※本編ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい。
華からまたも金言を貰うみち。そして陽一は始めて家の中に溢れていたみちの愛情が見えて切なくなる。
5年間が何だったのかと疑問に思っていたところに華の金言。
一緒に過ごした日々に意味を求めすぎるとそれこそ生涯ヒトとは関わらずに過ごし続ける孤独の人生になります。
考えすぎないこともまた大事であることを華から学びました。
そして陽一はいまだに出勤もせず家の中。
そこで初めて家の各所に陽一を想ってみちがしてくれたことに気付きます。
遅すぎる気付きがなんとも切ない展開となりました。
それではあなたがしてくれなくても74話を考察していきます。
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華はやっぱり元気をくれる
華に別居がバレて話をしています。
いつも明るく元気な華。
しかもその元気や明るさを押し売りする感じもないので非常に好印象です。
みちが5年の日々の意味を考えていると華が「そんなことを考えていたら」と理解できないのが当たり前という発言。
確かに色んな苦しいこともありますが、だからといって人との関わりに常々意味を考えていると孤独に生きるしかなくなってしまいます。
華の言葉はみちにまた新たな価値観を芽生えさせてくれました。
どんどん先に進み思考も価値観も進化しているみち。
それに対して現状は停滞している陽一との対比です。
自分で這い上がるしか無い
会社にも来ていない陽一。
陽一の同僚も三島も「もしかして自分が言い過ぎたからかもしれない」と考えているところ。
ただここで連絡をしても意味がありません。
三島は陽一が自分自身で這い上がってくるしかないことを知っています。
それは三島自身がなぜか不倫男に都合よく扱われてしまうという特性を理解して、それを断ち切ったからこそ分かることなのでしょう。
自分にしか自分を変えることは出来ない。
定番の「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ」というものでしょう。
非常に重要な人生を変化させるファクターだと言えそうです。
陽一の気付きが切ない
今回のあなたがしてくれなくても74話はなんと言っても最後の陽一の気付きが切ないです。
部屋の中にある「みちの愛情」に気付いた陽一です。
タバコの置き場所をまとめてくれたみち。
カレンダーに陽一が忘れないように予定を書いてくれたみち。
観葉植物が好きだからと置いてくれたみち。
背が高い陽一のために背もたれが高いソファーを選んでくれたみち。
何かあった時のために大事なものを入れるファイルを用意していたみち。
思い出せば出すほど、みちは常に陽一のことを考えてくれていたことが分かります。
ずっとそうでした。
レスについても、子供についても、全てにおいて陽一をまず第一に考えてくれたみち。
なのに陽一はそれを当たり前と思って、みちの声を聞こうとしませんでした。
自業自得ながらも、このみちの愛情に溢れた部屋を見ていると胸が締まるような気持ちになります。
非常に切ない気付き。
もし後1年早く気付いていれば、今も仲睦まじい夫婦でいられたでしょう。
もう元には戻りませんが、陽一はこれで「人との付き合い」に対して蛋白な自分本意なものから変化していくことになるのかもしれません。
みちの愛情が一人の男を変えていくきっかけになったとも言えそうです。
次回は12月20日の漫画アクションにて連載となります。
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Source: マンガ好き.com
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