう”終わり”の事を考えるなんて、現実味が湧きづらい…

まぁそれは、私が彼女よりも若いからそういう考えに陥るんですけどね。

 

とにかく、NHKのプライム帯ドラマは良作が多いので、9割ないと信じていますが、

年下男性・那須田(佐野隼斗)と付き合う事にしました!

なんて恋愛オチにならないよう願ってます。

そしたら、そりゃあ、綾瀬はるかさんだからな…で終わっちゃうので。

期待しております。

 

最後に…出演クレジットに「麿赤兒」と表示されていたので、

え?どこに?と探す目的でも見返していたら、まさかの1シーン(笑)

確かに舞踏家でもありますけど…いやはや、贅沢なキャスティングでしたねぇ。

 

 

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Source: りんころのひとりごと。

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