罠の戦争 7話 感想|「えっ本当に!?」が続く。

ドラマ

 

 

どうやら、疑り深く見過ぎてしまったようです(汗)

基本的に「〇〇だ」「〇〇かもしれない」という享(草彅剛)の思い込みから始まり、

それを元に情報を探っていった結果、予想もしていなかった真相が現れる流れが

今までで何度も描かれていたのもあって。

今回も、「違う、俺は…」と言いかけたのを見ると、

泰生(白鳥晴都)を突き落とした犯人とは無関係で、

7年前の事件は、むしろいじめられている友達を庇おうとしてやった行為なのでは?とか。

目撃者の女性は鶴巻(岸部一徳)の回し者じゃないかとか。

泰生の件を鶴巻が口頭で伝えている辺り、実は罠なんだろうとか、

1つ1つのエピソードを深読みしては

ラストでどんな種明かしがされるのかと期待していたんですけど…。

特に裏付けもなければ、他の可能性も考慮せずに

主人公の憶測や暴走がそのまま正解へと繋がる今回の内容には、

さすがに「あれ?」と思えてしまいました。

 

終盤の鶴巻による記事差し替えの件も、前回で彼が

「総理も頭が上がらない、編集長も記事にしたがらないほどの大権力者」である事は

既に描かれていたので、個人的には少しインパクトが弱いというか。

どうせだったら、あの記事が掲載されるのは想定内で、

掲載後に実は突き落とした犯人は別人だった事が判明し、

享は名誉毀損で訴えられて代議士を解雇させられる羽目になる…みたいな、

今まであたかも事実であるかのように進んでいたエピソードを

全てひっくり返す展開になっていたら、

鶴巻のしぶとさや容赦のなさがより際立ったのかもしれませんね。

 

そんな感じで、内容はうーん…だったのですが、

ラスト2分前辺りのカメラワークには、ちょっと惹きつけられてしまいました。

言葉だけじゃ伝わりにくいと思うので、補足で画像も載せると…

 

鶴巻に呼び出されるシーンで、

「警告は前にもしたよね?もう手加減はしないよ」と宣戦布告されてから

(カットを1つ挟んだ後)この↓引きのカメラワークになるんですね。

映像に関してはてんで素人ですが…徐々にズームアウトしていくカットが

主人公が今置かれている状況を表しているように思いました。

空間が目いっぱい映し出される中、同じ画面に収まっているのは鷹野(小澤征悦)だけで、

窮地に立たされた亨にとっては救世主的な存在になるかと思いきや…

距離が空いている(被写体を大小で差をつけている)事から、

“旧知の仲”ではなく”鶴巻派の一員”としての地位を優先しようとする彼の心境が伺えます。

 

で…亨が部屋を出た後で、「鷲津亨を潰せ」と命令されたシーンだと、

鶴巻と鷹野が横並びになる形で被写体を同等に映すんです。↓

この2つのカメラワークの対比が、

鷹野にとって、鶴巻が部下をコントロールするのに長けている

いかに恐ろしい存在であるかを強調しているようで、

面白い演出だな…と思いながら見ておりました。

あ、主題歌のタイミングも、

次回予告の通り「全面戦争」の本格化を匂わせていて抜群でした。

 

テレビ誌によると、どうやら全11話あるらしく。

つまり、残す所あと4話ですね。関テレ制作枠のドラマでその話数は珍しいです。

となると…次回の終盤で最終章の幕開けになるんでしょうかねぇ。

亨の暴走を見るに、そろそろ虻川(田口浩正)らの反撃があってもおかしくないですし、

まだ眞人(杉野遥亮)へのカミングアウトも残ってますし。

今回出番がなかった竜崎(高橋克典)の仲間入り展開もアリかも…?なんて思ってます。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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