砂鬼一家には飛信隊での活躍の場と桓騎大将軍から受け継がれる思いが込められています。
桓騎が李牧討ちに失敗してしまったキングダム745話。
とてつもない好機を逃したことで、新たに李牧側、つまり趙側に優勢が戻りつつあります。
史実で見ると、すでに明らかになっていえるこの戦。
仮に桓騎が討たれる局面となった場合、今戦っている飛信隊と楽華隊は趙の包囲網から脱出することになります。
そしてその局面で砂鬼が飛信隊に任されたことを理解するでしょう。
今でも信の元で死ぬことになった大将軍は「何かを信に託している状態」になっています。
王騎大将軍からは矛を受け取り、麃公大将軍からは盾を受け取りました。
そして桓騎大将軍からは人と技術を受け取ることになるのでしょう。
それは飛信隊という部隊に入る「衛生兵」の概念ではないでしょうか。
飛信隊には砂鬼一家が入り、そして医療技術の向上と衛生兵が小部隊に入り込むなど部隊の生存率が現代の戦場と同じように高まることになりそうです。
飛信隊の生存率が上昇することは秦国にとっても大きなプラスになるはずです。
逃げ道のない飛信隊と楽華隊
飛信隊と楽華隊は桓騎軍が李牧を討つために時間稼ぎを行っていました。
本来なら大軍が李牧の元へ押し寄せることになりますが、その軍勢をせき止める役割を担っています。
楽華隊には李牧の側近で知略の舜水樹がいます。
また飛信隊にもフーオンや楽彰という青歌の難敵が立ちはだかっている戦況でした。
次の一手が存在しない中、桓騎の李牧討ちが寸前のところで絶たれるような状況になってしまっています。
しかし史実ではここで「少数が包囲から脱出」というのが確定しています。
肥下の戦いでは少数が包囲から脱出する
肥下の戦いは史実にも存在する実際の戦いとなります。
そこでは桓騎が攻め上がったところに李牧が現れて、これを撃破します。
史実では李牧は幽繆王に任命されて北からこの戦に派遣されることになります。
よって李牧が史実において趙の防衛で大活躍する”初めての戦”が肥下の戦いということです。
この戦で桓騎は敗北しますが、趙の包囲網を抜け出す少数の兵が存在しています。
これがキングダムにおいては飛信隊と楽華隊になります。
そしておそらくは飛信隊側にいた砂鬼も生き残り、この戦以降は砂鬼が飛信隊に入るような流れになっていくでしょう。
砂鬼は飛信隊に預けられた
桓騎は「先が見えすぎる」ほどに予見の力が強い人物です。
そして李牧を討つべく分けた三軍の中で「最も生存確率が高い軍」というのが飛信隊であると考えたのではないでしょうか。
黒羊の時も、扈輒戦の時の影丘も、何だかんだで死地を生き残るだけの力を見せた飛信隊。
桓騎なりに飛信隊の中にある屈強な魂を見たに違いありません。
自軍ではなく、飛信隊に敢えて偲央が創り、桓騎がいく道を構築させた砂鬼を任せることで生かそうとしたのでしょう。
そこにある桓騎の思いを受け継ぐ相手が飛信隊だったということです。
よってこの砂鬼が飛信隊と共に趙の包囲網を脱出するのは確実ではないかと言えます。
砂鬼一家が飛信隊の医療技術を引き上げる
そして飛信隊には驚異的な医療チームが今後誕生することになると予想されます。
今の戦争でも衛生兵はつきもので、それがあるからこそ小部隊の生存率が大幅に上昇しています。
衛生兵は戦の中心には成りにくいですが、非常に重要な役割を担っています。
また最近ではそこに焦点が当てられた映画も人気になりました。
現代の戦い方ではありますが、それが飛信隊の中に入り込むのは確実と言えそうです。
砂鬼が各部隊に散るというよりは、応急手当の方法などを含め現場で可能な生存のノウハウを砂鬼一家から学ぶのでしょう。
生存率が高い部隊というのは、それだけでも敵からすれば非常に驚異の存在になります。
本来なら千人の戦闘不能者を出せば、それが復活するのは数日、遅くなればその戦争では出て来れない状況になるはず。
しかし数日や場合によっては一日という単位で復活されれば「相手の目算が狂う」のは必至です。
少し前に矢という飛び道具を得た飛信隊でしたが、今回の趙北部の戦闘の後に「医療と衛生兵」という概念を手にして更に飛躍することになるのでしょう。
砂鬼に込められた思い、桓騎大将軍の思いというのは、盾や矛ではなく技術と人という形で信が受け取ることになりそうです。
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Source: マンガ好き.com
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