最初に開戦の口火を切る役割を担ったのは李信でした。
王翦もここが突破口になると考えているのでしょう。
珍しく名指しだったとキングダム773話で倉央と糸凌が話していました。
相手の軍勢は倍以上となる七万です。
圧倒的な兵力差ながらも飛信隊の方が明らかに強いと考えたであろう王翦。
袁環は飛信隊という軍の強さに驚きを隠せないのではないでしょうか。
但し李牧は飛信隊がどれほどの強さを保持しているか理解しているはず。
となれば袁環軍が突破されても、それに傅抵とカイネで対応できると考えているのかもしれません。
袁環が衝撃を受ける強さ
李信軍の強さ。
李牧が兵力は倍以上を用意していることを見ても、その強さは分かるところでしょう。
また飛信隊と亜光の間には後方に、またも突破力の高い玉鳳隊が控えています。
やはりこの中央右よりの戦局が今回の戦における重要なポイントだろうと予想。
そして袁環軍はきっと飛信隊の飛び込みと、その強さに舌を巻くことになりそうです。
北の守護として宜安でならした武将なのでしょうが、修羅場をくぐった経験で信を上回れるとは思えません。
武将の器、練兵の状況、どれをとっても宜安の軍が飛信隊に勝てるはずもありません。
ただ李牧はそれも想定の内だと考えている気がします。
それは司馬尚の存在があるからです。
李牧は中央の激戦で勝てると読む
中央に配置された司馬尚が率いる青歌の軍勢。
これが今回の戦の注目点であり、王翦の想定をも上回るであろう存在です。
亜光と倉央という王翦軍における主軸を構えさせていますが、ここが突破されないと李牧は確信を持っているのではないでしょうか。
中央における戦いで倉央か亜光を失うようになれば、一気に王翦軍は危機に瀕することになります。
亜光側では後ろに一万の田里弥と予備軍と思える王賁の玉鳳隊。
玉鳳隊が亜光の代わりを務めても、司馬尚側ではカン・サロも控えているところです。
二つを蹴散らされることになれば、飛信隊が攻め上がっている状況が逆に挟み撃ち可能な状況へと変化してしまいます。
楊端和が別の場所に移動できないように、ある意味釘付けを意識して李牧軍でも重要な舜水樹と馬南慈を置いたと考えるなら理に叶います。
李信が袁環を突破して奥深く入る、その時に中央の楽彰やジ・アガ、そしてフーオンが王翦中央を撃破。
玉鳳隊が出てもカン・サロも進撃で中央は総崩れの様相。
王翦が下がってしまうと、飛信隊は袁環軍を葬っていたとしても司馬尚軍と李牧軍で挟まれることになります。
ここまであっさりした戦ではないでしょうが、司馬尚軍の強さが王翦の予想をどこまで上回るかで一気に状況悪化に繋がりそうです。
史実では番吾の城は取る
王翦がここで敗北か、と考えるのは時期尚早でしょう。
やはり秦国最強の知略は伊達ではありません。
史実で見ると秦国はこの戦で番吾を取ることになっています。
その番吾を取った後に想像を絶するような敗北戦に向かっていくのですが、それを考えると李牧はこの時点で罠を張っていることになります。
平地戦での勝利ではなく、惜敗のように見せかけて番吾を取らせて、別の策を講じている可能性は高そうです。
もしそうなら中央の亜光や倉央のところでも大きな痛手もなく終わるのではないかと思えるところ。
司馬尚軍という強さを隠して後々に活かしたいと考えるなら「強すぎる」と王翦に要らぬ情報を与えることはありません。
ここでの戦、なんとなくですが王翦の知略と飛信隊などの軍力の強さで押し込んだように「見せかける」という展開になっていくような気がします。
勝てると感じた状態、その油断をつくう李牧。
そしてその油断のつき方が王翦の想定を遥かに上回るものであったとき、結果的に十万クラスの兵力を失ってしまう大惨事と呼べる敗戦に繋がっていくのかもしれません。
それではキングダム774話の情報が出次第、改めて記事を更新していきます。
秦国大敗の戦はもう一つ起こる
信と蒙恬は楚の項燕に大敗
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Source: マンガ好き.com
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