五老星が悪魔の根源。
当初は「原初の悪魔の実」ではないかとも言われていました。
実際はそういう考え方も出来ますが、ワンピース1110話で全ての異形の正体がはっきりしたにも関わらず「悪魔の実の名前」の表記はありませんでした。
その種類は妖怪や怪物で東洋をベースにしているように思えます。
- サターン聖は牛鬼(ギュウキ)
- ナス寿郎聖が馬骨(バコツ)
- マーズ聖が以津真天(イツマデ)
- ウォーキュリー聖が封豨(ホウキ)
- ピーター聖がサンドワーム
それぞれに強大な力を持っており、一人ひとりが四皇を遥かに凌ぐ強さを誇っているのであろうことは言うまでもない状況。
実際にニカ化したルフィに対したサターン聖ですが、圧倒的再生力でダメージは受けていません。
ダメージゼロなら消耗するニカはいずれ敗北することになり、五老星の勝利は揺るがないと言えるでしょう。
そんな五老星は「悪魔の実の能力者」ではなく、悪魔そのものだったとも考えられます。
東洋で言う怪物や妖怪は、西洋で言うところの悪魔に類するとも取れます。
この妖怪や怪物の力を付与する能力をイム様が持っており、当初の20人は全て何らかの妖怪か怪物になっていたのではないかと思えます。
その技術をある巨大な王国が真似て、そこにある願いから創り出したのが今の悪魔の実ということかもしれません。
もしくは全て元々からの異形であり、そこに「ヒトヒトの実」などで人間化したということもあるのでしょうか。
悪魔の実という呼び名ではない
まず敢えて悪魔の実の表記もなく、その異形の正体が明らかになった理由。
シンプルに考えるのなら「悪魔の実の能力者ではない」ということでしょう。
おそらくは五老星を含め最初の20人というのは、全てがイム様からの能力付与を得たのではないかと感じます。
その力から発想を得て創り出されたのが今ある悪魔の実という可能性です。
「あんな悪魔になれる実」
五老星を含む、あの怪物や妖怪たちになぞらえて創り出されたものなのかもしれません。
もしそうなら果実を食すことによって能力が付与されるといううことすらないのか。
それとも「牛鬼の実」「馬骨の実」「以津真天の実」と言った妖怪名そのままの「最初の実たち」ということもありそうです。
悪魔の根源として五老星たちが存在した
五老星たちの姿は悪魔ではありません。
しかし東洋で言うところの妖怪や怪物というのは西洋で言えば悪魔に該当するとも言えるでしょう。
そう考えるとイム様から付与されたこの力が世間的にどう思われていたのか。
ある巨大な王国がキリスト系の、いわば一神教の雰囲気を持っていたのだとすれば「悪魔のような者たち」といわれていても違和感はありません。
巨大な王国に反する者、その存在は堕天使(悪魔)と同じであり、あの妖怪や怪物、異形の者はすべてそうだったということもありそうです。
もしそうなら、そんな状況を打破するために立ち上がったのが20人の最初の王たちなのか。
となれば巨大な王国=善ということは成り立たず、今後のルフィの向かっていく方向としても「全てを受け入れる」という形に集約されていくように思えます。
イム様が東洋と西洋の神と仏をもじってネロナ=イムとなっているのも意味があるのでしょう。
宗教戦争の終わりを意味するような戦いが、過去の大戦の全容だったのかもしれません。
イム様の力が抽出されたものが悪魔の実の製造方法
イム様が他の面々に異形の力を付与していたのだとすれば、今ある悪魔の実の製造方法はイム様によるものとも考えられます。
それが抽出されたのか。
もしくはイム様が当時は悪魔の実、つまり人々の願いを受け入れる形で悪魔の実を製造していたのかという部分。
どちらも可能性はありそうです。
ただそうなると五老星たちも「悪魔の実の表記」になっているでしょうから、どちらかと言えば悪魔の実を作るというよりは、能力付与という力なのかもしれません。
仮にそうだとすれば、イム様の持つ力を抽出して、ある巨大な王国が悪魔の実の製造方法を確立したとも言えるのか。
悪魔そのものとして恐れられていた
仮に能力の付与などではなく、元がその姿だった場合はどうか。
蔑まされてきた、畏れられてきた、そんな過去を持つ者たち。
それがヒトヒトの実などを食べて人間化したのが今の姿ということもゼロではありません。
ヒトヒトと言えばチョッパーですが、唯一その実にはモデルなどが付いていません。
これもずっと考察に上がってくるものであり、そう考えるとヒトヒトの実を食べたチョッパーというのが、言ってみれば五老星達の状況ということなのかもしれません。
それこそ赤鼻を馬鹿にされたように怪物、妖怪、つまるところ悪魔の姿を馬鹿にされたような存在だったのか。
それを考えるとルナーリア族の方が遥かに悪魔っぽい様相をしているので、そういうことではないのか。
このあたりが明確になると、より今までの印象、それこそ五老星やイム様は悪者側という感覚がズレていくように思えます。
ある巨大な王国、イム様たち20人の王。
どちらにも正義があり、たまたま勝利したのがイム様たちだったということなのかもしれません。
そしてその方が物語としての深さとしては大きな意味を持つように思えます。
五老星が悪魔の実という表現がされなかったことで、イム様と五老星、そして巨大な王国の間にあった軋轢、不信感、そういったものが滲み出ているように思えます。
全てを丸く治めてくれるのがルフィという存在になっていくのでしょう。
また新しい情報が入り次第、記事を更新していきます。
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Source: マンガ好き.com
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