鈴(吉高由里子)と千明(水野美紀)が手話友達でもあり飲み友達でもある事、
春の妻・うた(若月佑美)の存在を通して、
まさか鈴と一星(北村匠海)で別々にいた世界を一気にくっつけてしまうとは!(笑)
まぁでも、イッツアスモールワールド的な作りはドラマではよくある事ですが、
本作の内容が内容なだけに、後半戦に向けて物語が大きく進展しそうなタイミングで
「ドラマ内の世間はいかに狭いか」を潔く見せたのは正解だったと思いますし。
度々”偶然”を装ったすれ違い展開をやられるよりかは、今後集中して見られるのかもしれません。
…それに、ロケーションから考慮するに、そこまで都会でもないから
ばったり会う可能性もなくはないんだろうな…とも納得出来ますしね。
そして、潔く見せたお陰でもう1つ良い所もありました。
産婦人科パートと遺品整理士パートが、
以前みたいに分断しているように映らなかった所です。
例えば…前者のパートでは、中絶を望む春の想いを受けて
「子供を育てる生活」のネガティブな面をつい考えてしまう産婦人科医の苦悩や、
新人の深夜(ディーン・フジオカ)の成長物語が含まれていた訳ですが、
3人で考えている事は向こうでも同じだったのです。
目の前に苦しんでいる人がいるのに、何もしてあげられない”無力な自分”…
そこから来るやるせなさを、3人のシーン→一星と春のシーンで連続で描いていたためか、
等身大な人物たちの進む結末をより見届けたい気持ちにさせられました。
今回の春の過去に関しては…前回のエピソードも加えて、
冷静に考えてみればかなり重たい仕上がりになっているんですが、
個人的には視聴時だと、重た過ぎて引きずるまでは行かないんですよね。
それって多分、どの人に対しても基本中立の立場でいる鈴の存在が大きいんじゃないかなぁと。
本作の登場人物は、抱えている悩みも境遇も全然違っていて、
そこから来る考えや意見も当然バラバラなんだけれども、
どの考えが良いか悪いか…という、ハッキリとした”答え”は出てきません。
誰も否定しない良い意味での曖昧さが好きですし、
また、確か「わたし、定時で帰ります。」でもそうでしたが、
フラットに物事を捉える役を演じるならピカイチな吉高由里子さんが…って所も、
主人公の魅力度を上げている理由にもなっている気がします。
ラストは「ロマンチックな演出ならお任せあれ!」ってくらいの、
思わずうっとりしてしまうキスシーンで終わりましたが、
次回は悲劇の方向へと加速していきそうな感じですね。
で…あの目、どっちだったんでしょうねぇ。
私は◯之介さんか?と思ってたんですけど、
ム◯さん説を聞くと、あ…そうかも?とも思えてしまったり。
どちらも大石作品にご出演経験があるだけに、おかしくはないんですよね。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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