Shrink-精神科医ヨワイ- 2話 感想|想ってくれる人が近くにいるという幸せ

ドラマ

 

 

※2話(9/7放送分)の感想です。

最新話までに間に合わなかった…大変お待たせいたしました(汗)

 

双極症は、名前は何となく聞いた事あるな〜くらいの認識で、

どんな症状なのかまでは分からず。

そんな私が最後まで視聴してみて思ったのは、

とても不安定な病気なのだな…という事でした。

 

自分がどこかおかしくなっているとは頭の奥底で分かってはいるけれども、

どうしても感情が優先されてしまう。

双極症の事を説明され、本にペンで線を引くなどして受け入れているつもりでも、

自分と周りにいる患者は違う世界にいる人間だと信じて止まない気持ちも同居している。

時間が経ってようやく状態が落ち着き、退院して社会復帰に向けて

次のステージへと進めたと思ったら、施設で出会った人がラーメンを褒めてくれたのを機に

また張り切り出し、コントロールが出来なくなってしまう。

 

早くラーメンを作りたい。こんな所で立ち止まっている訳にはいかない。

という想いが常にある玄(松浦慎一郎)。

その根底にあるのは、恐らく、小さい頃から2人暮らしだった妹・楓(土村芳)を

父親代わり、母親代わりで支えてきた背景があるからで、

俺がしっかりしなきゃという責任感と、周りを気遣える面倒見の良さが

家でも外でも長年染み付いちゃっているんですよね…。

だから、俺は大丈夫だからみんな邪魔しないでくれよ!と怒る気持ちも理解出来ましたし、

同時に、焦れば焦るほど心が壊れてしまいそうで、見ながら胸が苦しくなりました。

世間的には、その病気にかかったら大変・治すのは困難だと知られている糖尿病と同じで

共存し続ける病と言われたらね…

もしこの症状が再び悪化したら、今回みたいにまた仕事に支障をきたしてしまうのか…

また迷惑かける事になるのか…って思い詰めたくなりますよね。

 

まだ1歩目にも満たない、始まりの始まりの段階でラストを迎えましたが、

この人たちがいればきっと大丈夫だな…と

未来を想像出来る終わり方になっていてホッとしました。

仙川(小林薫)との繋がりがなかったら、解雇通告を受けた時に感情が一気に込み上げて

自殺行為に走っていた可能性だってあったかもしれない。

躁状態鬱状態の混合状態に入ったら…と弱井(中村倫也)が話していたのを思い出して、

あのシーンは本当にソワソワしていたんですよ。

そして、楓はパンダみたいな、優しさで出来ている旦那と結婚。

お兄ちゃんの事が本当に好きで、尊敬していたのだというのが分かって

ジーンともさせられるのでした。

 

今回は前回とは違い、1人の患者に関わる人数が多く、

新しい登場人物が次々と出てきたために、シリアスな雰囲気がより増しています。

それだけ、この病気の難しさを痛感させられる内容に仕上がっていました。

また、双極症がどのような症状なのか、どう向き合って行けば良いのかを

丁寧に描いていく作風には大変好感が持て、

原作を読まれた制作陣が、この病気について視聴者にも知って欲しいという熱意と意思が

ビシバシ伝わってもきました。

一方で、前回と今回で共通していたのは、「誰かに頼ってみるのも大切」だという教え。

症状は違えど、1人で抱え込んだら体に毒なんですね…。

自己主張があまり得意ではない、周りについ配慮しがちな人が

決して少なくない現代社会だからこそ、放送される価値のある作品だとも思います。

 

適役な役者さんも多かったですね。

調べたら、過去に視聴していた作品にも

何作か出演されていたようですが…(基本、中々顔が覚えられない人間なもので…(汗))、

本作でしっかり認知した松浦慎一郎さんは、

最初は近寄りがたいように見えて、実は妹に一途で情に厚い、

ラーメン屋ではバリバリ働いているという漢気溢れる玄にぴったりでしたし。

小林薫さんは…やっぱり、師匠役でキャスティングされるのに

とても説得力のある役者さんですよね。

道場に玄が訪ねても、その場から離れず座って待っているワンカットなんかはとても絵になって、

座っているだけなのに味わい深さがある…大御所俳優は凄いなぁと改めて思わされるのでした。

 

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Source: りんころのひとりごと。

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