「命拾いした」と言っていたのでね…もうサブタイトルは↑しか思いつきませんでした(笑)
「拾われた男」は元々夏クールにBSプレミアムで放送されていた作品ではあるものの、
今期はその作品含め、「PICU」「ジャパニーズスタイル ※2話ゲスト」「舞いあがれ!」と
かなりドラマに出ずっぱりの松尾諭さんがゲストだった今回。
ドラマ好きからしたら、また出てる!なんて話題に上がりやすいですが、
それだけではまだまだ足りず。
本作の中で唯一謎めいた我が道を進むタイプの吉子(安達祐実)をメインに仕立てる事で、
元夫婦だった過去を紐解きつつ、
お2人のやり取りで楽しませる方向に舵を切った…といった感じでしょうか。
今回は何と言っても、安達祐実さんの存在感が光りましたね。
特に、五反田(松尾諭)がヒモからクズになったとカミングアウトするシーンでは
「同情するなら金をくれ!」と言わんばかりの気迫とエネルギッシュさがありました(笑)
回想含めてあまり深い掘り下げはなかったのですが、あの怒りをぶちまける様子から、
売れない頃から支えつつ、二人三脚の生活を長年送ってきたものの
五反田のだらしなさに付き合うのにも苦労し、
愛していたはずが徐々に心が疲弊してしまった…という
離婚するまでの過程や心境が感じ取れたのが良かったです。
“想っていた”描写があったからこそ、実はファンの1人である事にも、
最後の「ここに来ないで」が優しさの裏返しである事にも気づけたような気がします。
しかし、3〜5話と、ここまで脇役をメインに置いて
歩(岡田将生)と静(中井貴一)が一歩引いてサポートに回るか?
あえてメインの人物に絡めて対立させる形で”チーム”を描くか?
といった話が続いてきましたが、そろそろ1・2話のようなコンビの活躍を
またガッツリ見たいなぁというのが正直な気持ちですかね。
不足している訳ではないけど、
今回に関しては完全に、吉子と五反田による”人情劇”で魅せる話になっていましたからねぇ。
もっと具体的に書くなら…
いつにも増して「人を見て人を治す事が出来るナースになって下さい」を
強調していたのが気になっていて。
それが「吉子の動き」を通して学びや気づきを得る…というより、
ナースが医者より下だと思っている偏見を突かれたり、
そんな偏見を抱えているから何気なく告知をしてしまったりした
“歩自身の過ち”にかかっているようで、
2つのエピソードがちょっと分断されている感覚を覚えてしまったのです。
つまり、いつものように”歩の成長物語”を兼ねた内容としては
分かりづらくなっていたというか。
まぁでもここは…静のもう1つの顔が明かされた以上、
最終章に向けての準備を始める意味合いも込められているのかもしれません。
前回の感想で、ゲストの名前に数字がついているから、
話数で考えると「九鬼」静も患者側になるのでは?なんて書きましたが、
どうやらその線はなくなりそうですね。
あとは…静がなぜ歩に近づいたのか、かな?
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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