姚賈は明らかに今では秦国の同行を李牧に伝えている二重スパイでしょう。
だからこそ次に秦国が韓か趙北部のどちらを狙うのか、そこについての情報を得て伝えるはず。
ただこの李斯との繋がりという部分と、今韓から向かっている韓非子という法家の頂点のような男。
この二つの重なりから考えて、韓非子という存在を脅威に感じるのは姚賈なのかもしれません。
そう考えると史実では確定している事実、この流れは姚賈からもたらされるという可能性もありそうです。
李斯には姚賈から伝わる
姚賈は元々昌文君の送り込んだ間者であり、その後で李斯との繋がりを持っています。
しかしながら状況を見るに趙の二重スパイという感じが伝わるところ。
実際にここで得た情報で李牧が判断して、次なる戦となる秦国の侵略という戦いに向かっていくのでしょう。
今ある軍は桓騎軍との戦いで疲弊した訳ではありません。
よって趙北部からの秦国の狙いが無く、韓へ集中することが分かれば必然趙への守りは薄くなります。
そこを30万クラスの兵力(そこまでいかずとも)で攻めれば秦国とてまともには受けきれません。
この戦の決断をするために必要な情報を姚賈が渡すのではないかという予想。
その方法として李斯を使う気がします。
韓非子への危険度を姚賈が伝える
李斯と韓非子は言わばライバル関係にあります。
実際に法家として嬴政に召された時に史実では李斯が謀略を巡らせます。
ここから姚賈も咸陽に向かって李斯に今後の同行を確認するでしょう。
そこで韓非子と出くわした時、そこで何を感じるのか。
もし韓非子が姚賈という人物の本質を即座に見抜くことになれば、生かしてはいけない存在となります。
また韓非子という人物のことを姚賈が詳しく知っていた場合でもそうでしょう。
これは趙の二重スパイでも李斯に仕える身でも同じことです。
前者ならより秦国が思想面で盤石になる可能性を示唆するものであり、後者なら仕える李斯の存在が希薄化する可能性を秘めているからです。
何にしても姚賈からすれば韓非子の存在は無視できなくなると感じます。
そこから李斯をそそのかすような展開になるのか。
李斯は脅威に感じるのか
姚賈の話を聞くのか、自分自身でそう感じるのか。
言わば同郷で学んだ韓非子について李斯も何かを感じるはず。
呂不韋のもとにいた時の李斯もまた権力を気にしないタイプではありませんでした。
実際に自分自身が座るはずだった席に昌文君が座った折りには悔しさをにじませたところ。
そう考えると韓非子という存在が嬴政に近づくことを良しとはしないでしょう。
そこで更に姚賈から何かしらの情報をもたらされたら、それが虚偽の情報だったとしても危険度は跳ね上がるはず。
結果的に李斯によって秦国に必要な存在である韓非子が非業の最期を迎えることになります。
ここで韓非子が死んだとなれば韓がどう思うのか。
その戦の始まりを促し、そこで李牧に姚賈が秦国の次の動きを伝えれば趙大勝利となる戦の幕開けとなります。
ここから少しの間は秦国にとって苦しい展開が続きますが、それがキングダムというオリジナルのストーリーではどう描かれていくのかに注目です。
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Source: マンガ好き.com
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