鈴木亮平さんご出演のビールのCMを見かける度、
「ビール飲んで気持ち良くなってる場合か!」と
ツッコんでしまう今日この頃。←いや、役だから…
まぁそんな事は置いといて…
そっかぁ………もう5話なんですね。
感想を書くまでなぜか4話だと勘違いしておりましたが、
5話になってもまだ無免許の件を引っ張っているとなると
遅っ!って思えてしまいますね。
う〜ん、スポーツを取り扱っている作品なら本来、この折り返し地点の段階で
部員1人1人に愛着が持てて、それぞれの伸び具合を実感出来ているはずなんですけど…。
私が人の顔や名前を覚えるのに時間がかかるタイプなのもあるのかもしれませんけど、
正直、日沖(菅生新樹)と翔(中沢元紀)と根室(兵頭功海)の3人以外
名前と顔が一致していなければ、他の部員たちの印象が薄いですし。
南雲(鈴木亮平)に話を割いていて、練習風景の描写が不足しているあまりに、
甲子園に出場出来そうな可能性を部員たちから感じられにくいのが
かなり致命傷な気がしています。
そして、南雲にまつわるエピソードはエピソードで、疑問点が多いんですよね。
ざっと列挙するなら…
①なぜ、南雲が教師を目指すきっかけや赴任してからのエピソードは描かれて、
その”間”である肝心の、視聴者が最も知りたいであろう
単位を取得出来ていなかったと判明した件を飛ばしたのか?
②南雲の無免許が発覚したなら、彼の関係者も調査するものではないの?
知っていて隠した山住(黒木華)も罪に問われるべきだと思うけど…
③無免許の真相が、「卒業に必要だった単位をうっかり登録し忘れた」で終わりとは思えない…
④回想で賀門(松平健)が”良い先生”として描かれているのに違和感が…
⑤塩尻(町田啓太)は南雲の引き立て役だったの?
⑥なぜ南雲は部員たちに誠意を持って謝罪しないの?
こんな感じでしょうか。
この中でも、特に触れておきたいのは⑤と⑥です。
⑤は…塩尻って、今回の話に本当に必要だったのかどうかが分かりません。
新監督らしく、特に指導する様子や、
1人1人の練習メニューを考えている様子が描かれる訳でもなく、
ひたすら嫌な性格だけを強調して、最後は部員の台詞であっさり退場。
この扱いの雑さ加減を見ていると…
個人的には、「免許はないけど生徒想いの優しい教師」である南雲の株を上げて、
終盤の部員たちとの団欒シーンで泣かせるための要員にしか思えなかったんですよね。
仮に、南雲の指導法と塩尻の指導法でガッツリ対比させて、
日に日にしんどくなってきた部員たちが
「やっぱり南雲先生が監督じゃなきゃダメだ」と気づいて
あのシーンに繋げるんだったら、まだ納得行ったんですけど…
(教師なんでしたっけ?)真っ当に勉強して資格を得た人が悪く描かれるのは
ちょっとどうなんだろうなと、モヤモヤしてしまいました。
⑥に関しては…処分が決まるのに時間がかかって
南雲が数ヶ月もの間それなりに生活していたのもあって、
きちんと反省して、罪を償っている姿が見受けられなかったのが大きいかな。
途中、ゴースト監督として続けるつもりなのかと思うくらい
野球に関わっていましたからね(苦笑)
経歴を偽って接した事で、部員たちだけでなく、保護者にも、
授業を受けていた生徒たちにも、教師たちにも、学校にも被害を与えた。
自身の行為がどれだけ影響を及ぼしているのか、
そしてそれが今後何年間も続くとも分かっているはずなのに…。
鈴木亮平さんの、口を震わせながら涙を流すというせっかくの名演も、
私としては、教師らしい相槌を打つ前に謝罪が先でしょ!というツッコミが先行してしまって、
共感しようにも出来ませんし、泣けもしませんでしたとさ…(汗)
あ…共感出来ないと書いたのは、①の「そんなに想いがあったんならしょうがないね」と
同情させる要素を加えてきたのも関係しているんですけどね。
今回で不起訴まで描くかと思いきや、そこは引っ張って終了。
またしても騒動を盛り込んできた訳ですが、
野球とは特段関係のない騒動で尺を埋めるくらいだったら
南雲の処分がどうなるかまで描き切って、早く済ませて欲しかったです。
果たして、いつになったら野球に集中させてもらえるのか…。
これ…今更思うんですけど、山住を主人公にした方が
「下剋上球児」というタイトルにふさわしい話になったんじゃないでしょうか。
彼女だって、女性であるが故に野球部に入れなかった悔しい過去を抱えているんだから、
その背景に焦点を当てるだけでも、這い上がる物語として
十分見応えがある気がするんですよ。
何度だって言いますけど、盛り上がる事間違いなしの題材なのに、
なんでこうなっちゃったんでしょうかね…(汗)
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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