倉央はすでに司馬尚討ちではなく王翦大将軍を逃がすことを考えています。
しかし今の局面。
逃げるタイミングなどすでに逸しており、司馬尚を討つしか生き残ることは出来ないように思えます。
キングダム790話で出てきた司馬尚の「青歌=国」発言。
王翦がしたかったこと、その先を行く様子が見える司馬尚の存在。
王翦はこの司馬尚に何を思い、そして劣勢苦しい王翦軍はここからの巻き返しをどう行うのでしょうか。
場合によっては逃亡によって今いる将軍三人を失う可能性もあります。
まだ登場していない隠し玉という意味では亜花錦。
そしてすでに右翼に飛信隊が戻っている、または「戻るという確信」のもとで王賁が先んじて動き出した可能性。
このあたりを考えて司馬尚の刃から逃れる王翦が描かれることになりそうです。
少なくとも李牧の想定外があるとすれば、それは王賁ではないかと思えます。
亜光と倉央では討てない戦況
楽彰の到着。
そしてカン・サロまでは入ってきた戦場において、司馬尚討ちはどう考えても困難です。
王翦軍における最大武力は亜光でしょうが、それも傷ついており、今の状況であれば楽彰を相手に奮闘というのが関の山という気がします。
倉央はそこまで傷ついていませんが、青歌の第一将であるカン・サロを相手にし、さらに司馬尚を討つなんて不可能に思えるところです。
よって今の戦況を考えて「司馬尚討ち」という勝利の可能性は極めて低いと考えるのが妥当。
倉央が「司馬尚を討て」の命令から「王翦様を逃がせ」という号令に変えたのも、明確に状況が分かっているからでしょう。
但し問題は、逃げるタイミングもとっくに逸してる現状です。
王翦大将軍を逃がす為に命を落す軍長
王翦が今の局面から逃げるとすれば、相当な無理が必要になります。
そんなものを青歌の軍勢、司馬尚やカン・サロ、楽彰が認めるはずもなく決死で追ってくるはずです。
キングダム790話でもはっきりしましたが、彼らは趙の一つの城という感覚はなく「国作り」の意識を持っています。
ここで負けてしまっては意味がありません。
勝って、司馬尚と共に作ってきた青歌を列国に国として認めさせるような流れを作ろうとしているのでしょう。
士気の次元が違うと言えます。
よって、このまま王翦があっさり逃げ切ることなど不可能。
もし逃げるとすれば、殿を努める武将は、ほぼ間違いなく討ち死にとなるはずです。
しかも一つ二つの殿で対応できるような戦況でもありません。
ここで王翦が逃げるとなれば、その潰れ役を担うのが亜光、倉央、田里弥の三者ではないでしょうか。
今ある司馬尚軍を強引に抑え、退路を捨てての奮闘ということになりそうです。
この三人の軍長、将軍を失うことでようやく開ける道という気がしてなりません。
当然ながら、逃げた先に何もなければ崩落するのみ。
そこで逃亡ラインを確保するために動くのが、救済と言えばの存在「亜花錦」なのでしょう。
残る玉鳳隊の一部と亜花錦
亜花錦は王賁に言われて早めに右翼から離脱して王翦のもとに向かっていました。
そろそろ現れてもおかしくはないところ。
但し亜花錦が来たところで今ある強大な青歌軍のパワーを削るだけの力はありません。
やはり亜花錦については王翦を逃がす時の救済役になるのではないかと感じます。
場合によっては関常は元王翦軍として、桓騎のもとに那貴が向かったように亜光たち滅びゆく者の場所へ挑むこともあるかもしれません。
残る玉鳳隊を亜花錦が率いて王翦を逃がす。
そして王翦本軍は実質的な壊滅。
その時点でこの戦の敗北は決してしまう訳ですが、そこまであっさりと王翦が負けるのも見たくありません。
ここは敗走の前に王賁が現れて司馬尚軍に一矢報いることもありそうです。
今回の戦では想定外を生み出す飛信隊の信を封じ込めた李牧です。
しかし王賁については確定的な封じ込めをしませんでした。
やはり危険度で見れば飛信隊の信であると判断したのでしょう。
そしてこの戦において李牧にとっての想定外があるとすれば、それは王賁の存在ということになる気がします。
王賁が今回の李牧にとっての想定外
王賁とて王翦の危機は感じているはずです。
そうなれば認められいないと噂される長子ながら、向かっていくのは必然。
しかしながら趙左翼を無視することは出来ません。
この崩落の手前、要するに飛信隊の信が到着するであろうそのタイミングを確実に見極めて、少し早めに離脱を開始するのではないかと感じます。
よって飛信隊の信が現れた瞬間は「もうダメだ」と皆が思いそうな時点ということになりそうです。
そこで何とか持ち直しを行い、左翼を止める飛信隊の信たち。
王賁は先に出て、王翦たちが死ぬ、その刹那にあらわれて司馬尚本軍を含む青歌軍に、その強さを見せつけるのかもしれません。
もしそうなれば王賁への見方が大きく変化していくに違いありません。
王翦大将軍の圧倒的な危機。
果たして、司馬尚と対峙するこの限界に近い戦況。
どんな終幕を迎えることになるのでしょうか。
また番吾城に向かっているキタリがどんな攻城戦を見せて壁を救い出すのかも注目です。
キングダム791話の情報が出次第、改めて記事を更新していきます。
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Source: マンガ好き.com
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