はじめの一歩1351話のネタバレを掲載しています。1351話では、間柴の世界前哨戦の相手が元ライト級世界チャンピオンであることが明らかになる。間柴以外の幕之内世代も続々と世界戦に挑む予感がしてきていた。はじめの一歩1351話の内容を知りたい方はご覧ください。
はじめの一歩1351話のネタバレ
宮田くんも行くべきだよ
一歩が「ま、間柴さんの世界戦が決まったのですか?」と聞くと久美からの返答がなく「ど、どうされました?」と聞くと、久美は「兄は決まったと言っているんですけど」と口を開く。
一歩が「けど?」と聞くと、久美は「世界戦をやるための試合が決まったらしくて」「でも、勝ったも同然だから世界戦が決まったと言い張っていまして」「なんだかややこしくて」と伝える。一歩が「世界前哨戦というコトですね」と言うと、久美は「ファン・ガルシアという選手をご存知ですか?」「とりあえずその人を軽くひねって世界に行くと」と聞くと、一歩は「ファン・ガルシア」「ついこの間までライト級の世界チャンピオンだった人ですよ」「確か今、WBAの2位で軽くひねれるような選手じゃないですよっ」と伝えていく。久美が「元世界チャンピオン」「さぞかし強いんでしょうね」と倒れてしまうと、一歩が支えて「心配はわかりますがコレは凄いコトです」「ガルシアさんに勝てば世界戦は確約されますから」「それにしても強敵相手にすでに勝った気でいるなんて、さすがだなあ間柴さんは」と口にする。久美が「できれば無傷で帰ってきてほしいのですが」と言うが、一歩は「それは間違いなく無理かと」と伝える。
久美が「一人済んだかと思えば、まだまだ厄介なのがいるのかあ」と落ち込むと、一歩は「クミさんの気持ちに寄り添いたいが立場が違う、どうしてもワクワクしてしまう」「ヴォルグさんはすでに現役の世界チャンピオンで、千堂さんは世界戦が内定している」「そして、ついに間柴さんも」「続々とみんなが世界戦へと移行して行く」「応援する方も力が入る」「だからお願い、宮田くんも行くべきだよ」と考えていた。
一歩が「ウチで夕飯いかがです?」「お腹いっぱいになれば心配事も薄まりますよ」と家に誘うと、久美は「いただきます」「その理屈はよくわかりませんが」と了承し、一歩は「望めば届くのに」「どうして手を伸ばさない?」「どうして」と考えていた。
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日本ボクシング界の損失
藤井が「どうしてだと思う?」「千堂の拳の治り具合によっちゃビッグマッチが重なる可能性もある」「リングサイドは間柴の世界前哨戦の話題で持ち切りだ」「忙しくなるぜ、と言いたいところだがどうにも冷めるぜ」と話し出すと、飯村は「宮田一郎のコトですね」と返す。
藤井が「幕之内世代がいよいよ世界へはばたくってのに、どうしてアイツは動かない?」「そもそもオレはこう思っているんだ」「その世代で、一番強いのは宮田なんじゃないかって」「他の三人は幕之内に土をつけられている」「プロのリングで負けていないのはアイツだけだ」と語ると、飯村が「間柴了にやられていますよ」と言うが、藤井は「アレは不幸な「事故」だ」「あの時点でも実力は上回っていたし、勝って勢いに乗っていたら伊達英二を下して日本を制していた可能性は十分あった」「ボクシングはよくジャンケンに喩えられる」「スタイルによって相性や噛み合わせの善し悪しがある」「火力で重圧をかけねじ伏せにいく型、ジャブで空間を支配する型、あらゆる攻防に対処する万能型、各々のプロセスで勝利をたぐり寄せていく」「しかし、宮田にはそれがない」「厳密にはあるのだが、アイツの試合はしばしばそのプロセスが無視されKO劇が起きる」「開始際、終了間際、リング中央、ロープ際、相性は無効化されいつでもどこでも起きる可能性がある」「つまり、誰にでも勝つ力を秘めている」と宮田の強さを口にする。
飯村が「そう言われましてもね、現実的には世界タイトルを持っているヴォルグの方が実績は上だし、三人に勝っている幕之内くんはほとんどの相手に相性いいコトになりますよ」「幕之内世代とか言っているんですから、藤井さんだって彼が一番だと思っているんじゃないですか?」と返すと、藤井は「だって、幕之内はもういねえし」「すでに階級もバラけているし、比較するのは意味無いように思いますけどボクシングファンはたられば話が大好きなんだよ」「幕之内が脱落したとはいえ、あの世代は全員が艱難辛苦を味わっている」「そしてそれを乗り越えて頂点を目指すって話じゃねえのかよっ」と語る。飯村が「深刻な減量苦を抱えているのは彼だけです」「もしかしたらフェザー級で世界を目指すつもりはないのかもしれませんね」と言うと、藤井は「だったら、ヴォルグや間柴みたいに上げりゃいい」「どんな事情でいつまでフェザーに留まっている気なんだよ!?」「わかっている」「歯車が狂った原因は、幕之内の引退だ」「口には出さないが、待望熱望切望していたハズ」「おそらくはそれを区切りにフェザー級を去るつもりだったろう」「オレはなあ、アイツらのデビュー前のスパーリングから知っている」「どんな気持ちでお互いを見ていたか想像つくよ」「片割れがいなくなった喪失感も理解できる」「だけど、彷徨っていても仕方ねえだろ」「このままじゃ才能腐らせて全盛期を棒に振っちまうぞ、宮田一郎」と熱くなっていた。
そんな話をしている内に観戦しにきた試合が終わっていた。
帰り道、飯村が「いつまで、か」「彼はいつまで彷徨うのだろう」「同世代が次々と世界へ駆け登る姿を横目に、何を感じ何を考えているのだろう」「渇望と執着」「だけど、幕之内くんの決意は固い」「待っていても無駄なのよ、信じていても無理なのよ」「気運が高まる中、彼の停滞が続くコトは、それこそ日本ボクシング界の損失だわ」と考えていた。
そんな宮田は一人ベッドで横になっていた。
間柴はスパーリングを行う。
千堂は拳の復活を感じていた。
泰平が「師匠ーっ、4番なんですけど」と聞くと、一歩が「左ボディ?」と返し、泰平は「色んな人のを見たんですけど、みんな打ち方違うような気がして」と言う。すると、一歩は「確かに」「人それぞれで打つ目的や角度が違うね」「特徴が出やすいパンチかもしれないね」「ボクの場合はこんな感じて角度決めて、アバラを下から持ち上げる感じ」「グッと」と実演すると、泰平は「なんスか今の!?」「押し当てられただけで口から内臓が出そうになりましたよ」と吐きそうになる。
欽太郎が「今でも十分やれるんじゃないですか?」と言うが、一歩は「そんなバカな」「もう同世代の現役の人達には遠く及ばないよ」と告げ走っていった。
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Source: サブかる
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